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国際A級スーパークラス

小川友幸選手が今季2勝目、ランク首位の氏川政哉選手が2位

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2023年は全8戦が設定されている全日本トライアル選手権はシーズン後半戦に入り、第5戦北海道・和寒大会が7月16日(日)に上川郡和寒町のわっさむサーキットで開催された。最高峰の国際A級スーパークラスで新ダンロップタイヤGEOMAX TRIAL TL01を履くディフェンディングチャンピオンの小川友幸選手(#1)は、トップと16点差のランキング2番手で今大会に臨んだ。一方、この小川選手を抑えて堂々のランキングトップでシーズン後半戦を迎えたのが、今季ここまで2勝を挙げているチームメイトの氏川政哉選手(#3)。勢いに乗る若手は、今大会でのさらなるポイントリード拡大を狙った。また、同じくダンロップを愛用して今季1勝を挙げている野崎史高選手(#4)、今大会から新型となった電動トライアルバイクのTY-E 2.2で参戦する黒山健一選手(#2)らの走りにも注目が集まった。
 国際A級スーパークラスの競技は、4時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名がより難易度の高いふたつのスペシャルセクション(SS)で勝負の決着をつける方式が用いられた。前日の雨で路面がぬかるみ、元々難しかったセクションの難易度がさらに上がった状況。失敗する選手が非常に多く、いかに多くのセクションを走破するかのサバイバルレースとなっていった。その中、1ラップ目はこちらもダンロップタイヤを履く柴田暁選手(#5)が減点28でトップ。減点31の氏川選手が2番手、減点34の小川選手が3番手となり、野崎選手は減点36、黒山選手は減点39となっていた。天気が好転して路面が乾き始めた2ラップ目は、氏川選手が20点を加算してトータル減点51となり、トップに躍進。これを小川選手が1点差で追う、白熱の戦いとなった。3番手以下はやや離され、黒山選手が減点61、柴田選手が減点62、野崎選手が減点67となった。
 氏川選手と小川選手の優勝争いとなったSSでは、わっさむ名物の岩場を上がるSS-1で、先に走った小川選手が足着き1回のみの減点1。ところが氏川選手は、出口目前でまさかの減点5となり、ここで小川選手が逆転トップに立った。そして、小川選手がSS-2を減点2で走破した時点で勝利を決定。氏川選手はSS-2を減点3で終え、悔しい2位となった。また、黒山選手が3位を堅持し、電動バイクで2戦連続、新型では初となる表彰台登壇。今大会の結果、タイトル争いでは今季2勝目を挙げた小川選手が、氏川選手との差を11点に縮めた。

小川友幸選手のコメント

「今大会はコンディションがかなり難しかったので、なるべく5点を取らないように心がけました。1ラップ目にはイージーミスもありましたが、それでもイケるところは確実に攻略できて、いつもよりはしっかり乗れていたと感じています。とはいえまだ絶好調という状態ではないので、もっと調整していきたいと思います。チャンピオン争いではまだまだ追い込まれて、今後も勝ち続けなければ打開が難しい状況。簡単なことではないので、いろんな人の力を借りながら、1戦ずつ勝利を積み重ねていけたらと思っています。氏川選手は強くなり、大きく崩れることが望めない手強いライバルに成長しました。自分が隙を見せればすぐに負かされてしまうはずなので、こちらも昔みたいな絶対的に自信を持って臨める走りに戻して、応戦していきたいです」

氏川政哉選手のコメント

「SS-1で逆転されてしまったことが本当に悔しいです。最後の大岩で、セクションカードを弾いて5点になってしまうという、痛恨のミスでした。他にも悔しいところはいっぱいありますし、タイムオーバーもあり落ち着いて走れていなかったと思うので、次戦に向けての反省点はかなり多いです。今季は開幕戦からここまで、1-2-2-1-2位と成績が安定してきていますが、これはシーズンオフにヨーロッパ修行をしたことが一番大きいと感じています。シリーズタイトル争いでは5ポイント縮められたので、トップとはいえ本当に油断できないと思います。残り3戦、ひとつのミスもないように戦っていきたいです」


国際A級スーパークラスResult

順位 NO. 選手名 チーム メーカー タイム減点 総減点 クリーン数
1位 1 小川友幸 TEAM MITANI Honda Honda 0 55 8 Dunlop ユーザー
2位 3 氏川政哉 TEAM MITANI Honda Honda 1 59 5 Dunlop ユーザー
3位 2 黒山健一 Yamaha Factory Racing Team Yamaha 0 67 4 Dunlop ユーザー
4位 5 柴田 暁 TEAM TRRS TRRS 0 72 5 Dunlop ユーザー
5位 4 野崎史高 Team NOZAKI YAMALUBE YAMAHA Yamaha 0 77 3 Dunlop ユーザー
6位 6 小川毅士 宗七音響 Wise Beta Team Beta 0 79 3 Dunlop ユーザー

ポイントランキング

順位 NO. 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 3 氏川政哉 TEAM MITANI Honda Honda 110 Dunlop ユーザー
2位 1 小川友幸 TEAM MITANI Honda Honda 99 Dunlop ユーザー
3位 4 野崎史高 Team NOZAKI YAMALUBE YAMAHA Yamaha 74 Dunlop ユーザー
4位 2 黒山健一 Yamaha Factory Racing Team Yamaha 71 Dunlop ユーザー
5位 5 柴田 暁 TEAM TRRS TRRS 64 Dunlop ユーザー
6位 6 小川毅士 宗七音響 Wise Beta Team Beta 56 Dunlop ユーザー