- 天気:晴れ
- 気温:18度
450クラス
オーバーオールウィナーはトマック(3位/1位)!
ロッキー山脈の麓、デンバー郊外のレイクウッドにあるサンダーバレー・モトクロスパークは、ルーカスオイルシリーズ開催地の中でも一番に指を折られる難所だ。海抜1,700mにある当地では、気圧の低さに起因するマシントラブルやライダーの高山病など、多くのエピソードが生まれてきた。'08~'09年には、ガソリンの泡立ちを防ぐためにナイター開催が試みられたが、現在では通常のタイムスケジュールに戻されている。
丘陵地にあるコースは、概ね緩やかな斜面を生かしたレイアウトだが、パワーが要求されるスタートから1コーナーまでの登り坂など、排気量差が出るセクションが多々ある。硬質土にサンドを混ぜた路面はワダチが出来やすいものだったが、今年は例年よりも掘り起こしが少なかったこともあり硬めだった。通常のカレンダーでは初夏に開催されるため、暑さもマシンとライダーを苦しめる要素となっていたが、今回は涼しさに恵まれた。
予選タイムアタックのトップは、450クラス=アダム・シアンサルーロ(カワサキ)=2分05秒336、250クラス=ジャスティン・クーパー(ヤマハ)=2分07秒574。450の優位が表れる結果となった。
450クラスのヒート1は、シアンサルーロのホールショットで始まった。2位以下にはチェイス・セクストン(ホンダ)、ザック・オズボーン(ハスクバーナ)、ジャスティン・バーシア(ヤマハ)が控える。上位集団は早くから縦にばらけることになり、トップのシアンサルーロは4秒ほどの貯金を蓄えた。
やがてスタートの出遅れから這い上がってきた、イーライ・トマック(カワサキ)がトップ5に追い付き、バーシア、オズボーンを攻略。終盤リードを5秒差まで広げたシアンサルーロが逃げきり、2位セクストン、3位トマックが続いてチェッカーを受けた。
450クラスのヒート2では、ホールショットのマービン・ムスキャン(KTM)をかわして、シアンサルーロ、オズボーン、マックス・アンスティ(スズキ)がトップ3を形成した。ここにスタート5位だったトマックが迫り、2周目3位、5周目2位と躍進。6周目にはシアンサルーロを捉え、トマックが先頭に躍り出た。
トップに立ったトマックは、早々と4秒ほどのセーフティリードを築いた。11周目にペースが落ち、シアンサルーロの接近を許す場面もあったが、再びトップスピードを発揮したトマックが優勝。ラスト4周の局面でシアンサルーロをかわしたオズボーンが、2位でチェッカーを受けた。総合優勝はトマック。ランキング首位オズボーンは、ポイントリードを24点としている。
Photo:MX Sports Pro Racing
450 Heat1Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 9 A・シアンサルーロ | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 34:50.811 | |
2位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | +02.620 | |
3位 | 3 E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +11.332 | |
4位 | 16 Z・オズボーン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +38.499 | |
5位 | 51 J・バーシア | Monster Energy Yamaha | Yamaha | +42.680 | |
6位 | 25 M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | +58.919 |
450 Heat2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 3 E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 35:00.067 | |
2位 | 16 Z・オズボーン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +08.983 | |
3位 | 9 A・シアンサルーロ | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +11.557 | |
4位 | 62 C・クレイグ | Team Honda HRC | Honda | +41.064 | |
5位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | +48.632 | |
6位 | 103 M・アンスティ | HEP Motorsports | Suzuki | +56.261 |