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450クラス

完全優勝をゲットしたトマックがポイントリーダーに返り咲く!

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ミルビルのスプリングクリーク・モトクロスパークは、'83年にAMAプロモトクロスの誘致に成功して以来、夏を象徴するラウンドとしてシリーズのレギュラーポジションを占めてきた。会場の歴史は'60年代に開催されたヒルクライム大会まで遡るが、急勾配はモトクロスコースとして整備された後も難所として受け継がれてきた。山側はハードパックだが、川沿いの低地にはフープスが延々と続くサンドセクションがある。タイヤには硬質路から軟質路までカバーするレンジの広さが求められる、難コースの一つと言えるだろう。
過去には異常低温に見舞われたり、ヒョウ混じりの雨が降る珍事もあったが、今年は好天に恵まれた週末となった。午前中に行われた公式予選では、450クラスが2分12秒台、250クラスが2分13秒台の争いとなり、排気量差があまり出ないタイムアタック結果だった。
450クラスのヒート1は、ケン・ロクスン(ホンダ)のホールショットで幕を開けた。マービン・ムスキャン(KTM)、イーライ・トマック(カワサキ)、ブレイク・バゲット(KTM)というグループの中から、3周目にトマックが2位に浮上。6周目にはムスキャンの転倒により、バゲットが入れ替わり3位となる。
中盤からはロクスンvsトマックのマッチレースが繰り広げられたが、マージンは1秒前後のままポジションに変動はなかった。終盤になって周回遅れが現れたところで、トマックがスパートしてロクスンを攻略。残りの6周はトマックの独走状態となり、13秒リードでトップフィニッシュを遂げた。
450クラスのヒート2では、ジャスティン・ボーグル(スズキ)がホールショットを取ったが、1周目からムスキャン、ロクスンが先行する。スタート7位と出遅れたトマックは、3周目には3位まで挽回。前を行く2台を追い詰めていった。
11周目には、トマックがロクスンをかわして2位。そしてラスト3周にはムスキャンを抜き、トマックが両ヒート優勝。この結果トマックは、一時ムスキャンに譲っていたポイントリーダーの座に返り咲いた。富田俊樹(ホンダ)はDNF/17位で、4ポイントを加算した。


450 HEAT1Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 1 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki 36:40.915 Dunlop ユーザー
2 94 K・ロクスン Team Honda HRC Honda +13.107 Dunlop ユーザー
3 4 B・バゲット Rocky Mountain ATV/MC KTM +23.423 Dunlop ユーザー
4 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM +53.117 Dunlop ユーザー
5 51 J・バーシア Monster Energy Yamaha Yamaha +1:00.266 Dunlop ユーザー
6 34 W・パイク Autotrader JGR Yoshimura Suzuki +1:05.611 Dunlop ユーザー

450 HEAT2 Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 1 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki 36:52.677 Dunlop ユーザー
2 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM +06.963 Dunlop ユーザー
3 94 K・ロクスン Team Honda HRC Honda +36.412 Dunlop ユーザー
4 4 B・バゲット Rocky Mountain ATV/MC KTM +45.549 Dunlop ユーザー
5 51 J・バーシア Monster Energy Yamaha Yamaha +1:11.823 Dunlop ユーザー
6 34 W・パイク Autotrader JGR Yoshimura Suzuki +1:18.282 Dunlop ユーザー

450Point

順位 ライダー チーム マシン ポイント
1 1 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki 351 Dunlop ユーザー
2 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM 344 Dunlop ユーザー
3 51 J・バーシア Monster Energy Yamaha Yamaha 296 Dunlop ユーザー
4 94 K・ロクスン Team Honda HRC Honda 288 Dunlop ユーザー
5 4 B・バゲット Rocky Mountain ATV/MC KTM 270 Dunlop ユーザー
6 34 W・パイク Autotrader JGR Yoshimura Suzuki 223 Dunlop ユーザー

250クラス

プレシンガーが4連勝で首位固め!

250クラスのヒート1では、ジョーイ・サバッチー(カワサキ)がホールショットを決めたが、オープニングラップ半ばで転倒し、10位までポジションを落としてしまった。トップグループは、ジョーダン・スミス(KTM)、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)、オースティン・フォークナー(カワサキ)、アーロン・プレシンガー(ヤマハ)と入れ替わる。
450よりも接戦になることが多い250クラスだが、そんな上位グループ後方からプレシンガーが躍進。毎周1台をパスするペースで、5周目にはトップに立った。中盤以降プレシンガーは、スミスに対して3~4秒のリードを築き、レースの主導権を握る。10周目にはフォークナーが2位となったが、プレシンガーが7秒差で逃げきりチェッカーを受けた。
250クラスのヒート2は、アレックス・マーティン(KTM)のホールショットで始まった。このスプリングクリーク・モトクロスパークは、マーティン兄弟の両親が所有しており、コース脇に住居がある正真正銘のホームグラウンド。マーティンの好スタートによって、地元ファンの意気が上がったが、ダウンヒル勝負でプレシンガーが前に出た。
整理されたオーダーは、プレシンガー、マーティン、クーパー、スミス、フォークナー。上位グループはヒート1とは対照的に、見る見るうちに間隔を広げていった。トップのプレシンガーは、最大で10秒の貯金を蓄えて独走。前大会からの4ヒート連勝により、ポイントリードを49点として、ランキング首位固めに成功した。
渡辺祐介(ヤマハ)は負傷により、マディクリーク、サウスウィック、ブキャナンと欠場したが、今大会からカムバック。21位/26位という結果を残している。


250 HEAT1Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 23 A・プレシンガー Monster Energy Yamalube Star Yamaha 36:45.637 Dunlop ユーザー
2 35 A・フォークナー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +07.574 Dunlop ユーザー
3 45 J・スミス Troy Lee Designs Red Bull KTM +14.189 Dunlop ユーザー
4 62 J・クーパー Monster Energy Yamalube Star Yamaha +21.535 Dunlop ユーザー
5 28 S・マケラス Troy Lee Designs Red Bull KTM +23.540 Dunlop ユーザー
6 36 R・ハンプシャー Geico Honda Honda +25.407  Dunlop ユーザー

250 HEAT2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 23 A・プレシンガー Monster Energy Yamalube Star Yamaha 34:59.148 Dunlop ユーザー
2 26 A・マーティン Troy Lee Designs Red Bull KTM +06.488 Dunlop ユーザー
3 62 J・クーパー Monster Energy Yamalube Star Yamaha +17.239 Dunlop ユーザー
4 17 J・サバッチー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +21.773 Dunlop ユーザー
5 40 C・セクストン Geico Honda Honda +26.186 Dunlop ユーザー
6 64 M・モズマン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +32.607 Dunlop ユーザー

250クラスPoint

順位 ライダー チーム マシン ポイント
1 23 A・プレシンガー Monster Energy Yamalube Star Yamaha 333
2 26 A・マーティン Troy Lee Designs Red Bull KTM 284
3 62 J・クーパー Monster Energy Yamalube Star Yamaha 239
4 35 A・フォークナー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 216
5 28 S・マケラス Troy Lee Designs Red Bull KTM 214
6 36 R・ハンプシャー Geico Honda Honda 201