- 天気:晴れ
- 気温:39度
450クラス
フェランディスが450初年度にタイトル獲得
開幕戦に続いて、今シーズン2度目の開催地となるFOXレースウェイ。サンディエゴとコロナを結ぶフリーウェイ15号線から程近い、先住民リザベーションのパラに設けられたモトクロスコースだ。南カリフォルニアのライダーにとっては日々の練習場の一つであり、ナショナルに行くのではなく、ナショナルが来たと捉えるライダーは多いはず。そこで主催者は今回初の試みとして、通常とは逆回りにする演出を施した。そのためスタートストレートエンドには、右~左に切り返す複合コーナーが用意された。
公式予選タイムアタックでは、ディラン・フェランディス(ヤマハ)=2分04秒861(450)、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)=2分06秒989(250)が最速だった。このところ南カリフォルニアでは30度以下の穏やかな天気が続いていたが、レース当日の午後にはパラの最高気温が39度に達し、フィジカルタフネスが問われる状況になった。
450クラスのヒート1では、トリッキーな複合コーナーを真っ先に駆け抜けたケン・ロクスン(ホンダ)が、ホールショットを決めた。クーパー・ウェブ(KTM)、フェランディス、マックス・アンスティ(スズキ)、コーティ・ショック(ホンダ)と続くトップグループ。徐々にリードを広げるロクスンだったが、2位にフェランディスが浮上すると間隔が詰まり、7周目にはトップが逆転した。
レース後半はフェランディスがロクスン、ウェブを引き離し、独走状態となる。残り10分を切ると、スタート6位から追い上げてきたイーライ・トマック(カワサキ)が、上位争いに参戦。ラスト4周で2位に浮上したトマックだったが、10秒のビハインドは大きすぎた。フェランディスは今シーズン7勝目を挙げ、タイトルに王手をかけた。
450クラスのヒート2では、ウェブがホールショットを取ったが、オープニングラップの競り合いでフェランディス、ロクスン、ウェブというオーダーに入れ替わった。10分後にはトマックが、スタート5位から2位まで浮上。6周目にはフェランディスをかわし、トップに躍り出た。
ハーフウェイポイントを過ぎると、オーダーは一旦トマック、フェランディス、ウェブ、ロクスン…に落ち着く。フェランディスがセーフティモードに切り替えたこともあり、レース後半はトマックが独走を決め込んだ。最終的に45秒差でゴールしたトマックが、オーバーオールウィン(2位/1位)。2位でチェッカーを受けたフェランディスが、450クラス初年度でチャンピオンとなる快挙を達成した。
Photo: MX Sports Pro Racing
450 Heat1Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 14 D・フェランディス | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 35:17.718 | |
2位 | 3 E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +03.939 | |
3位 | 94 K・ロクスン | Team Honda HRC | Honda | +15.853 | |
4位 | 2 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +18.492 | |
5位 | 29 C・クレイグ | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +55.312 | |
6位 | 34 M・アンスティ | Twisted Tea HEP Motorsports | Suzuki | +1:00.721 |
450 Heat2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 3 E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 36:05.055 | |
2位 | 14 D・フェランディス | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +45.805 | |
3位 | 2 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +58.357 | |
4位 | 29 C・クレイグ | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +1:07.562 | |
5位 | 34 M・アンスティ | Twisted Tea HEP Motorsports | Suzuki | +1:14.467 | |
6位 | 94 K・ロクスン | Team Honda HRC | Honda | +1:21.286 |