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450クラス

トマックが3年ぶりに王座復帰! ダンロップ13年連続完全制覇!

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シリーズフィナーレの舞台は、開幕戦と同じパラ。従ってラウンド名には数字が追加され、FOXレースウェイ2と呼ばれる。今季のタイトル争いは、450クラスで繰り広げられる異例の接近戦が話題となってきた。ポイントリーダーのイーライ・トマック(ヤマハ)、それを追うチェイス・セクストン(ホンダ)は、過去に例がない1点差のまま最終戦を迎えた。
 ヒートアップするチャンピオン争いさながらに、熱波に襲われた南カリフォルニアでは、高温注意報が出される地域もあった。週末の最高気温が摂氏42度という予報を受けて、主催者は金曜の夜にタイムスケジュールを変更した。決勝レースは5分カットされ、25分+2周で実施。さらにヒート2の開始を30分遅らせて、通常よりも長いインターバルが確保された。
早朝から実施されたクオリファイングセッションの結果は、450=トマック=2分24秒345、250=ジェット・ローレンス(ホンダ)=2分26秒061。各クラスのポイントリーダーが、ポールポジションを獲得した。
450クラスのヒート1では、好スタートを切ったセクストンとトマックが1~2位を占めた。3位は当初のジャスティン・バーシア(ガスガス)から、クリスチャン・クレイグ(ヤマハ)へと入れ替わったが、トップ2台からは1周につき5~6秒もの後れを取るほどスピード差があった。
セクストンとトマックは、1秒強の僅差でテンションの高いトップ争いを続けたが、やがて周回遅れが現れるとセクストンのペースが衰え始めた。そのタイミングを待っていたかのように、9周目にトマックが前に出る。ポジションを入れ替えた2台は、僅差のまま走行を続けた。前半と違うのは、周遅れによってクリアラップが望めなくなったことだけ。チェッカーが振られたとき、1位トマックと2位セクストンの差は1.5秒。3位のクレイグは、1分15秒も離されていた。
450クラスのヒート2に出走する段階で、トマックはセクストンを4点リードしていた。オープニングラップのポジションは、3位セクストン、8位トマック。ヒート1とは異なるドラマが始まりそうだったが、2周目にセクストンが2度の転倒を喫し、5位トマック、8位セクストンと一気に形勢が逆転した。
すぐに挽回したセクストンだったが、トマックの背後まで迫った6周目に3回目の転倒で足踏み。8周目以降はトマックがトップを快走し、10周目にはセクストンも2位に浮上したが、両者の間には6秒以上のギャップがあり、トマックが逃げ切るには十分なリードだった。まれに見る接戦を制したトマックは、450クラスで4度目のタイトルを獲得した。
Photo: MX Sports Pro Racing


450 Heat1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 3 E・トマック Monster Energy Star Racing Yamaha 31:05.329 Dunlop ユーザー
2位 23 C・セクストン Team Honda HRC Honda +01.540 Dunlop ユーザー
3位 28 C・クレイグ Monster Energy Star Racing Yamaha +1:17.327 Dunlop ユーザー
4位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki +1:27.618 Dunlop ユーザー
5位 51 J・バーシア Troy Lee Designs Red Bull GASGAS +1.33.508 Dunlop ユーザー
6位 73 B・ブロス BBMX KTM +1:47.096 Dunlop ユーザー

450 Heat2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 3 E・トマック Monster Energy Star Racing Yamaha 31:58.570 Dunlop ユーザー
2位 23 C・セクストン Team Honda HRC Honda +09.211 Dunlop ユーザー
3位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki +25.679 Dunlop ユーザー
4位 28 C・クレイグ Monster Energy Star Racing Yamaha +31.144 Dunlop ユーザー
5位 5 R・ダンジー Red Bull KTM KTM +38.548 Dunlop ユーザー
6位 51 J・バーシア Troy Lee Designs Red Bull GASGAS +58.711 Dunlop ユーザー


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250クラス

J・ローレンスがチャンピオンシップ防衛! 下田丈は5勝目を挙げランク2位!

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250クラスのヒート1は、J・ローレンスのホールショットで始まった。ポイントリーダーの背後には、この時点で41点ビハインドの下田丈(カワサキ)がつける。さらにMXoN(モトクロス・オブ・ネイションズ)に向けたウォームアップを兼ねて、250にコンバートしたマービン・ムスキャン(KTM)、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)、ハンター・ローレンス(ホンダ)と顔ぶれが揃った。
レースのハーフウェイポイントを折り返すと、3位に浮上したH・ローレンスが下田に迫った。終盤に突入すると、J・ローレンス、下田、H・ローレンスが接近して三つ巴のトップ争いに発展。ラスト2周の競り合いで、H・ローレンスが下田を倒し、猛チャージは弟にも届きそうだったが、0.4秒差で逃げ切ったJ・ローレンスが、250タイトルを防衛してV2チャンプに輝いた。
250クラスのヒート2では、クーパーがホールショットを決めたが、2周目に下田トップに躍り出た。快調に飛ばす下田は、4周でクーパーを9秒も突き放した。15分を経過する頃には、スタート4位だったJ・ローレンスが2位までポジションを上げたが、下田は20秒以上の独走状態のまま逃げきりフィニッシュ。今シーズン5勝目をマークした下田は、ランキング2位を獲得した。
灼熱の最終戦で両クラスのチャンピオンが確定した結果、ダンロップは13年連続(2010~2022)でAMAスーパークロス&モトクロス選手権を全クラス制覇(SX450/SX250イースト/SX250ウエスト/MX450/MX250)。世界で最も競争が激しいエリアにおいて、ダンロップのモトクロスタイヤは圧倒的な支持を得ている。
Photo: MX Sports Pro Racing


250 Heat1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 1 J・ローレンス Team Honda HRC Honda 31:39.503 Dunlop ユーザー
2位 96 H・ローレンス Team Honda HRC Honda +00.453 Dunlop ユーザー
3位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +23.264 Dunlop ユーザー
4位 30 下田 丈 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +26.189 Dunlop ユーザー
5位 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM +38.227 Dunlop ユーザー
6位 47 S・ハメイカー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +46.248 Dunlop ユーザー

250 Heat2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 30 下田 丈 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 31:47.260 Dunlop ユーザー
2位 1 J・ローレンス Team Honda HRC Honda +24.350 Dunlop ユーザー
3位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +25.740 Dunlop ユーザー
4位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +45.659 Dunlop ユーザー
5位 96 H・ローレンス Team Honda HRC Honda +56.923 Dunlop ユーザー
6位 36 M・ボーランド Red Bull KTM KTM +1:02.621 Dunlop ユーザー