• 天気:晴れ時々曇り
  • 気温:27度
  • 観客:680人

国際A級スーパークラス

電動バイクで参戦する氏川政哉選手が2連勝をマーク

  • 天気:晴れ時々曇り
  • 気温:27度
  • 観客:680人

全日本トライアル選手権シリーズの第4戦北海道・和寒大会が、7月14日(日)に上川郡和寒町の「わっさむサーキット」で開催された。今季、全日本最高峰となる国際A級スーパークラスは、ダンロップのGEOMAX TRIAL TL01を履きホンダのマシンを駆る小川友幸選手(#1)の2連勝で幕を開けた。しかし前回の第3戦では、同じくダンロップタイヤを使用する氏川政哉選手(#2)が優勝。氏川選手は今季からヤマハに移籍して電動トライアルバイクで参戦しており、前戦では2位の黒山健一選手(#3)や3位の野崎史高選手(#4)とともに、ヤマハ電動バイク勢が史上初の表彰台独占も果たしている。これにより今回の第4戦では、小川友幸選手と氏川選手のポイントランキング争いや、ますますパフォーマンスを上げているヤマハ電動勢と、小川毅士選手(#5)や柴田暁選手(#6)らを含むエンジン車との順位争いにも注目が集まった。

 国際A級スーパークラスの競技は、4時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名がより難易度の高いふたつのスペシャルセクション(SS)で勝負の決着をつける方式が用いられた。大会当日は爽やかな晴天に恵まれ、蒸し暑さはないとはいえ強い日差しが襲い、気温もそれなりに上昇。難易度が比較的抑えられているように見えつつ、油断すると失敗しやすいセクションが配され、意外な苦戦を強いられる選手もいた。

1ラップ目は氏川選手がわずか減点5でトップに立ち、6点の柴田選手や9点の野崎選手、12点の小川毅士選手らが後を追う展開。一方で小川友幸選手は減点22で7番手と、大きく出遅れていた。そして迎えた2ラップ目は、氏川選手が減点6(1ラップ目と合計11点)でトップを堅持。2番手に浮上した野崎選手は12点(合計21点)で、トップと2番手がこの段階で10点差まで拡大し、氏川選手の優勝がほぼ確実になった。一方、野崎選手の背後には小川毅士選手や柴田選手、黒山選手らが僅差で迫り、SSでは2位争いが大きな焦点となった。

 SS最初のセクションは、自然の斜面にある大岩を超えていくもので、氏川選手や野崎選手、小川毅士選手は失敗したが、柴田選手と黒山選手は減点0で走破。ここで一時、柴田選手が2番手に上がった。しかしSSの2個目、今大会を締めくくるコンクリートを上がる人工セクションで、柴田選手は失敗。ここを野崎選手が減点2で抜け、2位を獲得した。大接戦の末、僅差で3位に小川毅士選手、4位に柴田選手、5位に黒山選手。小川友幸選手は6位に終わった。今大会の結果、ポイントランキングでは氏川選手がトップに浮上。小川友幸選手が5点差で追うことになった。

氏川政哉選手のコメント

「北海道・和寒大会の結果は優勝。初めて2連勝することができて、本当にうれしく思っています。勝利を獲得できたのは、ヤマハやスポンサー、応援してくれるファンのおかげだと思っています。この勢いと調子を保ったまま、次戦に臨めたらいいなと思っています。応援ありがとうございました!」

野崎史高選手のコメント

「2位というリザルトも、それを獲得するまでの内容も、悪くなかったと思います。2ラップ目にやや乱れがあったとはいえ、1ラップ目は集中して走ることができました。SSで左ヒザを怪我してしまったのは最悪ですが、早く治していきたいと思いますので、また応援よろしくお願いします」


国際A級スーパークラスResult

順位 NO. 選手名 チーム メーカー タイム減点 総減点 クリーン数
1位 2 氏川政哉 bLU cRU VICTORY Yamaha 0 17 15 Dunlop ユーザー
2位 4 野崎史高 TEAM NOZAKI YAMALUBE Yamaha 0 28 13 Dunlop ユーザー
3位 5 小川毅士 Wise Beta Racing Beta 0 29 14 Dunlop ユーザー
4位 6 柴田 暁 TEAM TRRS & NILS OIL TRRS 0 29 13 Dunlop ユーザー
5位 3 黒山健一 Yamaha Factory Racing Team Yamaha 0 29 13 Dunlop ユーザー
6位 1 小川友幸 TEAM MITANI Honda Honda 0 35 11 Dunlop ユーザー

ポイントランキング

順位 NO. 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 2 氏川政哉 bLU cRU VICTORY Yamaha 76 Dunlop ユーザー
2位 1 小川友幸 TEAM MITANI Honda Honda 71 Dunlop ユーザー
3位 3 黒山健一 Yamaha Factory Racing Team Yamaha 71 Dunlop ユーザー
4位 4 野崎史高 TEAM NOZAKI YAMALUBE Yamaha 56 Dunlop ユーザー
5位 5 小川毅士 Wise Beta Racing Beta 53 Dunlop ユーザー
6位 6 柴田 暁 TEAM TRRS & NILS OIL TRRS 46 Dunlop ユーザー