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国際A級スーパークラス

小川友幸選手が今季初優勝、氏川政哉選手が2位!

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全日本トライアル選手権シリーズの今季第2戦となる熊本・山鹿大会が、4月23日(日)に熊本県の矢谷渓谷キャンプ場で開催された。最高峰の国際A級スーパークラスでニューダンロップタイヤのGEOMAX TRIAL TL01を履く小川友幸選手(#1)は今年、全日本11連覇およびMFJ新記録となる通算13度目のチャンピオンをめざすが、開幕戦は若手のホープでチームメイトの氏川政哉選手(#3)が優勝し、小川選手は2位。このため小川選手は今季初優勝、氏川選手は自身初の連勝を狙ってこの大会に挑むことになった。また、同じくダンロップを愛用する野崎史高選手(#4)や柴田暁選手(#5)、今年からヤマハ電動トライアルバイクのTY-E 2.1で参戦する黒山健一選手(#2)、また小川毅士選手(#6)らも、満を持して今季2戦目に臨んだ。

 国際A級スーパークラスの競技は、4時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名がより難易度の高いふたつのスペシャルセクション(SS)で勝負の決着をつける方式が用いられた。当日は好天に恵まれ、多くの観客が大自然の中でトライアル競技を観戦。その1ラップ目は、小川友幸選手が減点14点でトップに立ち、16点の黒山選手、18点の柴田選手が僅差で続き、やや離れて23点の氏川選手、25点の野崎選手、29点の小川毅士選手らが追う展開となった。2ラップ目は、小川友幸選手が26点でトップをキープ。2番手の柴田選手に7点差をつけていた。その後に、柴田選手と5点差の38点で氏川選手、39点で野崎選手、41点で黒山選手が続き、小川毅士選手は56点を喫してトップ5の争いからは脱落していた。

 決戦の舞台となったSSは、山奥の急峻な沢に連なる大岩を次々と越えていく難セクションで、小川友幸選手もSS1は失敗したが、SS2を1点で走破して今季初優勝を獲得。氏川選手はここをふたつともクリーン(減点0で走破)して、2位に躍進した。氏川選手に逆転されたものの、柴田選手が表彰台圏内となる3位を獲得。黒山選手は野崎選手を逆転して、電動バイクでのベスト更新となる4位となった。野崎選手は5位、小川毅士選手は6位。今大会の結果、ポイントランキングでは小川友幸選手と氏川選手が同ポイントに並び、より新しい大会で上位をマークした小川友幸選手が首位に立っている。

小川友幸選手のコメント

「優勝できたのはうれしいですが、内容はよくなかったし、自分本来の走りがまだ完全には戻っていないのが歯がゆいです。今回は、2ラップ目に減点5を増やさず、ヒルクライムを減点0で上がったのが大きかったと感じています。SSに入る前に勝利を確定できたはずでしたが、セクションカードを弾くイージーミス。負け試合になる可能性もありました。他のセクションで点差を稼げていたことで、幸いにもそうはなりませんでしたが、もっと減点を減らせるはずなので、悔しい思いのほうが強いです。とはいえ開幕戦よりは本来のライディングが戻ってきているので、次戦までにもう一度調整しなおして、それを結果につなげたいと思います」

氏川政哉選手のコメント

「開幕戦で優勝してからは、この調子で2戦目も優勝を獲得したいと思っていましたが、今回は1ラップ目のライディングがかなり悪くて、このままでは2位にもなれないという感じでした。それでも、2ラップ目とSSで挽回できて、2位を取ることができたので、その点は本当によかったと思います。最後のSSは柴田選手と同点で、これ以上は足を着けないしクリーンするしかないという状況だったので、集中を本当に高めてなんとか決めました。タイトル争いは振り出しに戻っただけ。また次戦、勝利に向かってがんばります」


国際A級スーパークラスResult

順位 NO. 選手名 チーム メーカー タイム減点 総減点 クリーン数
1位 1 小川友幸 TEAM MITANI Honda Honda 0 32 12 Dunlop ユーザー
2位 3 氏川政哉 TEAM MITANI Honda Honda 0 38 13 Dunlop ユーザー
3位 5 柴田 暁 TEAM TRRS TRRS 0 41 11 Dunlop ユーザー
4位 2 黒山健一 Yamaha Factory Racing Team Yamaha 0 43 8 Dunlop ユーザー
5位 4 野崎史高 Team NOZAKI YAMALUBE YAMAHA Yamaha 0 49 8 Dunlop ユーザー
6位 6 小川毅士 宗七音響 Wise Beta Team Beta 0 61 6 Dunlop ユーザー

ポイントランキング

順位 NO. 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 1 小川友幸 TEAM MITANI Honda Honda 45 Dunlop ユーザー
2位 3 氏川政哉 TEAM MITANI Honda Honda 45 Dunlop ユーザー
3位 5 柴田 暁 TEAM TRRS TRRS 29 Dunlop ユーザー
4位 4 野崎史高 Team NOZAKI YAMALUBE YAMAHA Yamaha 27 Dunlop ユーザー
5位 2 黒山健一 Yamaha Factory Racing Team Yamaha 24 Dunlop ユーザー
6位 6 小川毅士 宗七音響 Wise Beta Team Beta 20 Dunlop ユーザー