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450クラス

フェランディス(1位/3位)が総合優勝!

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ザ・ウィック338(旧称モトクロス338)に、2年ぶりとなるAMAプロモトクロスが帰ってきた。ここはアメリカ国内でも有数のディープサンドで知られるコースだが、近年は砂の流出などによって硬化が進み、走行ラインの底にハードベースが現れる箇所が増えた。ビジターにとってはトリッキーな路面だが、マサチューセッツ州やコネチカット州のローカルライダーが、スポット参戦して活躍するケースがよくある場所だ。
当地では前日の金曜に雷雨に見舞われたが、水はけの良さとコース整備によって、レース日の土曜はベストコンディションとなった。とは言え難易度が下がったわけではなく、走り出せば次第に増えるギャップと滑りやすい路面がライダーを苦しめた。クオリファイングセッションでは、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)=2分12秒659(450)、RJ・ハンプシャー(ハスクバーナ)=2分15秒914(250)が、ポールポジションをゲットした。
450クラスのヒート1、オープニングラップのオーダーは、ディラン・フェランディス(ヤマハ)を先頭に、ジャスティン・バーシア(ガスガス)、アーロン・プレシンガー(ヤマハ)、マービン・ムスキャン(KTM)。2周目にはシアンサルーロが、ムスキャンの前に出た。序盤から飛ばすフェランディスは、早々と3~4秒のセーフティリードを築いた。
レース中盤を過ぎると、2位バーシアのワンミスをきっかけにフェランディスの独走状態が固まり、バーシア、プレシンガー、シアンサルーロにケン・ロクスン(ホンダ)を加えたセカンドグループが形成される。13周目にロクスンとシアンサルーロが入れ替わったが、それ以外にはポジション変動がないままフィニッシュ。最大10秒差で独走したフェランディスが、今シーズン3勝目を挙げた。
450クラスのヒート2では、ホールショットのクーパー・ウェブ(KTM)をかわしたロクスンが、1周目からトップに立った。着々と独走態勢を築くロクスンとは対照的に、ウェブの背後にはシアンサルーロ、フェランディス、そしてスタート7位から浮上してきたイーライ・トマック(カワサキ)が連なった。この中から抜け出してレースの主役となるのは、マウントモーリスとブキャナンでもヒート2を物にしてきたトマックだ。セカンドグループの後方から猛チャージを開始したトマックは、6周目には2位まで躍進した。
トマックがロクスンに狙いを定めたとき、両者の間には8秒以上のマージンがあったが、3~4秒速いペースで走るトマックは、たった3周でロクスンに追い付いてトップに躍り出る。レース後半はトマックの独壇場となり、16秒差の圧勝。3戦連続ヒート2を制したトマックに続いて、2位ロクスン、3位フェランディスがチェッカーを受けた。オーバーオールウィナーのフェランディス(1位/3位)は、ロクスン(4位/2位)に対するポイントリードを19点まで広げた。
Photo: MX Sports Pro Racing


450 Heat1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 14 D・フェランディス Monster Energy Star Racing Yamaha 34:51.278 Dunlop ユーザー
2位 51 J・バーシア Troy Lee Designs Red Bull GASGAS +05.443 Dunlop ユーザー
3位 7 A・プレシンガー Monster Energy Star Racing Yamaha +07.720 Dunlop ユーザー
4位 94 K・ロクスン Team Honda HRC Honda +14.827 Dunlop ユーザー
5位 9 A・シアンサルーロ Monster Energy Kawasaki Kawasaki +16.834 Dunlop ユーザー
6位 2 C・ウェブ Red Bull KTM KTM +19.149 Dunlop ユーザー

450 Heat2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 3 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki 34:55.072 Dunlop ユーザー
2位 94 K・ロクスン Team Honda HRC Honda +16.425 Dunlop ユーザー
3位 14 D・フェランディス Monster Energy Star Racing Yamaha +25.514 Dunlop ユーザー
4位 51 J・バーシア Troy Lee Designs Red Bull GASGAS +46.423 Dunlop ユーザー
5位 2 C・ウェブ Red Bull KTM KTM +51.170 Dunlop ユーザー
6位 9 A・シアンサルーロ Monster Energy Kawasaki Kawasaki +1:08.139 Dunlop ユーザー


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250クラス

H・ローレンスがパーフェクト! 下田がポディアム初登壇(3位/4位)!

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250クラスのヒート1は、ジャリク・スウォール(ハスクバーナ)のホールショットで始まった。3周目には予選最速だったハンプシャーがトップに立ったが、5周目の転倒によってマイケル・モズマン(ガスガス)がリーダーとなった。僅差でハンター・ローレンス(ホンダ)、ハンプシャー、そして下田丈(カワサキ)が控えていた。
レース後半10周目に、モズマンが転倒してH・ローレンスがトップに浮上。この時点ではハンプシャーと下田が近くにいたが、H・ローレンスのスパートによって徐々にリードが広がった。終盤になって独走態勢を固めたH・ローレンスは、2年ぶりの優勝をゲット。ハンプシャーを挟んで、下田が3位でチェッカーを受けた。ポイントリーダーのジェット・ローレンス(ホンダ)は、スタート10位から5位まで追い上げた後、2度のクラッシュで9位となった。
250クラスのヒート2では、ハンプシャーがホールショットを取り、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)、下田、H・ローレンス、コルト・ニコルス(ヤマハ)が続いた。5周目にハンプシャーが転倒し、クーパーがトップに浮上。下田はしばらくH・ローレンスの攻撃に耐えていたが、7周目には2位の座を明け渡す。下田の背後には、ハンプシャーに替わってJ・ローレンスが迫った。
上位陣のポジションに変動が起きたのは、後半に突入した10周目。H・ローレンス、クーパー、J・ローレンス、下田と入れ替わったオーダーは、そのままフィニッシュ順となった。オーバーオールウィナー、H・ローレンス(1位/1位)に続いて、総合2位となった下田(3位/4位)が初ポディアムをゲットした。
Photo: MX Sports Pro Racing


250 Heat1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 41 H・ローレンス Team Honda HRC Honda 35:04.219 Dunlop ユーザー
2位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +07.832 Dunlop ユーザー
3位 30 下田 丈 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +10.114 Dunlop ユーザー
4位 64 C・ニコルス Monster Energy Star Racing Yamaha +13.899 Dunlop ユーザー
5位 47 J・スウォール Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +28.981 Dunlop ユーザー
6位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +34.095 Dunlop ユーザー

250 Heat2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 41 H・ローレンス Team Honda HRC Honda 35.14.199 Dunlop ユーザー
2位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +04.525 Dunlop ユーザー
3位 18 J・ローレンス Team Honda HRC Honda +06.689 Dunlop ユーザー
4位 30 下田 丈 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +24.437 Dunlop ユーザー
5位 64 C・ニコルス Monster Energy Star Racing Yamaha +35.601 Dunlop ユーザー
6位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +52.660 Dunlop ユーザー