- 天気:晴れ
- 気温:32度
450クラス
トマックがオーバーオールウィン(2位/1位)!
アイアンマン・レースウェイは、GNCC(グランドナショナルクロスカントリー)ATVチャンピオン、ボブ・スローンのニックネームにちなんで命名されたオフロードコースである。GNCCの会場として早くから高い評価を得ていたアイアンマンだが、2014年にAMAプロモトクロスを招致して以来、開催日程は8月下旬に固定されてきた。最終戦の舞台となることが多かったが、このところの変則的なレースカレンダーの中で、昨年は第3戦、今年は第10戦として実施された。
比較的平坦な地形の中にもきついアップダウンが演出されていて、登り坂に設けられたビッグジャンプなどアウトドアモトクロスに欠かせない要素を備えたコースだ。元来はハード路面だったが、おが屑とサンドを大量にミックスさせて土質改善が行われてきた。レースの進行とともにギャップが増え、難易度が上がるコースコンディション。さらに今年は、高温多湿がライダーを苦しめる要素となった。クオリファイングセッションでは、ディラン・フェランディス(ヤマハ)=1分58秒267(450)、ジェット・ローレンス(ホンダ)=2分00秒367(250)が最速だった。
450クラスのヒート1は、ジョーイ・サバッチー(KTM)のホールショットで始まった。1周目にはフェランディスがトップに立ち、2周目にはケン・ロクスン(ホンダ)、イーライ・トマック(カワサキ)が2~3位。三つ巴のバトルが繰り広げられる一方、サバッチーは後続に飲み込まれていった。
15分が経過してハーフウェイポイントに差しかかると、トマックがロクスンをかわして2位に浮上し、フェランディスに迫る形となった。終盤になるとロクスンのペースが落ち、トップ争いは2台に絞られたが、フェランディスが最後まで逃げ切り今シーズン6勝目を挙げた。
450クラスのヒート2では、フェランディスがホールショットを決めた。その後にはクーパー・ウェブ(KTM)、チェイス・セクストン(ホンダ)、トマック、ロクスンが控えていた。オープニングラップの半ばで、ウェブがフェランディスをかわして前に出る。2周目にはトマックが2位に浮上し、ウェブ、トマック、フェランディスというオーダーになった。
序盤からアグレッシブに攻めるトマックは、5周目にトップに躍り出た。ウェブは翌周フェランディスにも抜かれ、3位に定着する。蒸し暑さの中でスタミナ勝負となる中盤以降は、トマックが独走状態に持ち込んだ。フェランディスとウェブの距離は比較的近かったが、セクストン、ロクスンははるか後方。こうして4勝目をマークしたトマックが、今シーズン初の総合優勝(2位/1位)を物にした。
Photo: MX Sports Pro Racing
450 Heat1Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 14 D・フェランディス | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 34:20.957 | |
2位 | 3 E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +04.137 | |
3位 | 94 K・ロクスン | Team Honda HRC | Honda | +09.971 | |
4位 | 2 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +16.598 | |
5位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | +23.276 | |
6位 | 7 A・プレシンガー | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +29.540 |
450 Heat2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 3 E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 34:26.219 | |
2位 | 14 D・フェランディス | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +04.763 | |
3位 | 2 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +07.510 | |
4位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | +27.452 | |
5位 | 94 K・ロクスン | Team Honda HRC | Honda | +36.959 | |
6位 | 72 C・ショック | FXR Chaparral | Honda | +55.037 |