- 天気:雨のち曇り
- 気温:12度
- 観客:900人
国際A級スーパークラス
黒山健一選手が開幕戦勝利でスタートダッシュ!
全日本トライアル選手権シリーズの2022年開幕戦となる第1戦中部大会が、4月3日(日)に愛知県のキョウセイドライバーランドで開催された。最高峰の国際A級スーパークラスでダンロップタイヤD803GPを履く小川友幸選手(#1)は、10連覇と史上初となる通算12度目のチャンピオンを狙うシーズン。一方、こちらもダンロップタイヤを使用する黒山健一選手(#2)も、小川選手と同じく通算12度目の王座獲得を目指す。新鋭の氏川政哉選手(#3)は、今季こそ初優勝が欲しいところ。野崎史高選手(#4)や柴田暁選手(#5)や小川毅士選手(#6)らも、昨年以上の成績を求めて今シーズン最初の戦いに臨んだ。
国際A級スーパークラスの競技は、4時間40分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名がより難易度の高いふたつのスペシャルセクション(SS)に挑む方式が用いられた。あいにくの雨により路面コンディションは最悪で、上位選手にとってもセクションはかなり難しい状態。多くの足着きや失敗も見られるハードな戦いとなった。競技の1ラップ目は、黒山選手が減点26点でトップに立ち、41点となった2番手の小川友幸選手を大きくリードした。2ラップ目は小川友幸選手が追い上げたが、2ラップ合計は74点で、黒山選手の同65点にまだ届かず。以下、氏川選手が87点、野崎選手と柴田選手が88点、小川毅士選手は95点で追う形となった。
そして迎えたSSは、人工的セクションを黒山選手がふたつとも見事にクリーン。パーフェクトな締めくくり方で圧勝した黒山選手が、自身4年ぶりとなる開幕勝利を獲得した。一方、今回はやや不調だった小川友幸選手は、最後のセクションでもまさかの失敗となったが、それでも2位は確保。野崎選手は最終セクションで氏川選手を逆転し、野崎選手が3位表彰台に登壇した。氏川選手は惜しくも4位、今年からマシンをTRRSに乗り替えた柴田選手が5位、小川毅士選手は6位となった。
黒山健一選手のコメント
「今日はかなり天候が悪かったですが、それでもたくさんのお客さまに来ていただきうれしく思っています。自分自身は、シーズンオフにニューマシンの乗り込みをしっかりできたこともあり、久しぶりに開幕戦から優勝することができて満足しています。幸先の良いスタートを切ることができましたが、とはいえまだ7戦もありますので、このペースを維持してしっかり頑張り、チャンピオンを獲りたいと思います。今年の全日本トライアルはとても面白いので、ぜひ会場まで足を運んで応援してください。よろしくお願いします!」
小川友幸選手のコメント
「今日はとにかく前半の調子が悪くて、挽回しようとしてまた失敗する悪循環。ここ何年かのワーストレベルと言ってよい開幕戦の内容でしたが、なんとか表彰台には乗っておかないといけないな……と。マシントラブルもあったのですが、部品を交換して2ラップ目は挽回できて、ようやく2位まで上がれた感じでした。黒山選手と自分自身、お互いに12回目のタイトルがかかったシーズン。これからチャンピオン争いは過熱すると思うので、もう一度調整して第2戦に臨みたいと思います」
国際A級スーパークラスResult
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム減点 | 総減点 | クリーン数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 2黒山健一 | Yamaha Factory Racing Team | Yamaha | 0 | 65 | 5 | |
2位 | 1小川友幸 | TEAM MITANI Honda | Honda | 0 | 79 | 1 | |
3位 | 4野崎史高 | Team FwO with YAMALUBE | Yamaha | 0 | 88 | 2 | |
4位 | 3氏川政哉 | TEAM MITANI Honda | Honda | 0 | 92 | 1 | |
5位 | 5柴田 暁 | TEAM TRRS | TRRS | 1 | 93 | 1 | |
6位 | 6小川毅士 | 宗七音響 Wise Beta Team | Beta | 0 | 96 | 2 |
ポイントランキング
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | ポイント | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 2黒山健一 | Yamaha Factory Racing Team | Yamaha | 25 | |
2位 | 1小川友幸 | TEAM MITANI Honda | Honda | 20 | |
3位 | 4野崎史高 | Team FwO with YAMALUBE | Yamaha | 16 | |
4位 | 3氏川政哉 | TEAM MITANI Honda | Honda | 13 | |
5位 | 5柴田 暁 | TEAM TRRS | TRRS | 11 | |
6位 | 6小川毅士 | 宗七音響 Wise Beta Team | Beta | 10 |