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450クラス

ジェット・ローレンスが20連勝!

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ワシントンDCの南東、ポトマック川とチェサピーク湾に挟まれた半島にバッズクリーク・モトクロスパークがある。アメリカの首都から近いこともあって、世界選手権MXGP(1993、1994、1999)やモトクロス・オブ・ネイションズ(2007)の開催実績があり、諸外国との縁が深い名門コースだ。谷の斜面に設けられたこのコースには、アップダウンや逆バンクが多く、入念に掘り起こされた路面には時が経つと走行ラインが刻まれる。ワダチの底には元来の硬質土が現れるが、随所に崩れやすいバンクも残っているので、タイヤチョイスが鍵になるコースだ。全体的にハードパックでありながら、サンド&マッド路面用タイヤを選ぶライダーがいるのは、そのような深いバンクや耕されたスタートストレートに勝負をかけるためだ。
 現行のレイアウトでは1コーナーがタイトな180度ターンなので、有利なゲートピックを得るためには予選順位が重要になる。シリーズの中で最もタイムアタックが熾烈な会場と言えるだろう。450クラストップは、ジェット・ローレンス(ホンダ)の1分57秒084。250クラスでは、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)の1分59秒545が最速だった。
 450クラスのヒート1は、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)の好スタートで始まった。1コーナー先に設定されたホールショットラインでは、シアンサルーロに続いてジェイ・ウィルソン(ヤマハ)、アーロン・プレシンガー(KTM)、ジャスティン・バーシア(ガスガス)が通過。J・ローレンスは9位と出遅れた。4周目には上位集団がプレシンガー、シアンサルーロ、バーシアと入れ替わり、4位に浮上してきたローレンスを加えたデッドヒートになった。
 レース後半に差しかかった8周目、ローレンスがトップに躍り出ると、一気に独走態勢に持ち込んだ。依然として接戦が続いていたセカンドグループには、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、ディラン・フェランディス(ヤマハ)が迫る。余裕でトップフィニッシュを決めたローレンスに、アンダーソン、フェランディスが続いた。優勝争いが期待されたチェイス・セクストン(ホンダ)は、1周目22位から追い上げ、9位にとどまった。
 450クラスのヒート2、オープニングラップのオーダーは、ローレンス、バーシア、セクストン、プレシンガー。3周目にセクストンが2位に上がると、ローレンスの背後を脅かす至近距離に迫ったが、転倒により8秒ビハインドに後退した。その後はローレンスの独走が続いたが、ラスト3周からペースが乱れ、スパートしたセクストンの接近を許すことになった。再燃したバトルは、8秒差から2秒差へ。セクストンは最終周に、ベストラップの1分58秒484を出して迫ったが、ローレンスが0.7秒差で逃げ切り、開幕から無敗の20連勝を記録した。Photo: MX Sports Pro Racing


450 Heart1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 1 J・ローレンス Team Honda HRC Honda 34:34.715 Dunlop ユーザー
2位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki +04.377 Dunlop ユーザー
3位 1 D・フェランディス Monster Energy Star Racing Yamaha +06.397 Dunlop ユーザー
4位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +10.862 Dunlop ユーザー
5位 51 J・バーシア Troy Lee Designs Red Bull GASGAS +11.251 Dunlop ユーザー
6位 35 G・マーチバンクス Muc-Off FXR Club MX Yamaha +14.035 Dunlop ユーザー

450 Heart2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 1 J・ローレンス Team Honda HRC Honda 34:33.818 Dunlop ユーザー
2位 23 C・セクストン Team Honda HRC Honda +00.771 Dunlop ユーザー
3位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +28.006 Dunlop ユーザー
4位 51 J・バーシア Troy Lee Designs Red Bull GASGAS +30.494 Dunlop ユーザー
5位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki +39.349 Dunlop ユーザー
6位 9 A・シアンサルーロ Monster Energy Kawasaki Kawasaki +43.096 Dunlop ユーザー


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250クラス

ハンター・ローレンスが総合優勝(2位/1位)でタイトルに王手!

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250クラスのヒート1は、下田丈(カワサキ)のホールショットで始まった。1周目にヘイドン・ディーガン(ヤマハ)がリーダーとなったが、下田はトム・ビアル(KTM)、ハンター・ローレンス(ホンダ)を従え、2位のポジションをキープしていた。30分のハーフウェイポイントに差しかかった7周目、クラッシュ発生を受け赤旗が振られて中断。スターティングゲートから再開したレースは、残り時間の15分35秒+2周で実施された。
 リスタート後のオーダーは、ジャリク・スウォール(ハスクバーナ)、ローレンス、クーパー、ダックス・ベニック(ヤマハ)。下田は14位と出遅れた。僅差のバトルが続いた後、残り5分でトップに躍り出たクーパーが、ローレンスを振り切ってフィニッシュ。下田は7位まで追い上げた。
 250クラスのヒート2では、オースティン・フォークナー(カワサキ)がホールショットを決め、ローレンス、クーパー、下田が続いた。オープニングラップ中にトップに立ったローレンスは、徐々にセーフティリードを広げる。レース中盤にはクーパーが2位に浮上したが、ローレンスの優位には変わりがなかった。
 レース後半の10周目には、下田がチームメイトのフォークナーをかわして3位に浮上。さらに前を行くクーパーも視野に入れ、2位争いに挑んだ。しかし、このままではローレンス(2位/1位)に総合優勝を譲ることになるクーパー(1位/2位)が、猛然とラストスパート。トップに1.5秒差まで迫ったが逆転には至らず、ローレンス、クーパー、下田の順でチェッカーを受けた。下田は総合3位(7位/3位)でポディアムに登壇した。ランキング首位のローレンスは、22ポイントリードを保持して最終戦に臨む。Photo: MX Sports Pro Racing


250 Heart1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha 34:40.397 Dunlop ユーザー
2位 96 H・ローレンス Team Honda HRC Honda +02.120 Dunlop ユーザー
3位 38 J・スウォール Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +13.980 Dunlop ユーザー
4位 241 D・ベニック Monster Energy Star Racing Yamaha +17.987 Dunlop ユーザー
5位 128 T・ビアル Red Bull KTM KTM +23.754 Dunlop ユーザー
6位 35 S・ハメイカー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +24.728 Dunlop ユーザー

250 Heart2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 96 H・ローレンス Team Honda HRC Honda 34:37.628 Dunlop ユーザー
2位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +01.518 Dunlop ユーザー
3位 30 下田 丈 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +06.985 Dunlop ユーザー
4位 55 A・フォークナー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +27.064 Dunlop ユーザー
5位 238 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha +35.985 Dunlop ユーザー
6位 128 T・ビアル Red Bull KTM KTM +38.907 Dunlop ユーザー