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国際A級スーパークラス

小川友幸選手が3連勝をマークし、逆転のランク首位で最終戦へ

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今季は全8戦が設定されている全日本トライアル選手権シリーズは、約2ヵ月間のインターバルを挟んでシーズン終盤戦を迎え、ラスト2戦となる第7戦宮城・SUGO大会が、10月22日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。最高峰の国際A級スーパークラスでNEWダンロップタイヤGEOMAX TRIAL TL01を履くディフェンディングチャンピオンの小川友幸選手(#1)は、前戦で今季3勝目を獲得。しかしポイントランキングでは、こちらもダンロップタイヤを使用するチームメイトの氏川政哉選手(#3)が、2点リードしてトップを守っている状況だった。同じくダンロップを履く今季1勝の野崎史高選手(#4)、第5戦から新型となったヤマハ電動トライアルバイクのTY-E 2.2で参戦する黒山健一選手(#2)、柴田暁選手(#5)や小川毅士選手(#6)ら、他にも強豪揃いの大会ながら、まずは小川友幸選手と氏川選手のランキング首位争いに注目が集まる大会となった。
国際A級スーパークラスの競技は、4時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名がより難易度の高いふたつのスペシャルセクション(SS)で勝負の決着をつける方式が用いられた。当日は秋晴れに恵まれ、上位選手たちにとってはクリーン(減点0)を目指せるセクションが非常に多い状況。逆に小さなミスが大きな痛手となる、神経戦となった。その中で黒山選手は1ラップ目、オールクリーン(全セクションを減点0)でトップに立つパーフェクトな走りを披露。2番手は小川友幸選手で、こちらもわずか減点1と好調だった。やや離れて小川毅士選手が減点6、氏川選手と柴田選手はともに減点7でトップを追う展開となった。
2ラップ目、今度は小川友幸選手が見事にオールクリーンを達成。小川毅士選手と氏川選手はともに減点2、久岡孝二選手(♯9)は減点3、野崎選手が4点で追い上げてきた。一方、黒山選手は減点5で、小川友幸選手に逆転されることになった。2ラップの合計点では、小川友幸選手が1点、黒山選手が5点、小川毅士選手が8点、氏川選手が9点、柴田選手が16点、久岡選手と野崎選手が17点という順だった。
迎えたSS-1は、コンクリートの障害物で構成されたセクション。ここで小川友幸選手が鮮やかにクリーンを決めた。小川毅士選手と氏川選手もクリーンだったが、黒山選手は減点5となり4番手に後退。この段階で、小川友幸選手の優勝が決定した。そして最後のSS-2は、小川友幸選手が減点1でフィニッシュ。小川毅士選手もクリーンを決め、2位となった。氏川選手は、巨大タイヤを越えるところで減点1となり、ここをクリーンした黒山選手が氏川選手と同点に。クリーン数の多い黒山選手が3位、氏川選手は4位となった。今大会の結果、ポイントランキングでは小川友幸選手が氏川選手を逆転して、10点リードのトップに。今季残す大会は、国際A級スーパークラスのみ実施される11月12日(日)の第8戦 City Trial Japan大会の1戦となった。

小川友幸選手のコメント

「今回はセクションが簡単で、ミスができない展開が続いてプレッシャーがかなりキツかったのですが、なんとか最少減点にとどめ、逆転優勝できました。1ラップ目は黒山選手がオールクリーンだったので、2ラップ目は自分がオールクリーンして、なおかつ黒山選手のミスを待つ状況。最終的には、自分自身もSSを含めて1点のみの減点で踏ん張ることができました。今回は氏川選手が4位になったので、チャンピオンシップを戦う上ではラッキー。自分も第3戦のもてぎでは4位になっていますし、お互い様という感じですかね。最終戦のシティトライアルは人工セクションで、また難しいレースになると思うので、そこに照準を合わせて調整したいと思います」

小川毅士選手のコメント

「トライアル・デ・ナシオン(フランスで9/10に開催された世界国別対抗戦)のインターナショナルトロフィークラスで、日本代表選手の1人として戦い、世界チャンピオンとなった経験も自信になった気がしています。いつものSUGOよりも、路面がわりとドライな感じだったので、セクションの攻略方法とかを悩むシーンは少なめでした。自信を持ってトライすることができたのが、大きかったと思います。ただ、第7セクションでマーカー接触の5点があったのが残念でした。それがなかったら小川友幸選手といい勝負ができた内容だったと感じています。勝つチャンスはありましたが、結果的には黒山選手が失敗してタナボタの2位。とはいえ、うれしく思っています。最終戦はランキング5位に上がることを狙いたいし、そのためにも優勝したいです」


国際A級スーパークラスResult

順位 NO. 選手名 チーム メーカー タイム減点 総減点 クリーン数
1位 1 小川友幸 TEAM MITANI Honda Honda 0 2 20 Dunlop ユーザー
2位 6 小川毅士 宗七音響 Wise Beta Team Beta 0 8 19 Dunlop ユーザー
3位 2 黒山健一 Yamaha Factory Racing Team Yamaha 0 10 20 Dunlop ユーザー
4位 3 氏川政哉 TEAM MITANI Honda Honda 0 10 17 Dunlop ユーザー
5位 5 柴田 暁 TEAM TRRS TRRS 0 16 16 Dunlop ユーザー
6位 9 久岡 孝二 HRCクラブMITANI Honda 0 17 16 Dunlop ユーザー

ポイントランキング

順位 NO. 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 1 小川友幸 TEAM MITANI Honda Honda 149 Dunlop ユーザー
2位 3 氏川政哉 TEAM MITANI Honda Honda 139 Dunlop ユーザー
3位 2 黒山健一 Yamaha Factory Racing Team Yamaha 107 Dunlop ユーザー
4位 4 野崎史高 Team NOZAKI YAMALUBE YAMAHA Yamaha 94 Dunlop ユーザー
5位 5 柴田 暁 TEAM TRRS TRRS 88 Dunlop ユーザー
6位 6 小川毅士 宗七音響 Wise Beta Team Beta 86 Dunlop ユーザー