250クラス

シアンサルーロが総合優勝(3位/1位)!

 250クラスのヒート1では、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)がホールショットを取ったが、すぐにハンター・ローレンス(ホンダ)が前に出た。予選トップだったクーパーは、アレックス・マーティン(スズキ)との3位争いに敗れた後、転倒でポジションを下げてしまった。
上位の3台は各々3~4秒間隔で周回を重ねたが、ワンミスで順位が変わるマディコンディションなので楽観はできない。11周目にはマーティンがシアンサルーロをかわしたが、トップの座を脅かすまでには至らず、ローレンス、マーティン、シアンサルーロの順でチェッカーを受けた。
250クラスのヒート2では、ホールショットのクーパーをかわしたシアンサルーロが、オープニングラップからリーダーとなった。3位につけたカイル・ピータース(スズキ)の後ろには、ギャレット・マーチバンクス(カワサキ)、コルト・ニコルス(ヤマハ)が続く。2周目にはマーティンが3位に浮上した。
シアンサルーロが早々と独走態勢を築く一方、クーパーvsマーティンの接戦が激化。さらにその後ろでは、ニコルスとディラン・フェランディス(ヤマハ)がチームメイト同士のバトルを繰り広げていた。中盤にクーパーとフェランディスの転倒によって上位に変動が生じ、シアンサルーロ、マーティン、ニコルスの順でフィニッシュしたが、マーティンはコースアウトからの復帰時に反則があったため、2位→3位が正式リザルトとなった。
シアンサルーロは、オーバーオール(3位/1位)をゲットしてランキング首位を固めた。渡辺祐介(ヤマハ)は、26位/26位にとどまった。


250 Heat1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 196 H・ローレンス Geico Honda Honda 36:57.779 Dunlop ユーザー
2位 26 A・マーティン JGRMX Yoshimura Suzuki +13.429
3位 92 A・シアンサルーロ Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +47.028 Dunlop ユーザー
4位 12 S・マケラス Troy Lee Designs Red Bull KTM +1:16.416 Dunlop ユーザー
5位 34 D・フェランディス Monster Energy Yamalube Star Yamaha +1:23.530 Dunlop ユーザー
6位 31 R・ハンプシャー Geico Honda Honda +1:54.344 Dunlop ユーザー

250 Heat2Result

順位 選手名 チーム メーカー
タイム
1位 92 A・シアンサルーロ Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 36:19.983 Dunlop ユーザー
2位 39 C・ニコルス Monster Energy Yamalube Star Yamaha +14.280 Dunlop ユーザー
3位 26 A・マーティン JGRMX Yoshimura Suzuki +14.789
4位 34 D・フェランディス Monster Energy Yamalube Star Yamaha +16.853 Dunlop ユーザー
5位 12 S・マケラス Troy Lee Designs Red Bull KTM +40.099 Dunlop ユーザー
6位 196 H・ローレンス Geico Honda Honda +41.200 Dunlop ユーザー


  • 天気:雨のち曇り
  • 気温:20度

450クラス

450クラス マディのミルビルを制したウェブが450初優勝!

  • 天気:雨のち曇り
  • 気温:20度

  ミルビルのスプリングクリーク・モトクロスパークは、多くの要素を合わせ持った変化に富むコースとして知られている。スタートしてからしばらくは、川沿いの低地にレイアウトされたサンドセクションが続くが、このフープスはミルビルを象徴する難所である。サンドセクションを過ぎると、山の斜面に設けられたアップダウンがあり、ここからは路面が粘土質に変わる。オールラウンドなタイヤ性能が求められるコースだが、今年に限っては折からの雨でマディとなった。
コンディションの悪化を受けて、コースの一部がショートカット。さらにスケジュールが改定され、計時予選が15分×2回→20分×1回に変更、ラストチャンスがキャンセル、決勝レースは1時間遅れで実施されることになった。タイム予選のトップは、450=クーパー・ウェブ(KTM)=2分11秒131、250=ジャスティン・クーパー(ヤマハ)=2分02秒556。450のタイムが芳しくないのは、落雷によって予選が10分ほどで打ち切られたからである。
450クラスのヒート1では、ウェブを先頭に、ヘンリー・ミラー(KTM)、ジョン・ショート(ホンダ)、アイザック・ティーズデイル(スズキ)らが上位につけた。4周目にはイーライ・トマック(カワサキ)が2位に浮上したが、ウェブはすでに10秒ものアドバンテージを蓄えていた。
レースが中盤に差しかかると、ウェブの背後までトマックが接近し、両者のマージンは1秒まで詰まる。やがて3位にはマービン・ムスキャン(KTM)が上がったが、トップ争いからは半周以上も離された。誰もがミスでペースを乱す状況だったが、最終的にトマックの追撃を振り切ったウェブがトップでフィニッシュ。アウトドアにおける450初優勝を果たした。
450クラスのヒート2では、ウェブがホールショットを取り、ケン・ロクスン(ホンダ)、ザック・オズボーン(ハスクバーナ)が後につけた。4周目にはウェブの転倒によって、トップはロクスンに入れ替わった。ロクスンのリードは最大で7秒強あったが、ウェブの巻き返しによってバトルが再燃する。
30分を経過する頃にはテールトゥノーズになり、ラスト2周で逆転。こうして両ヒートを物にしたウェブが、オーバーオールウィナーとなった。ポイントリーダーのトマックは、スタート9位から挽回したが5位にとどまった。富田俊樹(ホンダ)はDNS、古賀太基(カワサキ)は19位/34位だった。


450 Heat1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 2 C・ウェブ Red Bull KTM KTM 34:57.800 Dunlop ユーザー
2位 1 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki +11.848 Dunlop ユーザー
3位 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM +1:16.751 Dunlop ユーザー
4位 16 Z・オズボーン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +1:38.784 Dunlop ユーザー
5位 49 H・ミラー FXR Racing KTM +1:46.834
6位 63 J・ショート TPJ Racing Honda +1:47.694

450 Heat2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 2C・ウェブ Red Bull KTM KTM 35:32.931 Dunlop ユーザー
2位 94 K・ロクスン Team Honda HRC Honda +00.343 Dunlop ユーザー
3位 16 Z・オズボーン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +31.755 Dunlop ユーザー
4位 51 J・バーシア Monster Energy Yamaha Yamaha +36.141 Dunlop ユーザー
5位 1 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki +55.659 Dunlop ユーザー
6位 29 B・ブロス Rocky Mountain ATV/MC KTM +58.755 Dunlop ユーザー