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450クラス
シアンサルーロがキャリア初優勝!
変則的なダブルヘッダーの2戦目は、金曜から中2日を挟んだ月曜に行われた。会場のレッドバッドは、緩やかな起伏を利用したアップダウンとビッグジャンプが特徴の名門コース。長年にわたる土質改善によりサンドを混ぜた路面は、深いワダチとギャップだらけとなるのが常だが、今回は降雨予報に対応して路面の掘り起こしを控えた。結果的に雨は降らなかったので、普段より少々硬めのコンディションでレースが行われた。
公式予選トップは、450クラス=マービン・ムスキャン(KTM)=2分03秒783、250クラス=タイ・マスタプール(ヤマハ)=2分06秒510。排気量差のないセクションが多い中で、最大の見せ場となる「ラロッコズ・リープ」だけは、登り3連ジャンプを飛び越せるか否かでタイムが変わる難所だ。
450クラスのヒート1、ホールショットを奪ったのはアダム・シアンサルーロ(カワサキ)だった。背後にはザック・オズボーン(ハスクバーナ)、イーライ・トマック(カワサキ)、ムスキャン、ジャスティン・バーシア(ヤマハ)が続く。2周目にはバーシアとムスキャンが接触し、ポジションが入れ替わった。ハーフウェイポイントに差しかかる頃には、上位3台が接戦となり、バーシアが離された。
一時は2秒ほどのリードを手にしたシアンサルーロだったが、トマックがオズボーンをかわして急接近。トップ争いのすぐ後ろでは、オズボーン、バーシア、ムスキャンが三つ巴のバトルを繰り広げた。ラスト2周でムスキャンが、2台を立て続けに抜いて3位に浮上。トマックの追撃を振り切ったシアンサルーロが、450初優勝をゲットした。
450クラスのヒート2では、またしてもシアンサルーロが好スタートを決めた。1コーナーと2コーナーではマルチクラッシュが発生し、トップライダーが巻き込まれる。バーシアは25位、トマックは29位というハンディキャップを負った。シアンサルーロ、オズボーン、ムスキャン、ジョーイ・サバッチー(スズキ)からなるトップグループは、徐々に間隔を広げていった。
5周目には転倒したサバッチーに替わって、ブレイク・バゲット(KTM)が3位にポジションアップ。レース中盤になると、4秒差でリードしていたシアンサルーロが転倒し、3位に後退。その後オズボーンが一瞬リーダーとなったが、バゲットに抜かれて逆転。終盤の数ラップを快走したバゲットがトップでチェッカーを受けた。この結果オーバーオールでは、シアンサルーロがキャリア初優勝(1位/3位)をゲットした。
Photo:MX Sports Pro Racing
450 Heat1Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 9 A・シアンサルーロ | onster Energy Kawasaki | Kawasaki | 36:24.289 | |
2位 | 3 E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +01.984 | |
3位 | 25 M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | +08.265 | |
4位 | 16 Z・オズボーン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +09.811 | |
5位 | 51 J・バーシア | Monster Energy Yamaha | Yamaha | +11.717 | |
6位 | 4 B・バゲット | Rocky Mountain ATV/MC | KTM | +15.573 |
450 Heat2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 4 B・バゲット | Rocky Mountain ATV/MC | KTM | 34:38.623 | |
2位 | 16 Z・オズボーン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +13.837 | |
3位 | 9 A・シアンサルーロ | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +19.329 | |
4位 | 25 M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | +30.497 | |
5位 | 20 B・ティックル | Monster Energy Yamaha | Yamaha | +43.148 | |
6位 | 62 C・クレイグ | Team Honda HRC | Honda | +48.821 |