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450クラス
トマック(1位/2位)対セクストン(2位/1位)のつばぜり合い!
モータースポーツの聖地、インディアナポリス郊外のクロフォーズビルにあるアイアンマン・レースウェイは、比較的新しいオフロードコースだ。1995年にGNCC(グランドナショナルクロスカントリー)を初開催、2014年にはAMAプロモトクロスを招致し、イベントを重ねるごとに名声を高めてきた。
会場周辺は平坦な土地だが、川が流れる谷を利用して設けられたモトクロスコースは、アップダウンに富む。ビッグジャンプのゴジラを筆頭に、モンスターローンチ、フージアホール(インディア州の落とし穴)など、名物セクションには高低差にちなんだニックネームが付けられている。元来はハードパックだったが、トラック3,000台分の砂とウッドチップを運び込み、軟質でワダチやギャップが出来やすい土質へと改善された。
マディに見舞われた年(2014、2018)の印象が強く残るアイアンマンだが、近年は好天に恵まれベストコンディションが続いている。午前中に実施されたクオリファイングセッションの結果は、450=チェイス・セクストン(ホンダ)1分58秒817、250=ジャスティン・クーパー(ヤマハ)2分00秒271が最速だった。
450クラスのヒート1では、ケン・ロクスン(ホンダ)がオープニングラップからリーダーとして飛び出した。クリスチャン・クレイグ(ヤマハ)、シェイン・マケラス(ハスクバーナ)、ライアン・ダンジー(KTM)と続くトップグループの後方には、イーライ・トマック(ヤマハ)がつける。今大会には前代未聞の1点差というチャンピオン争いが持ち込まれたが、ポイントリーダーのトマックはスタート6位、セクストンは10位と出遅れた。
トップグループが分散しないうちにパッシングを急いだ2人は、10分後にはロクスンの背後に迫り、7周目にはトマックとセクストンが1~2位となった。テールトゥノーズの一騎打ちが延々と繰り広げられた後、13周目にセクストンがトップに立ったが、15周目にはトマックが再浮上。最終的にトマック、セクストンの順でチェッカーフラッグが振られた。トマックのセクストンに対するリードは、この段階で4ポイントに増えた。
450クラスのヒート2は、セクストンのホールショットで始まった。一瞬ロクスンが前に出たが、2周目以降はセクストンがトップを走る。5周目にはトマックが2位に浮上したが、セクストンは早々とセーフティリードを築いていた。
レースが後半に差しかかると、トマックの追撃に拍車がかかり、セクストンとの差が5秒から1秒にまで接近する。しかし残り5分、トマックが前後輪を別のワダチに入れてしまうクロスラットで減速。これが致命的なミスとなり、セクストンに独走フィニッシュを許した。この結果、トマック(1位/2位)とセクストン(2位/1位)が同ポイントだったため、ポイントランキングは再びトマックの1点リードとなった。史上最高の密度を保ったタイトル争いは、次戦でクライマックスを迎える。
Photo: MX Sports Pro Racing
450 Heat1Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 3 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | 34:37.732 | |
2位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | +01.533 | |
3位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | +32.766 | |
4位 | 5 R・ダンジー | Red Bull KTM | KTM | +40.289 | |
5位 | 28 C・クレイグ | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +42.955 | |
6位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +46.782 |
450 Heat2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | 34:42.333 | |
2位 | 3 E・トマック | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +11.293 | |
3位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | +36.439 | |
4位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +36.439 | |
5位 | 28 C・クレイグ | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +46.264 | |
6位 | 94 K・ロクスン | Team Honda HRC | Honda | +50.913 |