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450クラス
ジェット・ローレンスが2戦連続パーフェクト(1位/1位)!
近年は開幕戦の会場として定着していたプレイリーシティSVRAだが、昨年来その栄誉をFOXレースウェイに譲った日程が採用されている。アメリカではAMAプロモトクロスのシーズンを「サマー」と呼ぶが、今大会は文字通り華氏90度(摂氏32度)を超える暑さに見舞われた。パドック風景はスーパークロスシーズンとは打って変わり、レース後のクールダウンに用いられる水風呂など、各チームの夏対策には余念がない。
今週のビッグニュースは、チェイス・セクストン(ホンダ)が脳震盪とウイルス性疾患によって戦列を離れたこと。開幕戦でポディアム(2位/2位)に登壇したセクストンの欠場が、今季は負傷者が多い450クラスの形勢に与える影響は多大だ。
クオリファイングセッションで最速だったのは、450=ジェット・ローレンス(ホンダ)2分06秒287、250=ジャスティン・クーパー(ヤマハ)2分06秒947。ハードパックを掘り起こした路面は、予選走行によってワダチが刻まれ、決勝が行われる頃にはブレーキングバンプなどが増え、難易度の高いコンディションになった。
450クラスのヒート1では、ディラン・フェランディス(ヤマハ)がホールショットを決めたが、2コーナーでローレンスが前に出た。3位以下の顔ぶれは、アーロン・プレシンガー(KTM)、クーパー・ウェブ(KTM)、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)、フレドリック・ノリアン(スズキ)。序盤の数周でセーフティリードを蓄えたローレンスは、少々抑えめのペースでトップの座を維持した。
ハーフウェイポイントの段階で、ローレンスのリードは5秒弱。フェランディス、プレシンガー、ウェブは単独走行となり、劇的なポジションの入れ替えがないまま終盤を迎える。ラスト2周は2位争いが白熱したが、ローレンスを先頭にフェランディス、プレシンガーの順でチェッカーが振られた。
450クラスのヒート2は、激しいホールショット争いを制したローレンスの快走で始まった。序盤の3周で4~5秒のリードを蓄えると、ローレンスはクルージングモードに切り替える。セカンドグループでは、ウェブ、プレシンガー、フェランディスによる三つ巴のバトルが、延々と繰り広げられた。
残り10分となった9周目、ウェブをかわしたプレシンガーが2位に浮上する。トップを視界に捉えたプレシンガーが3秒差まで詰め寄ると、ローレンスがラップタイムを2秒短縮するスパートで突き放し、7秒差の独走に持ち込んだ。13周目にはプレシンガーの転倒によって、ウェブとフェランディスが2~3位に上がったが、ローレンスが余裕で優勝。開幕戦から2戦連続でパーフェクト(1位/1位)を飾った。
Photo: MX Sports Pro Racing
450 Heart1Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 18 J・ローレンス | Team Honda HRC | Honda | 35:03.990 | |
2位 | 14 D・フェランディス | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +04.122 | |
3位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | +04.552 | |
4位 | 2 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +34.386 | |
5位 | 9 A・シアンサルーロ | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +53.909 | |
6位 | 47 F・ノリアン | Twisted Tea Suzuki | Suzuki | +1:15.057 |
450 Heart2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 18 J・ローレンス | Team Honda HRC | Honda | 35:27.710 | |
2位 | 2 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +05.041 | |
3位 | 14 D・フェランディス | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +12.747 | |
4位 | 9 A・シアンサルーロ | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +1:00.185 | |
5位 | 107 J・ブトロン | Wildcat Race Team | Gasgas | +1:15.882 | |
6位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | +1:27.071 |