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450クラス
シアンサルーロが両ヒート制覇!
スプリングクリーク・モトクロスパークは、山間の小川沿いに設けられたコース。前半の低地がサンド質、後半のアップダウンがハードパックという二つの特性を併せ持っているため、タイヤには両方をカバーするレンジの広さが求められる。長いストレートエンドに控える1コーナー、大きなうねりが続くサンドフープス、ビッグジャンプなど当地には勝負どころが多いが、最もテクニックが問われるのは強烈なダウンヒルにおけるブレーキングだろう。
例年であれば7月の猛暑がレースの行方を左右する要素の一つだったが、今シーズンは変則的な日程により涼しさに恵まれたので、よりアグレッシブなバトルが期待された。コース整備の観点からは撒水量を減らすことができるため、路面のコンディションは概して例年よりもドライだった。
公式予選トップは、450クラス=チェイス・セクストン(ホンダ)=2分02秒557、250クラス=アレックス・マーティン(スズキ)=2分03秒021。地元のアドバンテージを生かしたA・マーティンのベストラップは、最初のセッションで記録されたものだった。
450クラスのヒート1は、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)のホールショットで始まった。マービン・ムスキャン(KTM)、ブレイク・バゲット(KTM)、セクストン、ザック・オズボーン(ハスクバーナ)と続く上位陣。ディフェンディングチャンピオンのイーライ・トマック(カワサキ)は、スタート12位と出遅れた。
レース前半、トップ5は僅差を保ったまま周回を重ねた。シアンサルーロのリードは、1秒から一時3秒まで広がったものの、ムスキャンの巻き返しによってテールトゥノーズ状態になる。終盤14周目にムスキャンがストールで後退し、2位にはバゲットが浮上したが、シアンサルーロが逃げきり今季2勝目を挙げた。ランキング首位のオズボーンは4位、トマックは6位まで追い上げた。
450クラスのヒート2でも、シアンサルーロがホールショットを取った。背後にはバゲット、オズボーン、セクストン、ムスキャン。この中から這い上がったセクストンは、4周目2位にアップするとシアンサルーロに0.8秒差と迫った。
中盤はオズボーンがマシントラブルで脱落し、上位3台が後続を引き離す展開。13周目にはバゲットがセクストンをかわして2位に浮上したが、追撃を振り切ったシアンサルーロが完勝。オズボーンが4位/16位にとどまったため、ランキング2位に躍進したシアンサルーロとの差は15ポイントに接近している。
Photo:MX Sports Pro Racing
450 Heat1Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 9 A・シアンサルーロ | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 35:59.727 | |
2位 | 4 B・バゲット | Rocky Mountain ATV/MC | KTM | +01.758 | |
3位 | 25 M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | +20.489 | |
4位 | 16 Z・オズボーン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +30.672 | |
5位 | 51 J・バーシア | Monster Energy Yamaha | Yamaha | +37.337 | |
6位 | 3 E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +41.879 |
450 Heat2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 9 A・シアンサルーロ | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 36:22.824 | |
2位 | 4 B・バゲット | Rocky Mountain ATV/MC | KTM | +02.760 | |
3位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | +20.439 | |
4位 | 51 J・バーシア | Monster Energy Yamaha | Yamaha | +41.815 | |
5位 | 3 E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +44.044 | |
6位 | 62 C・クレイグ | Team Honda HRC | Honda | +45.236 |