• 天気:晴れ
  • 気温:26度
  • 観客:550人

国際A級スーパークラス

ランク首位の黒山健一選手が連勝を決め、ポイントリードを拡大!

  • 天気:晴れ
  • 気温:26度
  • 観客:550人

2025年の全日本トライアル選手権シリーズ第4戦北海道・和寒大会は、7月13日(日)に上川郡和寒町のわっさむサーキットで開催された。最高峰の国際A級スーパークラスでは、前戦で黒山健一選手(#2)が電動バイクでの自身初勝利を手にして、ランキングトップに浮上。今季は全日本13連覇の記録更新に挑む小川友幸選手(#1)が10点差、黒山選手と同じく電動バイクを駆る氏川政哉選手(#3)が11点差で追って、今大会に臨んだ。

 今大会の国際A級スーパークラスは、4時間30分の持ち時間で10セクションを2ラップした後、上位10名がより難易度の高いふたつのスペシャルセクション(SS)で勝負の決着をつける方式。そして競技は、1ラップ目の第2セクションでいきなり大きな山場を迎えた。最初に走った柴田暁選手(#6)はクリーン(減点0で走破)をマークしたが、その後に挑んだ選手たちは全員失敗。しかも、高所から転落して身体にダメージを負ったライダーも少なくなかった。とりわけ小川友幸選手は、この転倒時に肩を負傷。その後は競技を続けるのがやっとの状態で、最終的には11位に終わり、シリーズタイトル争いでも厳しい状況に追い込まれてしまった。

 競技は、1ラップ目を終えて黒山選手が減点12でトップに立ち、氏川選手と柴田選手が減点15で追う展開。さらに小川毅士選手(#4)が減点16、野崎史高選手(#8)が減点17と僅差で続いた。2ラップ目は、氏川選手が調子を上げて減点13をマーク。黒山選手も減点14と好調を保ち、野崎選手が減点21、小川毅士選手が減点22、柴田選手が減点23となった。これにより2ラップ合計では黒山選手が26点でトップを堅持。2番手の氏川選手が2点差の28点につけ、SSでの逆転を狙うことになった。黒山選手と氏川選手が突出する一方で、3位争いも大接戦に。柴田選手と小川毅士選手と野崎選手が38点で並んで、SSに挑んだ。

 そのSSでは、黒山選手がノーミスで走破。逃げ切りで連勝を獲得した。同じく減点0となった氏川選手が2位となり、ヤマハ電動バイクがワン・ツー・フィニッシュを達成。ヤマハは第2戦から3連勝している。注目の3位争いは、柴田選手と小川毅士選手が減点0となり、規定により柴田選手が3位、小川毅士選手が4位。SSでミスした野崎選手が5位となった。今大会の結果、ポイントランキングではトップの黒山選手が、2番手に浮上した氏川選手に対するリードを16ポイントに拡大。小川友幸選手は、トップの黒山選手と30ポイント差のランキング3番手に後退した。

黒山健一選手のコメント

「SSで最後に勝負を決めるというのは久しぶりだったので、ちょっと緊張しましたが、無事に連勝できてうれしいです。昨年、氏川政哉選手に電動バイク初優勝で先を越されてしまいましたが、前戦でようやくそのリベンジを達成。そして今回の北海道大会に関しては、昨年はまったくいい走りができなかったので、そのリベンジを誓って臨み、同じく成し遂げることができました。この連勝で、久々の全日本チャンピオンが見えてきたという声も周囲にありますが、見えた瞬間から転落していったことが過去に何度もあるので、まだ意識しないことにします。シーズンはまだ4戦残っているので、次戦に向けてまた気を引き締めて臨んでいきます!」

氏川政哉選手のコメント

「シーズンの前半戦を締めくくる第4戦が無事に終わりましたが、リザルトは2位と、優勝には手が届きませんでした。わずか2点差で負けてしまったということが、結果以上の悔しさを感じさせる要因だと思います。でもまだ今シーズンが終わったわけではなく、後半にも4戦があるので、必ずランキングトップを取り戻せるよう、努力を続けたいと思います。応援ありがとうございました」


国際A級スーパークラスResult

順位 NO. 選手名 チーム メーカー タイム減点 総減点 クリーン数
1位 2 黒山健一 Yamaha Factory Racing Team Yamaha 0 26 13 Dunlop ユーザー
2位 3 氏川政哉 Yamaha Factory Racing Team Yamaha 0 28 14 Dunlop ユーザー
3位 6 柴田 暁  TEAM TRRS&NILS OIL TRRS 0 38 13 Dunlop ユーザー
4位 4 小川毅士 Wise Beta Racing Beta 0 38 12 Dunlop ユーザー
5位 8 野崎史高 Team NOZAKI YAMALUBE YAMAHA Yamaha 0 45 9 Dunlop ユーザー
6位 9 久岡孝二 HRCクラブMITANI Honda 0 50 9 Dunlop ユーザー

ポイントランキング

順位 NO. 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 2 黒山健一 Yamaha Factory Racing Team Yamaha 90 Dunlop ユーザー
2位 3 氏川政哉 Yamaha Factory Racing Team Yamaha 74 Dunlop ユーザー
3位 1 小川友幸 TEAM MITANI Honda Honda 60 Dunlop ユーザー
4位 8 野崎史高 Team NOZAKI YAMALUBE YAMAHA Yamaha 51 Dunlop ユーザー
5位 4 小川毅士 Wise Beta Racing Beta 47 Dunlop ユーザー
6位 6 柴田 暁  TEAM TRRS&NILS OIL TRRS 42 Dunlop ユーザー