• 天気:曇りのち雨
  • 気温:15度

450クラス

450クラス ロクスンがアウトドアで復活ウィン!

  • 天気:曇りのち雨
  • 気温:15度

スーパークロスチャンピオン決定劇の感動も冷めやらぬ5月の第3土曜日、ルーカスオイルAMAプロモトクロス選手権が開幕した。別名「ナショナル」と呼ばれるこのアウトドアモトクロスは、5月から8月にかけて12戦が組まれている。
通常であれば眩しい日差しに恵まれるはずの開幕戦だが、今年は異常気象に襲われるタイミングと重なった。低気温と強風に加えて、季節外れの雨や雪…。カリフォルニア州の北部に位置するサクラメントでは、5月半ばの段階で月間降水量の新記録を130年ぶりに更新。断続的な雨の影響を受けたプレイリーシティOHVパークでは、木曜に予定されていたプレスデイを延期し、金曜にデモンストレーション走行が実施された。
レース当日の土曜は午後から降り出した雨によって、ヒート2がマディコンディションとなったが、予め降雨を想定し路面の掘り起こしを加減してあったため、ギャップやワダチの発生は当地における最悪時の状況と比べると少なめだった。
今シーズンは3名の日本人ライダーが、AMAプロモトクロスにフル参戦する。古賀太基(カワサキ)は450クラス予選タイム22位、富田俊樹(ホンダ)は25位で通過。渡辺祐介(ヤマハ)は250予選タイム40位、ラストチャンス1位で決勝進出を果たした。
450クラスのヒート1は、クーパー・ウェブ(KTM)のホールショットで始まった。2週間前にスーパークロスチャンピオンになったばかりのウェブだが、1周目からケン・ロクスン(ホンダ)にかわされて2位に。その後には負傷からカムバックしたジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)、ジャスティン・バーシア(ヤマハ)と続いた。
序盤にしてトップ3が単独走行となる一方、ディフェンディングチャンピオンのイーライ・トマック(カワサキ)はスタート7位から4位まで浮上。しかしミスが多く、上位争いからは脱落した。終盤になって20秒弱の差をつけたロクスンは、余裕を持ってトップでフィニッシュ。2位アンダーソン、3位ウェブと続いた。
雨中のレースとなった450クラスのヒート2では、マービン・ムスキャン(KTM)がホールショットを取った。オープニングラップでトマックがトップに立った後、2~4周目はロクスンがリーダーを務め、5周目にはトマックが再浮上。中盤以降はひたすら逃げるトマックと、総合優勝を考えた走りに徹するロクスンとの間に大差が生まれた。
13周でチェッカーとなったレースの勝者はトマック。2位でフィニッシュしたロクスンが、オーバーオールウィナーとなった。富田は総合16位(36位/14位)、古賀は総合17位(23位/15位)となり、貴重なシリーズポイントを獲得している。


450 Heat1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 94 K・ロクスン Team Honda HRC Honda 36:19.440 Dunlop ユーザー
2位 21 J・アンダーソン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +15.045 Dunlop ユーザー
3位 2 C・ウェブ Red Bull KTM KTM +19.485 Dunlop ユーザー
4位 1 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki +30.919 Dunlop ユーザー
5位 16 Z・オズボーン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +52.974 Dunlop ユーザー
6位 4 B・バゲット Rocky Mountain ATV/MC KTM +1:10.223 Dunlop ユーザー

450 Heat2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 1 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki 38:46.915 Dunlop ユーザー
2位 94 K・ロクスン Team Honda HRC Honda +43.041 Dunlop ユーザー
3位 16 Z・オズボーン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +52.429 Dunlop ユーザー
4位 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM +54.340 Dunlop ユーザー
5位 21 J・アンダーソン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +1:26.412 Dunlop ユーザー
6位 2 C・ウェブ Red Bull KTM KTM +1:41.527 Dunlop ユーザー

250クラス

250クラス 総合優勝はシアンサルーロがゲット!

250クラスのヒート1では、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)がホールショット。その後にはアダム・シアンサルーロ(カワサキ)、チェイス・セクストン(ホンダ)、コルト・ニコルス(ヤマハ)が続いた。序盤クーパーとシアンサルーロは、1~2秒差のトップ争いを繰り広げながら、3位以下を引き離していった。
レース後半になると、スタート6位から追い上げてきたディラン・フェランディス(ヤマハ)が、僚友ニコルスをかわして4位。その後もチャージを続けたフェランディスは、チェッカー目前でセクストンをかわして3位。優勝争いはクーパーがリードを保ったまま、シアンサルーロを下してウィナーとなった。
250クラスのヒート2では、ホールショットのニコルスをかわして、シアンサルーロがオープニングラップからトップに立った。450ヒート1の途中から降り出した雨で、路面が刻々とマディに変わる中、シアンサルーロは序盤のうちに独走態勢を確立した。
やがてニコルスの背後には、スタート6位から上がってきたアレックス・マーティン(スズキ)が接近。一気に差を詰めたマーティンは、8周目にニコルスをかわして2位に浮上したが、猛追撃もここまで。シアンサルーロが16秒差で優勝し、マーティン、ニコルス、クーパーの順でチェッカー。この結果、総合ポディアムではシアンサルーロがセンターに立った(2位/1位)。渡辺はヒート1で25位、ヒート2ではマシントラブルでリタイアを喫している。


250 Heat1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 32 J・クーパー Monster Energy Yamalube Star Yamaha 35:37.651 Dunlop ユーザー
2位 92 A・シアンサルーロ Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +01.891 Dunlop ユーザー
3位 34 D・フェランディス Monster Energy Yamalube Star Yamaha +03.504 Dunlop ユーザー
4位 23 C・セクストン Geico Honda Honda +04.320 Dunlop ユーザー
5位 39 C・ニコルス Monster Energy Yamalube Star Yamaha +25.115 Dunlop ユーザー
6位 31 R・ハンプシャー Geico Honda Honda +39.024 Dunlop ユーザー

250 Heat2Result

順位 選手名 チーム メーカー
タイム
1位 92 A・シアンサルーロ Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 36:11.246 Dunlop ユーザー
2位 26 A・マーティン JGRMX Yoshimura Suzuki +16.382 Dunlop ユーザー
3位 39 C・ニコルス Monster Energy Yamalube Star Yamaha +17.424 Dunlop ユーザー
4位 32 J・クーパー Monster Energy Yamalube Star Yamaha +38.851 Dunlop ユーザー
5位 34 D・フェランディス Monster Energy Yamalube Star Yamaha +44.130 Dunlop ユーザー
6位 23 C・セクストン Geico Honda Honda +47.142 Dunlop ユーザー