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450クラス

450クラス 復調トマック4連勝!

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マウンテンコースという呼称は、ワシューガル・モトクロスパークのためにあると言っても間違いではない。「ホースパワーヒル」の異名を取る長い登り坂などアップダウンに富むコースは、針葉樹林の中を巡るレイアウトによって光と影のコントラストが与えられている。ライダーにとっては滑りやすい路面への対処が問われる難コースだが、会場のオーナーは乾くとハードパックになる黒土におかくずをミックスする手法で、土質管理に取り組んできた。
コースにまつわるエピソードの一つとして、ワシントン州出身のライアン・ビロポートが、1勝(2013年450総合優勝=2位/1位)しか挙げられなかったことが、今でも語り草となっている。そのビロポートは今回、併催される125オールスターレースに出場し、地元ファンから声援を浴びた。
450クラスのヒート1は、ジャスティン・ボーグル(スズキ)のホールショットで始まる。ジャスティン・ヒル(スズキ)、イーライ・トマック(カワサキ)、マービン・ムスキャン(KTM)を挟んで、負傷欠場からカムバックしたジョシュ・グラント(カワサキ)が5位につけた。ボーグルのリードは3周しか続かず、4周目からはトマックとムスキャンのトップ争いに替わった。
レース中盤になると、ケン・ロクスン(ホンダ)がスタート6位からポジションアップしてきたが、トップスリーは縦に広がり各々単独走行。後半はトマック、ムスキャン、ロクスンの順位に変動がないまま、チェッカーが振られた。450にスイッチして好結果を残しているヒルは、今季3度目の4位フィニッシュを果たした。
450クラスのヒート2は、ボーグルが連続ホールショットを決めたが、オープニングラップ途中でロクスンがトップに立ち、2位にはヒルが浮上した。ヒート1勝者のトマックは、スタートで9位と埋もれたが、同じく出遅れたジャスティン・バーシア(ヤマハ)と連結されたように上がってくる。5周目にはヒルがコース脇の木に激突するアクシデントがあった。
レース中盤の8周目、バーシアをかわして3位に浮上した段階で、トマックは1位ロクスンに対して15秒、2位ムスキャンからは11秒のビハインドだったが、ここから猛追撃が始まる。2分17~18秒台で周回するロクスンとムスキャンを、トマックは14秒台を連発して追い詰め、ラスト2周でリーダーに躍り出た。こうして両ヒートを制したトマックが、パーフェクトでランキング首位を固めた。富田俊樹(ホンダ)は、19位/13位に入り得点を重ねた。


450 HEAT1Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 1 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki 35:47.815 Dunlop ユーザー
2 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM +11.689 Dunlop ユーザー
3 94 K・ロクスン Team Honda HRC Honda +18.284 Dunlop ユーザー
4 46 J・ヒル Autotrader JGR Yoshimura Suzuki +32.783 Dunlop ユーザー
5 51 J・バーシア Monster Energy Yamaha Yamaha +37.232 Dunlop ユーザー
6 4 B・バゲット Rocky Mountain ATV/MC KTM +38.927 Dunlop ユーザー

450 HEAT2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 1 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki 36:04.979
2 94 K・ロクスン Team Honda HRC Honda +02.275
3 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM +08.835
4 51 J・バーシア Monster Energy Yamaha Yamaha +46.175
5 4 B・バゲット Rocky Mountain ATV/MC KTM +49.415
6 34 W・パイク Autotrader JGR Yoshimura Suzuki +1:02.563

450クラスPoint

順位 ライダー チーム マシン ポイント
1 1 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki 401 Dunlop ユーザー
2 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM 386 Dunlop ユーザー
3 94 K・ロクスン Team Honda HRC  Honda 330 Dunlop ユーザー
4 51 J・バーシア Monster Energy Yamaha Yamaha 330 Dunlop ユーザー
5 4 B・バゲット Rocky Mountain ATV/MC KTM 301 Dunlop ユーザー
6 34 W・パイク Autotrader JGR Yoshimura Suzuki 247 Dunlop ユーザー

250クラス

プレシンガーが総合で首位キープ!

250クラスのヒート1では、ジョーイ・サバッチー(カワサキ)がホールショットを取った。オースティン・フォークナー(カワサキ)、ジョーダン・スミス(KTM)、アーロン・プレシンガー(ヤマハ)を含めたトップフォーは、接戦を繰り広げながら後続を引き離して行く。
6周目からはフォークナーが前に出て、テールトゥノーズのままレースをリードした。しかしチームメイト同士のトップ争いは、ラスト4周で逆転に成功したサバッチーに軍配が上がる。サバッチーは今季初のヒート優勝を収めた。
250クラスのヒート2では、プレシンガーがホールショットを決めたが、オープニングラップからシェイン・マケラス(KTM)がリーダーとなった。3位以下にはディラン・フェランディス(ヤマハ)、コルト・ニコルス(ヤマハ)、ミッチェル・ハリソン(ハスクバーナ)が続く。
マケラスは序盤でセーフティリードを確保。当初は食い下がっていたプレシンガーも、ポイントリードを考えて無理をしないレース運びに変わる。終盤に差しかかった11周目には、プレシンガーの転倒もあってマケラスの独走が固まった。マケラス、フェランディス、プレシンガーの順でチェッカーを受けた結果、総合優勝はプレシンガー(4位/3位)がゲット。2位マケラス(9位/1位)、3位サバッチー(1位/9位)を従えて、ポディアムに登壇した。渡辺祐介(ヤマハ)は、DNF/23位。


250 HEAT1 Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 17 J・サバッチー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 35:52.336 Dunlop ユーザー
2 35 A・フォークナー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +01.932  Dunlop ユーザー
3 45 J・スミス Troy Lee Designs Red Bull KTM +03.028 Dunlop ユーザー
4 23 A・プレシンガー Monster Energy Yamalube Star Yamaha +06.465 Dunlop ユーザー
5 40 C・セクストン Geico Honda Honda +11.923 Dunlop ユーザー
6 62 J・クーパー Monster Energy Yamalube Star Yamaha +18.407 Dunlop ユーザー

250 HEAT2Result

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 28 S・マケラス Troy Lee Designs Red Bull KTM 36:13.435 Dunlop ユーザー
2 24 D・フェランディス Monster Energy Yamalube Star Yamaha +12.744 Dunlop ユーザー
3 23 A・プレシンガー Monster Energy Yamalube Star Yamaha +16.137  Dunlop ユーザー
4 36 R・ハンプシャー Geico Honda Honda +19.445 Dunlop ユーザー
5 31 C・ニコルス Monster Energy Yamalube Star Yamaha +22.002 Dunlop ユーザー
6 26 A・マーティン Troy Lee Designs Red Bull KTM +27.503 Dunlop ユーザー

250クラスPoint

順位 ライダー チーム マシン ポイント
1 23 A・プレシンガー Monster Energy Yamalube Star Yamaha 371 Dunlop ユーザー
2 26 A・マーティン Troy Lee Designs Red Bull KTM 312 Dunlop ユーザー
3 62 J・クーパー Monster Energy Yamalube Star Yamaha 267 Dunlop ユーザー
4 28 S・マケラス Troy Lee Designs Red Bull KTM 251 Dunlop ユーザー
5 35 A・フォークナー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 238 Dunlop ユーザー
6 36 R・ハンプシャー Geico Honda Honda 230 Dunlop ユーザー