- 天気:晴れ
- 気温:32度
450クラス
セクストンがスタートトゥフィニッシュ! 今季1勝目のオーバーオール!
ワシューガル・モトクロスパークは、AMAプロモトクロスの会場としては最も高緯度に位置し、針葉樹に囲まれた美しさが人気のマウンテンコース。長年、土質改善やレイアウトのリニューアルに尽力してきたオーナー、ラルフ・ハフマン氏(ライアン・ハフマンの父)が今年の春に他界したことを受けて、コースサイドには石碑が建てられている。
晴天に恵まれた今年は気温が32度に達したが、西海岸らしく東部よりも湿度が低いため、暑さの中にも心地よさがあった。決勝のグリッドを決めるクオリファイでは、ディラン・フェランディス(ヤマハ)=2分11秒452(450)、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)=2分13秒601(250)が、ポールポジションをゲットした。排気量差が出たセクションは、ワシューガルの名所「ホースパワーヒル」の急勾配だったかもしれない。
450クラスのヒート1は、チェイス・セクストン(ホンダ)のホールショットで幕を開けた。ケン・ロクスン(ホンダ)、クーパー・ウェブ(KTM)、クリスチャン・クレイグ(ヤマハ)が追走したが、セクストンは徐々にリードを広げていった。ロクスンの背後では勢力の入れ替わりが際立つようになり、マービン・ムスキャン(KTM)とイーライ・トマック(カワサキ)が台頭してくる。
15分を経過する頃からロクスンのペースが衰え、10周目にはムスキャンとトマックに飲み込まれた。ラスト3周を迎えると、トマックがムスキャンを抜いて2位に浮上する。しかし独走するセクストンには9秒以上の蓄えがあり、トマックの追撃もここまで。セクストン、トマック、ムスキャンの順でゴールした。ポイントリーダーのフェランディスは、スタート9位から5位まで追い上げた。
450クラスのヒート2では、ホールショットのウェブをかわしたフェランディスが、オープニング早々トップに躍り出た。5分過ぎにはセクストン、アーロン・プレシンガー(ヤマハ)、トマックがポジションを上げ、フェランディスを追いかける形ができた。
フェランディスのリードは当初1秒ほどだったが、中盤になると2秒強まで拡大。やがてセクストンの背後にはトマックが迫り、激しい2位争いが繰り広げられた。トマックのラストスパートは、セクストンをかわした後リーダーにも迫ったが、最終ラップの攻防でフェランディスが逃げ切った。オーバーオールウィナーは、セクストン(1位/3位)。シリーズランキング首位、フェランディスの貯金は47ポイントとなった。
Photo: MX Sports Pro Racing
450 Heat1Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | 35:28.461 | |
2位 | 3 E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +03.461 | |
3位 | 25 M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | +14.275 | |
4位 | 51 J・バーシア | Troy Lee Designs Red Bull | GASGAS | +16.166 | |
5位 | 14 D・フェランディス | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +18.081 | |
6位 | 94 K・ロクスン | Team Honda HRC | Honda | +32.419 |
450 Heat2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 14 D・フェランディス | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 35:33.998 | |
2位 | 3 E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +04.512 | |
3位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | +20.175 | |
4位 | 7 A・プレシンガー | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +38.023 | |
5位 | 25 M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | +42.387 | |
6位 | 2 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +44.460 |