- 天気:曇りのち雨
- 気温:23度
- 観客:800人
国際A級スーパークラス
氏川政哉選手が全日本最高峰クラス初優勝
全日本トライアル選手権シリーズの今季第7戦となる近畿大会は、10月9日(日)に和歌山県の湯浅トライアルパークで開催された。曇りのち雨という生憎の天候となった今大会の国際A級スーパークラスには、18名が出走。4時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名がふたつのスペシャルセクション(SS)で勝負を決めた。
最高峰の国際A級スーパークラスでダンロップタイヤD803GPを履く小川友幸選手(#1)は、前戦で2位となったが、タイトル争いではトップを堅持。一方、同じくダンロップタイヤを履き今季3勝目を目指す黒山健一選手(#2)や、前大会で今季初優勝をマークした野崎史高選手(#4)、若手の氏川政哉選手(#3)らも、今季ラスト2戦となるこの大会に全力で挑んだ。
1ラップ目は、降り始めた雨で路面が悪化する状況での競技に。難易度が高く長さもあるセクションがさらに難度を増し、苦戦する選手が多かった。その中で、弱冠19歳の氏川選手が、減点29でトップに躍進。王者・小川友幸選手は3点差の2番手で続き、さらに黒山選手と小川毅士(#6)が5点差で氏川選手を追った。その後に野崎選手、柴田暁選手(#5)、廣畑伸哉選手(#11)らが続いていた。
2ラップ目に入ると雨が強くなり、さらに路面コンディションが悪化。それでも氏川選手は好調をキープし、トップのまま2番手を守る小川友幸選手との差を5点に広げた。とはいえ、5点差は一発逆転もあるため、まだまだ予断は許されない状況。また、2番手の小川友幸選手に対しては、3点差で黒山選手が迫っていた。
こうして迎えたSSの1個目は、氏川選手と小川友幸選手がともに減点1で切り抜け、黒山選手は減点2を加算。これにより、まずは氏川選手の優勝が濃厚になった。最終セクションとなるSSの2個目では、黒山選手が鮮やかにクリーン(減点0)をマークし、氏川選手は減点1で走破。ところが小川友幸選手はまさかの失敗により減点5となり、氏川選手が全日本最高峰クラス初優勝を挙げ、黒山選手が逆転で2位、小川友幸選手が3位となった。
氏川政哉選手のコメント
「やっと、勝てました。1ラップ目はあまり良い感じではなく、自分の走りができなかったのですが、2ラップ目になって自分が思い描いたとおりの走りが少しだけできたので、それが優勝につながったのかなと思います。最終的に試合が終わってみて結果が1位ということで、とても良かったですし、初めての優勝は本当にうれしいです。次は今季最終戦ですが、このままの勢いで頑張りたいと思いますので応援よろしくお願いします」
黒山健一選手のコメント
「最後のスペシャルセクションで小川友幸選手を逆転することができましたが、2位という結果になりました。勝利を目指して試合に臨んでいるので、2位というこの結果はちょっと残念ですが、最後までしっかり走ったことは今後につながると思います。2週間後には、ヤマハのホームコースとなるスポーツランドSUGOで今季最終戦となる東北大会がありますので、そこでまた優勝を狙っていきます。応援よろしくお願いします」
国際A級スーパークラスResult
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム減点 | 総減点 | クリーン数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 3氏川政哉 | TEAM MITANI Honda | HONDA | 0 | 58 | 4 | |
2位 | 2黒山健一 | Yamaha Factory Racing Team | YAMAHA | 0 | 66 | 3 | |
3位 | 1小川友幸 | TEAM MITANI Honda | HONDA | 0 | 67 | 1 | |
4位 | 6小川毅士 | 宗七音響 Wise Beta Team | BETA | 0 | 76 | 3 | |
5位 | 4野崎史高 | Team FwO with YAMALUBE | YAMAHA | 0 | 85 | 2 | |
6位 | 5柴田 暁 | TEAM TRRS | TRRS | 0 | 88 | 1 |
ポイントランキング
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | ポイント | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 1小川友幸 | TEAM MITANI Honda | HONDA | 142 | |
2位 | 2黒山健一 | Yamaha Factory Racing Team | YAMAHA | 127 | |
3位 | 4野崎史高 | Team FwO with YAMALUBE | YAMAHA | 112 | |
4位 | 3氏川政哉 | TEAM MITANI Honda | HONDA | 110 | |
5位 | 5柴田 暁 | TEAM TRRS | TRRS | 84 | |
6位 | 6小川毅士 | 宗七音響 Wise Beta Team | BETA | 69 |