全日本トライアル選手権第6戦　湯浅大会

全日本トライアル選手権シリーズの第6戦和歌山・湯浅大会が、10月13日（日）に和歌山県有田郡湯浅町の湯浅トライアルパークで開催された。9月1日（日）に予定されていた第5戦が、台風の影響で中止となったことから、これが3ヵ月ぶりの大会となった。
最高峰の国際A級スーパークラスでは、ダンロップタイヤGEOMAX TRIAL TL01を履くヤマハの氏川政哉選手（#2）が第4戦でランキングトップに立ち、これを同じくダンロップタイヤを使用するホンダの小川友幸選手（#1）とヤマハの黒山健一選手（#3）が5点差で追って、今大会に臨んだ。ランキング4番手だったヤマハの野崎史高選手（#4）は、第4戦で足をケガした影響で欠場。今シーズン中の復帰は難しそうな状況だ。
今大会から、元世界チャンピオンの藤波貴久選手がホンダの電動バイクで全日本トライアル選手権に参戦。全日本ではすでに、ヤマハが電動トライアルバイクを投入しており、TY-E 2.2を駆る氏川選手と黒山選手にとっては、負けられない電動対決にもなった。

秋晴れに恵まれた今大会の競技は、4時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名がより難易度の高いふたつのスペシャルセクション（SS）に挑む方式が用いられた。その1ラップ目は、小川友幸選手が減点26でチャンピオン争いのライバルたちをリード。黒山選手は小川選手と6点差の減点32、氏川選手はさらに5点差の減点37で追う展開となった。黒山選手と氏川選手の間には、こちらもダンロップを履く柴田暁選手（#6）と小川毅士選手（#5）が減点34で挟まり、全日本勢は混戦となった。
2ラップ目は黒山選手が減点21をマーク。これで1ラップ目との合計で53点となり、総合2番手に浮上した。一方、小川友幸選手は後半に入って失敗が目立ち、2ラップ目は減点34で合計60点。また、氏川選手は2ラップ目で減点31と思うように追い上げられず、合計68点で後塵を拝した。

迎えたSS最初のセクションは、10名中8名が失敗する難関となったが、ここで唯一となるクリーン（減点0）をマークした黒山選手が、最終セクションを待たずに2位争いの勝負に決着をつけた。そして最終セクションを終え、小川友幸選手が3位、柴田選手が4位、氏川選手が5位に。この結果、ポイントランキングでは黒山選手がトップに立ち、これをともに4点差で小川友幸選手と氏川選手が追う状況になった。今季の大会は残り2戦。第7戦のSUGO大会は10月27日（日）に実施され、この終了時点でランキング10番手以内にいる選手は、翌週に国際A級スーパークラスの今季最終戦として開催されるCity Trial Japan大会に出場することになる。

国際A級スーパークラスResult

順位	NO.	選手名	チーム	メーカー	タイム減点	総減点	クリーン数
1位	27	藤波貴久	Team HRC	Honda	0	48	7
2位	3	黒山健一	Yamaha Factory Racing Team	Yamaha	0	58	4
3位	1	小川友幸	TEAM MITANI Honda	Honda	0	70	5
4位	6	柴田 暁	TEAM TRRS ＆ NILS OIL	TRRS	0	78	4
5位	2	氏川政哉	bLU cRU VICTORY	Yamaha	1	78	4
6位	5	小川毅士	Wise Beta Racing	Beta	0	80	1

ポイントランキング

順位	NO.	選手名	チーム	メーカー	ポイント
1位	3	黒山健一	Yamaha Factory Racing Team	Yamaha	91
2位	1	小川友幸	TEAM MITANI Honda	Honda	87
3位	2	氏川政哉	bLU cRU VICTORY	Yamaha	87
4位	5	小川毅士	Wise Beta Racing	Beta	63
5位	6	柴田 暁	TEAM TRRS ＆ NILS OIL	TRRS	59
6位	4	野崎史高	TEAM NOZAKI YAMALUBE	Yamaha	56

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