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450クラス

ジェット・ローレンスのパーフェクトシーズンが実現!

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シリーズの開催地には伝統的なコースが多いが、最終戦の舞台となるアイアンマン・レースウェイは対照的に新しく、既存のGNCC(グランドナショナルクロスカントリー)会場にモトクロスコースを新設する形で、2014年からシリーズに組み入れられた。窪地を利用したレイアウトには、ダイナミックなアップダウンが含まれている。元来の土質はハードパックだったが、コース全周に大量のサンドとウッドチップをミックスして、食い付きの良い路面に改善された。随所に発生するワダチとギャップに対応した、スムーズなライディングがアイアンマン攻略の鍵となる。
 450クラスでは、ジェット・ローレンス(ホンダ)の初タイトルが第9戦ユナディラにて確定し、この最終戦における話題は連勝記録を伸ばしてパーフェクトシーズンが達成できるかどうかという一点に絞られていた。250クラスでは、チャンピオン争いが依然として続いていた。首位ハンター・ローレンス(ホンダ)に対し、22点ビハインドのジャスティン・クーパー(ヤマハ)が追う構図だ。タイムクオリファイでポールポジションを獲得したのは、450=J・ローレンス=1分46秒131、250=リーバイ・キッチン(ヤマハ)=1分49秒119。レイアウト変更によりS字が2ヶ所カットされたことで、例年よりもラップタイムが短縮された。
 450クラスのヒート1は、J・ローレンスのホールショットで始まった。オープニングラップの競り合いが落ち着くと、2周目にはチェイス・セクストン(ホンダ)、アーロン・プレシンガー(KTM)、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)がセカンドグループを形成した。
 前半のトップ争いは1~2秒差で続いていたが、7周目にローレンスがベストラップを出してスパートすると、セクストンに対するリードは6秒に広がった。後半になっても独走態勢を貫いたローレンスは、僚友セクストンの追撃を許さずにフィニッシュ。パーフェクトシーズンにあと1勝を残すのみとなった。
 450クラスのヒート2では、ホールショットのディラン・フェランディス(ヤマハ)が2コーナーで転倒。オープニングラップのオーダーは、ローレンス、セクストン、プレシンガーの順に整った。同じ構図の一騎打ちとなったが、最終ヒートにかけるローレンスとセクストンの闘志は別物で、両者は僅差のまま周回を重ねた。
 ファイナルラップに突入したバトルは、1.7秒差まで接近したが、ローレンスがセクストンの猛追撃を振り切って優勝。開幕戦から22ヒート連勝を果たしたローレンスは、450初年度でパーフェクトシーズンを完遂。リッキー・カーマイケル(2回)、ジェイムズ・スチュワートに並び、3人目のレジェンドとなった。
Photo: MX Sports Pro Racing


450 Heart1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 18 J・ローレンス Team Honda HRC Honda 34:56.529 Dunlop ユーザー
2位 23 C・セクストン Team Honda HRC Honda +05.883 Dunlop ユーザー
3位 14 D・フェランディス Monster Energy Star Racing Yamaha +37.781 Dunlop ユーザー
4位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki +49.859 Dunlop ユーザー
5位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +55.457 Dunlop ユーザー
6位 9 A・シアンサルーロ Monster Energy Kawasaki Kawasaki +1:06.262 Dunlop ユーザー

450 Heart2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 18 J・ローレンス Team Honda HRC Honda 34:52.854 Dunlop ユーザー
2位 23 C・セクストン Team Honda HRC Honda +01.736 Dunlop ユーザー
3位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +1:06.25 Dunlop ユーザー
4位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki +1:26.723 Dunlop ユーザー
5位 51 J・バーシア Troy Lee Designs Red Bull GASGAS +1:32.493 Dunlop ユーザー
6位 9 A・シアンサルーロ Monster Energy Kawasaki Kawasaki +1:40.123 Dunlop ユーザー


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250クラス

ハンター・ローレンスがチャンピオンに決定! 下田丈が初のピンピン! ダンロップ14年連続完全制覇!

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250クラスのヒート1は、ライダー・ディフランセスコ(カワサキ)のホールショットにより幕を開けた。トム・ビアル(KTM)、セス・ハメイカー(カワサキ)を挟んで、下田丈(カワサキ)がオープニングラップ4位につけた。注目のタイトル争いは、2コーナーで発生したマルチクラッシュに巻き込まれた。再スタート後、クーパーは36位。H・ローレンスは転倒こそ免れたものの、後方集団に埋もれて20位から追い上げを強いられた。
 トップグループの中で最もスピードがあった下田は、ハメイカー、ディフランセスコを立て続けにかわし、ハーフウェイポイントに差しかかった8周目には、ビアルを攻略してリーダーとなった。やがて背後には、ヘイドン・ディーガン(ヤマハ)が浮上してきたが、下田は着実に独走態勢を固め、7.6秒差で優勝。タイトル争いは、5位でゴールしたH・ローレンスが13位のクーパーを下し、初栄冠を物にした。
 250クラスのヒート2では、またしてもディフランセスコがホールショットをゲットした。背後にはキッチン、下田、ジュリアン・ボーメア(KTM)が控えていた。この中でも勢いに乗る下田は、4周目2位、6周目にはトップへと躍進。早々とレースの主導権を握った。後半になると、スタート10位から挽回してきたクーパーが2位に上がってきたが、下田が逃げ切りトップでフィニッシュ。見事なレース運びを披露した下田が、キャリア初の完全優勝(1位/1位)を飾った。
 両クラスのチャンピオンが確定した結果、ダンロップは14年連続(2010~2023)でAMAスーパークロス&モトクロス選手権を全クラス制覇(SX450/SX250イースト/SX250ウエスト/MX450/MX250)した。なお、今季からポストシーズンが追加になり、シャーロット(9/9)、シカゴ(9/16)、ロサンジェルス(9/23)で、スーパーモトクロスファイナルが開催される。
Photo: MX Sports Pro Racing


250 Heart1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 30 下田 丈 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 35:22.594 Dunlop ユーザー
2位 238 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha +07.696 Dunlop ユーザー
3位 128 T・ビアル Red Bull KTM KTM +10.322 Dunlop ユーザー
4位 55 A・フォークナー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +36.304 Dunlop ユーザー
5位 96 H・ローレンス Team Honda HRC Honda +38.573 Dunlop ユーザー
6位 35 S・ハメイカー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +41.411 Dunlop ユーザー

250 Heart2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 30 下田 丈 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 35:26.679 Dunlop ユーザー
2位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +02.177 Dunlop ユーザー
3位 238 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha +35.933 Dunlop ユーザー
4位 128 T・ビアル Red Bull KTM KTM +44.299 Dunlop ユーザー
5位 38 J・スウォール Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +53.092 Dunlop ユーザー
6位 75 R・ディフランセスコ Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +56.678 Dunlop ユーザー