• 天気:曇りのち晴れ
  • 気温:20度

450クラス

トマックが開幕4連勝!

  • 天気:曇りのち晴れ
  • 気温:20度

カリフォルニアのモトクロス産業が集まるコロナに程近い、グレンヘレン・レースウェイは、深いサンド路面と急勾配が特徴のマウンテンコース。カーレースの聖地にちなんだ「タラデガ」と呼ばれる巨大なバンクや、登り坂に設けられたステップアップジャンプ、長いダウンヒルなど見どころが多い。今回はジャンプの安全性を考慮し、ステップアップが従来よりも難易度を下げたデザインに変更されている。
当日は朝からカリフォルニアらしからぬ曇り空で、気温も低い中で走行が始まった。午前中に降雨があったが、コースコンディションに影響を及ぼす雨量ではなく、ヒート2が行われる時間帯には日が差すようになった。
タイムアタックによる予選トップは、450=ジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)2分37秒156、250=ジャスティン・クーパー(ヤマハ)2分37秒337。富田俊樹(ホンダ)は450=20位、渡辺祐介(ヤマハ)は250=28位で決勝に駒を進めた。
450クラスのヒート1、タラデガコーナーを先頭で回ったのはクリスチャン・クレイグ(ホンダ)。背後につけるケン・ロクスン(ホンダ)とワンツー走行を披露したのも束の間、クレイグの転倒リタイアによって、ロクスンがリーダーとなった。
2周目にはイーライ・トマック(カワサキ)が2位に浮上し、ロクスンを追撃。テールトゥノーズのバトルが20分近く続いた。そして迎えた8周目、ロクスンをかわすとトマックが独走で優勝。ラスト3周でマービン・ムスキャン(KTM)が2位に上がり、ロクスンは3位でチェッカーを受けた。
450クラスのヒート2では、アンダーソンがホールショットを取り、ムスキャン、フィル・ニコレッティ(スズキ)、ウェストン・パイク(スズキ)が上位につけた。オープニングラップの異変は、後方集団に埋もれたロクスンのピットイン。マシンに噛み込んだ石を取り除いた後、ロクスンは最後尾でコースイン。最終的に8位まで挽回することになる。
トップのアンダーソンは、レース中盤までに8秒ほどの貯金を作ったが、スタート5位だったトマックが2位に浮上すると、両者の差が一気に縮まる。終盤になるとアンダーソンの走りが乱れ、ラスト2周に勝負をかけたトマックが逆転。開幕4連勝を飾った。富田は15位/15位でフィニッシュし、自己ベストを更新した。


450 HEAT1Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 1E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki 37:06.234 Dunlop ユーザー
2 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM +12.231 Dunlop ユーザー
3 94 K・ロクスン Team Honda HRC Honda +21.271 Dunlop ユーザー
4 21 J・アンダーソン Rockstar Energy Husqvarn Husqvarna +31.889 Dunlop ユーザー
5 4 B・バゲット Rocky Mountain ATV/MC KTM +40.029 Dunlop ユーザー
6 51 J・バーシア Monster Energy Yamaha Yamaha +1:01.601 Dunlop ユーザー

450 HEAT2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 1E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki 37:03.887 Dunlop ユーザー
2 21 J・アンダーソン Rockstar Energy Husqvarn Husqvarna +16.078  Dunlop ユーザー
3 M・ムスキャン Red Bull KTM +49.018 Dunlop ユーザー
4 51 J・バーシア Monster Energy Yamaha Yamaha +1:21.226 Dunlop ユーザー
5 34 W・パイク Autotrader JGR Yoshimura Suzuki +1:39.451 Dunlop ユーザー
6 B・ブロス Rocky Mountain ATV/MC KTM +2:24.411 Dunlop ユーザー

450クラスPoint

順位 ライダー チーム マシン ポイント
1 1E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki 100 Dunlop ユーザー
2 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM 86 Dunlop ユーザー
3 51 J・バーシア Monster Energy Yamaha Yamaha 73 Dunlop ユーザー
4 21 J・アンダーソン Rockstar Energy Husqvarn Husqvarna 73 Dunlop ユーザー
5 4 B・バゲット Rocky Mountain ATV/MC KTM 60 Dunlop ユーザー
6 34 W・パイク Autotrader JGR Yoshimura Suzuki 60 Dunlop ユーザー

250クラス

プレシンガーが完全優勝を果たし同点首位!

250クラスのヒート1は、ザック・オズボーン(ハスクバーナ)のホールショットで始まった。オープニングから激しいバトルが繰り広げられ、リーダーはゲイジ・シャー(KTM)、アーロン・プレシンガー(ヤマハ)と入れ替わる。やがて上位が落ち着くと、プレシンガー、オズボーン、アレックス・マーティン(KTM)がトップ3を占め、2~3秒間隔で周回を重ねた。
レース後半になるとA・マーティンが脱落し、トップ争いは2台に絞られたが、間隔がぐっと詰まったラスト3周にオズボーンが転倒。ここでリードを広げたプレシンガーが、今季初勝利を挙げた。2位オズボーンに続いて、A・マーティン、クーパーがチェッカーを受けた。
250クラスのヒート2では、A・マーティンがホールショットをゲット。その後ろには、オースティン・フォークナー(カワサキ)、ジェレミー・マーティン(ホンダ)、ジョーイ・サバッチー(カワサキ)が続く。トップグループの後方には、ヒート1勝者のプレシンガーがつけ、スタート5位から猛然とポジションアップ。5周目にはリーダーの座を奪った。
プレシンガーが独走態勢を固める後方では、A・マーティンとJ・マーティンの兄弟対決が延々と続く。終盤になると弟が兄をかわし、プレシンガー、J・マーティン、A・マーティンというオーダーが確定。開幕戦のパーフェクトウィナー、オズボーンが5位にとどまったため、今大会で両ヒートを制したプレシンガーが、ランキングで同点首位に並んだ。渡辺は25位/22位でフィニッシュしている。


250 Heat1Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 23 A・プレシンガー Monster Energy Yamalube Star Yamaha 37:16.658 Dunlop ユーザー
2 1 Z・オズボーン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +12.068 Dunlop ユーザー
3 26 A・マーティン Troy Lee Designs Red Bull KTM +17.804 Dunlop ユーザー
4 62 J・クーパー Monster Energy Yamalube Star Yamaha +19.978 Dunlop ユーザー
5 6 J・マーティン Geico Honda Honda +24.066 Dunlop ユーザー
6 17 J・サバッチー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +42.770  Dunlop ユーザー

250 Heat2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 23 A・プレシンガー Monster Energy Yamalube Star Yamaha 37:31.721 Dunlop ユーザー
2 6 J・マーティン Geico Honda Honda +01.405 Dunlop ユーザー
3 26 A・マーティン Troy Lee Designs Red Bull KTM +10.164 Dunlop ユーザー
4 17 J・サバッチー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +20.841 Dunlop ユーザー
5 1 Z・オズボーン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +27.197 Dunlop ユーザー
6 35 A・フォークナー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +30.272 Dunlop ユーザー

250クラスPoint

順位 ライダー チーム マシン ポイント
1 1 Z・オズボーン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna 88 Dunlop ユーザー
2 23 A・プレシンガー Monster Energy Yamalube Star Yamaha 88 Dunlop ユーザー
3 6 J・マーティン Geico Honda Honda 82 Dunlop ユーザー
4 26 A・マーティン Troy Lee Designs Red Bull KTM 74 Dunlop ユーザー
5 62 J・クーパー Monster Energy Yamalube Star Yamaha 60 Dunlop ユーザー
6 17 J・サバッチー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 59 Dunlop ユーザー