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国際A級スーパークラス
小川友幸選手が全日本10連覇&通算12度目のタイトル獲得
全日本トライアル選手権シリーズの今季最終戦となった第8戦東北大会は、10月23日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。天候は、終盤に雨が降るまでは曇り時々晴れ。最高峰の国際A級スーパークラスには16名が出走し、4時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名がふたつのスペシャルセクション(SS)に挑んで勝負を決めた。
シリーズタイトル争いでは、ダンロップタイヤD803GPを履く小川友幸選手(#1)が、この最終戦で5位以内に入れば自力でタイトル獲得を決定できる状況。一方、同じくダンロップタイヤを履く黒山健一選手(#2)は今季3勝目、野崎史高選手(#4)や氏川政哉選手(#3)は今季2勝目、ベテランの柴田暁選手(#5)や小川毅士選手(#6)らは今季初優勝を狙った。
1ラップ目は小川友幸選手が減点12でトップに立ち、2番手の黒山選手が4点差で追う展開。その後に減点21で氏川選手、減点23で野崎選手、減点25で柴田選手、減点26で小川毅士選手と、3~6番手はかなり僅差の争いとなった。今大会は、クリーン(減点0)か失敗(減点5)かという明暗が分かれやすいセクションが多く、まだまだ先が読めない状況だった。
2ラップ目に入ると、小川友幸選手は減点をさらに減らして、僅か減点4で回る実力を発揮。黒山選手との差を10点に拡大しつつ、トップの座を堅持した。3番手の氏川選手は、5点あった黒山選手との差を2点に縮小。ともあれ、優勝争いは小川友幸選手が圧倒的に有利な状態で、黒山選手には逆転の可能性が僅かに残されていた。
こうして迎えたSSひとつめのセクションは、優勝を争う2人がともにクリーン。これにより、最後のSSを待たず小川友幸選手の勝利が決定した。そして、ひとつめのSSを逆走する設定とされたふたつめのSSは、黒山選手と氏川選手が2位争いを展開。黒山選手が2点差のまま逃げ切り2位を手にした。氏川選手は3位。小川友幸選手は今季4勝目を挙げるとともに、史上初の10連覇と通算12度目のシリーズタイトル獲得を達成した。
小川友幸選手のコメント
「SSは、よほどミスしなければいけると思っていましたが、仮に自分がふたつとも5点になり黒山選手が両方とも0点ならば同点となり、その場合はクリーンの数が多い黒山が勝つことになるので、ひとつずつ集中していきました。今日の勝因はやはり、5点が少なかったこと。1ラップ目は、10セクションを時間不足でエスケープした以外はひとつの5点だけだったので、5点が少なかったから勝てた気がします。4点で回った2ラップ目は、ほぼベストに近い感じだと思います。通算12回目の王座は、MFJの記録としてはモトクロスの成田亮選手と並んだはず。来年はその記録を破るチャンスをいただいたので、頑張って記録を更新したいと思います」
黒山健一選手のコメント
「これで今年は最終戦ということで、シーズン3勝目を狙ったのですが、残念ながら2位という結果になってしまいました。ポイントランキングも2位に終わり、昨年と同じランキングのままでちょっと残念ですが、今シーズンは体調不良などでしっかり走れないレースもあったので、2戦連続で優勝争いを演じて2位となった第7戦、そして今回の第8戦と、シーズン終盤にしっかり走れたことがとても良かったと思っています。多くの皆さんに応援していただきました。本当にありがとうございました。来年もどうかよろしくお願いいたします」
国際A級スーパークラスResult
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム減点 | 総減点 | クリーン数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 1小川友幸 | TEAM MITANI Honda | HONDA | 0 | 17 | 15 | |
2位 | 2黒山健一 | Yamaha Factory Racing Team | YAMAHA | 1 | 31 | 16 | |
3位 | 3氏川政哉 | TEAM MITANI Honda | HONDA | 0 | 33 | 13 | |
4位 | 4野崎史高 | Team FwO with YAMALUBE | YAMAHA | 0 | 40 | 11 | |
5位 | 5柴田 暁 | TEAM TRRS | TRRS | 0 | 42 | 9 | |
6位 | 6小川毅士 | 宗七音響 Wise Beta Team | BETA | 0 | 48 | 7 |
ポイントランキング
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | ポイント | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 1小川友幸 | TEAM MITANI Honda | HONDA | 167 | |
2位 | 2黒山健一 | Yamaha Factory Racing Team | YAMAHA | 147 | |
3位 | 3氏川政哉 | TEAM MITANI Honda | HONDA | 126 | |
4位 | 4野崎史高 | Team FwO with YAMALUBE | YAMAHA | 125 | |
5位 | 5柴田 暁 | TEAM TRRS | TRRS | 95 | |
6位 | 6小川毅士 | 宗七音響 Wise Beta Team | BETA | 79 |