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450クラス

トマックV2! ダンロップ9年連続完全制覇!

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GNCC(グランドナショナルクロスカントリー)の会場、アイアンマン・レースウェイでAMAプロモトクロスが行われるようになって5年目だが、天候に恵まれることが少ない。'14年のマディに始まり、'15~'16年はウェット→ドライ、'17年にようやくベストコンディションが実現したと思ったら、今年はまたしてもマディとなった。
午前中に予定されていた予選は、タイムアタックが2回から1回に短縮、ラストチャンスレースはキャンセルされた。今大会の計時予選は、250 B組、250 A組、450 A組、450 B組という順で行われるため、マディ路面状況から鑑みると、先に実施されるセッションほど有利になることが明らかだった。
予想された通り、250クラスのベストラップタイムは、250 B組(プライベート主体)のハンター・セイルズ(KTM)が記録した2分31秒149。250 A組(ファクトリー主体)のトップは、ジョーイ・サバッチー(カワサキ)の2分38秒609だが、250総合で11位と振るわなかった。さらにシェイン・マケラス(KTM)、オースティン・フォークナー(カワサキ)ら多数のトップライダーが予選落ちする事態となったが、シード権のあるライダーは決勝に進むことができた。450クラスではA組→B組の順だったため、250のような逆転現象は起こらず、イーライ・トマック(カワサキ)が2分41秒816でポールポジションを獲得した。
450クラスのヒート1は、ディラン・メリアム(ヤマハ)のホールショットで始まった。2周目に差しかかる前に、ジャスティン・バーシア(ヤマハ)がトップに浮上し、フィル・ニコレッティ(ハスクバーナ)、チャド・リード(スズキ)が続く。スポット参戦のリードは、3年ぶりのアウトドア復帰である。
前半はニコレッティが先行する時間帯もあったが、6周目からはトップの座を取り返したバーシアが快走。終盤はトマックが2位に上がったが、バーシアが逃げきりトップチェッカー。2位トマック、3位ケン・ロクスン(ホンダ)、4位マービン・ムスキャン(KTM)が続いた。この結果、トマックとムスキャンが24ポイント差となり、タイトル決定はヒート2に持ち越された。
450クラスのヒート2では、リードがホールショットを取ったが、1周目で後方集団の中に埋もれてしまった。代わってバーシアvsロクスンのトップ争いが展開され、クーパー・ウェブ(ヤマハ)、ムスキャン、タイラー・メダーリア(カワサキ)がその後ろにつけた。
チャンピオンに王手をかけたトマックは、スタート15位と出遅れたが、6周目には8位まで挽回。レースはバーシアがロクスンを振り切って完全優勝。終盤の攻防で3位ムスキャン、9位トマックが確定した結果、トマックが2連覇となるタイトルを掌中に収めた。
ダンロップは9年連続(2010~2018)でAMAシリーズを全クラス制覇(SX450/SX250イースト/SX250ウエスト/MX450/MX250)。世界で最も競争が激しいアメリカのモトクロス界で、確固たる評価を得ている。

Photo gallery


450Heat1

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 51 J・バーシア Monster Energy Yamaha Yamaha 37:19.517 Dunlop ユーザー
2 1 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki +21.335 Dunlop ユーザー
3 94 K・ロクスン Team Honda HRC Honda +40.304 Dunlop ユーザー
4 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM +46.358 Dunlop ユーザー
5 22 C・リード Autotrader JGR Yoshimura Suzuki +1:22.989 Dunlop ユーザー
6 54 P・ニコレッティ Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +1:35.552 Dunlop ユーザー

450Heat2

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 51 J・バーシア
Monster Energy Yamaha
Yamaha 36:38.711 Dunlop ユーザー
2 94 K・ロクスン Team Honda HRC Honda +15.365 Dunlop ユーザー
3 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM +41.553 Dunlop ユーザー
4 2 C・ウェブ Monster Energy Yamaha Yamaha +1:05.667 Dunlop ユーザー
5 4 B・バゲット Rocky Mountain ATV/MC KTM +1:14.950 Dunlop ユーザー
6 555 T・メダーリア Huber Motorsports Kawasaki +2:12.042 Dunlop ユーザー

450Point

順位 ライダー チーム マシン ポイント
1 1 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki 527 Dunlop ユーザー
2 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM 511 Dunlop ユーザー
3 94 K・ロクスン Team Honda HRC Honda 445 Dunlop ユーザー
4 51 J・バーシア Monster Energy Yamaha Yamaha 444 Dunlop ユーザー
5 4 B・バゲット Rocky Mountain ATV/MC KTM 391 Dunlop ユーザー
6 54 P・ニコレッティ Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna 311 Dunlop ユーザー

250クラス

前戦でタイトルをゲットしたプレシンガーが完全優勝!

250クラスのヒート1では、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)がホールショットを決め、チェイス・セクストン(ホンダ)、アーロン・プレシンガー(ヤマハ)、RJ・ハンプシャー(ホンダ)が続いた。トップスリーの間隔は徐々に広がったが、中盤になるとまた縮まりデッドヒートが再燃する。
7周目にはセクストンがトップに立ったが、リーダーはわずか1周でプレシンガーに交代。ピットインしてゴーグルを交換してからは、プレシンガーのペースが向上していた。終盤はセクストンとディラン・フェランディス(ヤマハ)の2位争いが激しくなったが、フェランディスがトラブルで脱落。こうしてプレシンガーが、後半を余裕で走りきり優勝。2位セクストン、3位クーパーの順でチェッカーが振られた。
250クラスのヒート2は、マディコンディションのコースを整備するため、30分ほど遅れてスタートした。ホールショットのハンプシャーをかわして、プレシンガーが1周目からリーダーとなる。3位以下にはセクストン、コルト・ニコルス(ヤマハ)、フェランディスがつけた。
前戦バッズクリークでチャンピオンに輝いたプレシンガーは、早々と独走態勢を築いて、マディの中でもスムーズな走りを披露した。終盤はチームメイトのニコルスが2位に浮上したが、大差で逃げきったプレシンガーが、シリーズ最終戦をパーフェクトウィンで飾った。


250Heat1

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 23 A・プレシンガー Monster Energy Yamalube Star Yamaha 39:17.600 Dunlop ユーザー
2 40 C・セクストン Geico Honda Honda +04.978 Dunlop ユーザー
3 62 J・クーパー Monster Energy Yamalube Star Yamaha +19.867 Dunlop ユーザー
4 36 R・ハンプシャー Geico Honda Honda +2:30.931 Dunlop ユーザー
5 28 S・マケラス Troy Lee Designs Red Bull KTM +2:36.057 Dunlop ユーザー
6 64 M・モズマン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +2:59.629 Dunlop ユーザー

250Heat2

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 23 A・プレシンガー Monster Energy Yamalube Star Yamaha 37:52.746 Dunlop ユーザー
2 31 C・ニコルス Monster Energy Yamalube Star Yamaha +12.615 Dunlop ユーザー
3 36 R・ハンプシャー Geico Honda Honda +28.633 Dunlop ユーザー
4 24 D・フェランディス Monster Energy Yamalube Star Yamaha +41.751 Dunlop ユーザー
5 35 A・フォークナー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +1:34.639 Dunlop ユーザー
6 40 C・セクストン Geico Honda Honda +1:35.666 Dunlop ユーザー

250Point

順位 ライダー チーム マシン ポイント
1 23 A・プレシンガー Monster Energy Yamalube Star Yamaha 500 Dunlop ユーザー
2 26 A・マーティン Troy Lee Designs Red Bull KTM 390 Dunlop ユーザー
3 62 J・クーパー Monster Energy Yamalube Star Yamaha 352 Dunlop ユーザー
4 36 R・ハンプシャー Geico Honda Honda 337 Dunlop ユーザー
5 28 S・マケラス Troy Lee Designs Red Bull KTM 332 Dunlop ユーザー
6 40 C・セクストン Geico Honda Honda 324 Dunlop ユーザー