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450クラス
ジェット・ローレンスが6連勝!
AMAプロモトクロスに参戦するチームは、カリフォルニア州での開幕2連戦を終え、ロッキー山麓のデンバー近郊レイクウッドに移動した。第3戦の会場サンダーバレーは、標高が1,700mを上回るモトクロス場。気圧の低さがエンジントラブルのみならず、ライダーの体調にも影響を及ぼすことが多い難所だ。
コースは丘陵地にあるため、全周にわたって緩い傾斜が続き、平坦なセクションは皆無。重機に掘り起こされたザクザクの路面は、元来のハードパックを改善するためサンドを追加して混ぜたものだが、コーナーなどに発生する深いワダチが攻略ポイントになる。通常は徐々に硬化が進む路面だが、今回は大会前の連日の降雨により含水量が多めだった。
タイムクオリファイでポールポジションを獲得したのは、450=ジェット・ローレンス(ホンダ)2分16秒487、250=ジャスティン・クーパー(ヤマハ)2分16秒477。決勝が行われる午後には、暑さもマシンとライダーを苦しめる要素となるのが常だが、今回は例年よりも涼しかった。
450クラスのヒート1は、ローレンスのホールショットで始まった。クーパー・ウェブ(KTM)、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)、フレドリック・ノリアン(スズキ)が続く。その直後に控えていたディラン・フェランディス(ヤマハ)、アーロン・プレシンガー(KTM)は、オープニングラップ中に絡んで転倒した。
ローレンスは前半で10秒以上の独走態勢を築き、早々とレースを掌握した。終盤になると、後方から挽回してきたプレシンガーが、予選3位のタイムを記録したプライベートライダー、タイ・マスタプール(カワサキ)を引き連れて4~5位に浮上。両者は終始1秒を切る僅差のバトルを演じてきたが、あとわずかのところで下克上はならなかった。31秒差の勝利を収めたローレンスに続き、ウェブ、シアンサルーロ、プレシンガー、マスタプールがチェッカーを受けた。
450クラスのヒート2は、小雨が降る中のレースとなった。オープニングラップのオーダーは、ホールショットのローレンス、シアンサルーロ、フェランディス、ウェブ、プレシンガー。上位陣はやや抑え気味のペースで走行したが、ミスなどによるポジション変動が随所で発生する。4周目にはプレシンガーが2位に浮上したが、トップのローレンスは7~8秒のリードで前半を消化した。
レース後半の見ものは、マスタプール対ファクトリー勢のバトルだった。スタート8位から躍進してきたマスタプールは、フェランディス、シアンサルーロ、ウェブをかわし8周目には3位に到達。しかし最終ラップにフェランディスに逆転され、4位でゴールした。トップのローレンスは、プレシンガーに11秒差を付けて優勝。開幕以来の6連勝でパーフェクトを更新している。
Photo: MX Sports Pro Racing
450 Heart1Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 18 J・ローレンス | Team Honda HRC | Honda | 34:58.378 | |
2位 | 2 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +31.609 | |
3位 | 9 A・シアンサルーロ | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +32.632 | |
4位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | +45.499 | |
5位 | 81 T・マスタプール | Privateer | Kawasaki | +47.137 | |
6位 | 36 G・マーチバンクス | Muc-Off FXR Club MX | Yamaha | +57.574 |
450 Heart2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 18 J・ローレンス | Team Honda HRC | Honda | 35:39.886 | |
2位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | +11.993 | |
3位 | 14 D・フェランディス | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +13.359 | |
4位 | 81 T・マスタプール | Privateer | Kawasaki | +14.359 | |
5位 | 2 C・ウェブ | Red Bull KTM | KTM | +28.935 | |
6位 | 9 A・シアンサルーロ | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +31.027 |