- 天気:晴れ
- 気温:30度
450クラス
フェランディスがオーバーオールウィン(2位/1位)!
首都ワシントンDCから程近いバッズクリークは、世界選手権MXGPやモトクロス・オブ・ネイションズを招致した実績のある名門コース。谷間にレイアウトされたコースにはアップダウンや逆バンクが多く、晴れれば掘り起こされた路面が深い轍とギャップだらけになる。今年は水曜から断続的な降雨があり、特に金曜午前中の強雨によってコースは一時マディと化した。レース日の土曜までにコースは整備されたが、一部にウェットスポットが残るコンディションとなった。
今回は丘の上に設置された逆バンクや、タイトコーナーがショートカットされたことで、予選時のラップタイムは一昨年の2分04秒台より短くなり、1分50秒台を切ることになった。ラップタイムの短縮は周遅れの増加につがるため、さばき方の優劣がテーマになりそうだった。クオリファイングセッションでは、ケン・ロクスン(ホンダ)=1分48秒983(450)、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)=1分50秒980(250)が最速だった。
450クラスのヒート1、ホールショットを決めたクーパー・ウェブ(KTM)をかわし、ロクスンがオープニングラップからトップに躍り出た。ロクスンは1周につき2秒差をつけるダッシュで、2位以下を引き離しレースを支配していく。やがてセカンドグループは、チェイス・セクストン(ホンダ)、イーライ・トマック(カワサキ)、ディラン・フェランディス(ヤマハ)、ウェブというオーダーに整理された。
30分+2周のハーフウェイポイントを過ぎる頃、ロクスンは7秒強のリードを蓄えていたが、フェランディスが3位に躍進すると状況は一変する。終盤はロクスン、セクストン、フェランディスの間隔が詰まり、16周目にはフェランディスがセクストンを攻略。最終ラップにはレースリーダーにも迫るスパートだったが、ロクスンがフェランディスの追撃を0.3秒差で振り切り、トップでチェッカーを受けた。
450クラスヒート2のホールショットは、ロクスンがゲットした、2位につけたウェブはバトルに飲み込まれ、トップグループはロクスン、セクストン、フェランディス、トマックというオーダーになった。レース中盤8周目には、フェランディスが2位に浮上し、ロクスンを追い詰めていく。
終盤は僅差のバトルが続いたが、12周目にフェランディスがロクスンを攻略し、トップに躍り出た。その後はセーフティリードを広げたフェランディスが、トップでゴール。ロクスン(1位/2位)とタイブレークの末に、フェランディス(2位/1位)がオーバーオールウィナーとなった。
Photo: MX Sports Pro Racing
450 Heat1Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 94 K・ロクスン | Team Honda HRC | Honda | 35:38.048 | |
2位 | 14 D・フェランディス | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +00.384 | |
3位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | +10.199 | |
4位 | 3 E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +34.270 | |
5位 | 2 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +51.467 | |
6位 | 17 J・サバッチー | Rocky Mountain ATV/MC | KTM | +58.364 |
450 Heat2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 14 D・フェランディス | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 33:49.813 | |
2位 | 94 K・ロクスン | Team Honda HRC | Honda | +04.847 | |
3位 | 3 E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +08.743 | |
4位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | +32.708 | |
5位 | 25 M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | +37.000 | |
6位 | 2 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +38.944 |