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450クラス

450クラス トマックとロクスンが同点首位に並ぶ!

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  マウントモーリスのハイポイント・レースウェイは、AMAプロモトクロスシリーズの中で最もヨーロッパ的コースと評され、自然の地形を生かした雄大なレイアウトが特徴の歴史あるコースだ。近年のリニューアルでは、一昨年に実施された登り坂スタートの廃止などが大きな変化だったが、今年はウッズセクションの復活が注目された。当地ではTV中継に対応するため伐採が進められてきたが、今回は少なくなった林の中に再びコースが導かれ、古き良き時代への回顧が好意的に受け止められていた。
マウントモーリスはアパラチア山麓の台地にあって、雨が降りやすい土地柄だが、今年は金曜も土曜も晴天だった。公式予選中に少々曇った程度で、雨のハイポイントは返上できたと言えるだろう。今大会はタイムスケジュールがTV中継に合わせて、450→250の順で実施された。タイムアタックの最速は、450クラス=ジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)=2分02秒846、250クラス=チェイス・セクストン(ホンダ)=2分02秒698。
450クラスのヒート1は、ブレイク・バゲット(KTM)のホールショットで始まった。その背後につけたイーライ・トマック(カワサキ)は、4周目の転倒で後退。2位に上がったクーパー・ウェブ(KTM)も、エンストと転倒で脱落した。
追っ手は7周目にアンダーソンと替わったが、トップのバゲットはすでに10秒以上のリードを蓄えていて安泰。単独走行のアンダーソンの後方では、トマック、ケン・ロクスン(ホンダ)、マービン・ムスキャン(KTM)がデッドヒートを展開していた。バゲットの優位は終盤になっても揺るがず、トップでチェッカーを受けた。
450クラスのヒート2では、ジョーイ・サバッチー(カワサキ)がホールショットを取ったが、オープニングラップの半ばでウェブがトップに立つ。セカンドグループにはジャスティン・バーシア(ヤマハ)、アンダーソン、ザック・オズボーン(ハスクバーナ)が控えていた。
この背後から猛チャージを開始したのが、スタート8位だったロクスン。6周目3位、8周目2位と切り込んだ後、9周目にはウェブをかわしてロクスンがトップに躍り出た。ラスト2周には、スタート6位から追い上げたトマックが2位に浮上したが、ロクスンが8秒の貯金を使い切ってゴール。オーバーオールではトマック(3位/2位)が優勝、とロクスン(6位/1位)が2位。この結果トマックとロクスンは、ランキングで同点首位となった。
富田俊樹(ホンダ)は19位/18位、古賀太基(カワサキ)は38位/DNSだった。


450 Heat1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 4 B・バゲット Rocky Mountain ATV/MC KTM 35:14.872 Dunlop ユーザー
2位 21 J・アンダーソン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +09.868 Dunlop ユーザー
3位 1 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki +12.053 Dunlop ユーザー
4位 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM +20.215 Dunlop ユーザー
5位 16 Z・オズボーン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +21.830 Dunlop ユーザー
6位 94 K・ロクスン Team Honda HRC Honda +34.367 Dunlop ユーザー

450 Heat2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 94 K・ロクスン Team Honda HRC Honda 35:29.673 Dunlop ユーザー
2位 1 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki +04.962 Dunlop ユーザー
3位 2 C・ウェブ Red Bull KTM KTM +06.595 Dunlop ユーザー
4位 16 Z・オズボーン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +07.953 Dunlop ユーザー
5位 21 J・アンダーソン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +26.449 Dunlop ユーザー
6位 17 J・サバッチー Monster Energy Kawasaki Kawasaki +38.038 Dunlop ユーザー


250クラス

250クラス シアンサルーロが4勝目を挙げ、ポイントリードを広げる!

 250クラスのヒート1では、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)がホールショットを取った。直後にはコルト・ニコルス(ヤマハ)、ハンター・ローレンス(ホンダ)、ディラン・フェランディス(ヤマハ)、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)が続く。このトップグループの中から抜け出したのがローレンス。7周目にニコルスをかわすと、後続に対しマージンを広げた。
8周目にはフェランディスと接触したニコルスが後退。中盤以降はシアンサルーロが2位に浮上したが、ローレンスが6~7秒のアドバンテージを保った。今年からAMAナショナルに挑戦を始めたローレンスは、こうしてシアンサルーロを振り切ってキャリア初優勝をゲットした。
250クラスのヒート2は、ニコルスがホールショットから飛び出し、シアンサルーロ、セクストン、ローレンスが続いた。5周目にはシアンサルーロがトップ、6周目にはセクストンが2位となり、ニコルスは徐々に遅れていった。
シアンサルーロとセクストンのトップ争いは、1秒前後の僅差を保ったまま延々と繰り広げられた。終盤になると、ヒート1の勝者ローレンスが3位に上がったが、ツートップには絡めず。最後はシアンサルーロが6秒差でセクストンを振り切り、今季4度目となるヒート2の優勝を掌中に収めた。
渡辺祐介(ヤマハ)は、24位/21位でフィニッシュした。


250 Heat1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 196 H・ローレンス Geico Honda Honda 35:47.300 Dunlop ユーザー
2位 92 A・シアンサルーロ Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +07.177 Dunlop ユーザー
3位 34 D・フェランディス Monster Energy Yamalube Star Yamaha +10.221 Dunlop ユーザー
4位 23 C・セクストン Geico Honda Honda +12.028 Dunlop ユーザー
5位 39 C・ニコルス Monster Energy Yamalube Star Yamaha +17.291 Dunlop ユーザー
6位 32 J・クーパー Monster Energy Yamalube Star Yamaha +38.814 Dunlop ユーザー

250 Heat2Result

順位 選手名 チーム メーカー
タイム
1位 92 A・シアンサルーロ Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 35:25.310 Dunlop ユーザー
2位 23 C・セクストン Geico Honda Honda +06.294 Dunlop ユーザー
3位 196 H・ローレンス Geico Honda Honda +16.247 Dunlop ユーザー
4位 34 D・フェランディス Monster Energy Yamalube Star Yamaha +29.338 Dunlop ユーザー
5位 39 C・ニコルス Monster Energy Yamalube Star Yamaha +32.144 Dunlop ユーザー
6位 31 R・ハンプシャー Geico Honda Honda +59.885 Dunlop ユーザー