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450クラス

ジェット・ローレンスが10レース無敗のオーバーオール5連勝!

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レッドバッド・ナショナルは、アメリカ独立記念日(7月4日)がある7月第1週に合わせた開催が定例となっているため、シリーズの中でも特別なステイタスを誇ってきた。さらに今年はレッドバッド50周年という節目にあたり、星条旗をあしらったウエアやマシンのカスタマイズは、例年以上のクオリティだ。それを迎える観客の盛り上がりも最高潮で、愛国心あふれる記念大会となった。
 今回のコースレイアウトには、回帰的な演出が施されている。まずは、2018年モトクロス・オブ・ネイションズ(国対抗団体戦)の招致を機に移設されたスタートが、元の位置に戻されたことが挙げられる。この伝統的なスターティングゲートによって、幅広いファンネル状の高速1コーナーも復活。安全性重視の観点から賛否両論だったが、レトロ風味のホールショット争いが甦ることは確かだった。
 もう一つの変更点は、名所の登り3連ジャンプ「ラロッコズ・リープ」手前のレイアウトを昔に戻し、180度コーナーを90度に改修したこと。登り3連ジャンプへのアプローチでスピードを乗せやすくなるので、勝負どころに挑むライダーを増やしたい意図が感じられた。
 午前中に行われた公式予選中は、小雨が降る時間帯もあった。トップタイムを刻んだのは、450クラス=ジェット・ローレンス(ホンダ)=2分04秒713、250クラス=ダックス・ベニック(ヤマハ)=2分06秒880。決勝が行われる午後には、青空が広がった。
 450クラスのヒート1は、ローレンスのホールショットで始まった。タイ・マスタプール(カワサキ)、ディラン・フェランディス(ヤマハ)、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)が続く。今回から戦列に復帰したチェイス・セクストン(ホンダ)とジェイソン・アンダーソン(カワサキ)は、オープニングラップ5位と7位につけた。
 トップのローレンスは序盤にして独走態勢を築き、10分を経過する頃にはマスタプールを10秒以上リードしていた。6周目にセクストンが2位に浮上したが、ローレンスの逃げ足が速かった。各々単独走行となったトップスリーは、ローレンス、セクストン、フェランディスの順でフィニッシュ。プライベートながら終盤まで3~4位と健闘していたマスタプールは、シアンサルーロの転倒に巻き込まれて6位でゴールした。
 450クラスのヒート2では、ホールショットを決めたローレンスにフェランディスが食らい付いた。3位争いは、セクストン対アーロン・プレシンガー(KTM)によって繰り広げられたが、転倒によって一時セクストンは4位に後退した。トップのローレンスは、ヒート1とは打って変わってペースが上がらず、2位フェランディスに対するリードは2~3秒に留まっていた。
 レースが後半に差しかかると、ローレンスのスパートによってフェランディスとの差が開く。9秒ビハインドとなったフェランディスの背後には、セクストンが僅差まで迫ったがポジションの入れ替えまでには至らなかった。チェッカーはローレンス、フェランディス、セクストンの順だった。開幕から無敗のウィニングストリークは、依然として生きている。
Photo: MX Sports Pro Racing


450 Heart1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 18 J・ローレンス Team Honda HRC Honda 36:34.891 Dunlop ユーザー
2位 23 C・セクストン Team Honda HRC Honda +17.920 Dunlop ユーザー
3位 14 D・フェランディス Monster Energy Star Racing Yamaha +28.239 Dunlop ユーザー
4位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +30.710 Dunlop ユーザー
5位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki +42.777 Dunlop ユーザー
6位 81 T・マスタプール Privateer Kawasaki +1:12.244 Dunlop ユーザー

450 Heart2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 18 J・ローレンス Team Honda HRC Honda 34:34.693 Dunlop ユーザー
2位 14 D・フェランディス Monster Energy Star Racing Yamaha +04.894 Dunlop ユーザー
3位 23 C・セクストン Team Honda HRC Honda +07.034 Dunlop ユーザー
4位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +1:10.644 Dunlop ユーザー
5位 36 G・マーチバンクス Muc-Off FXR Club MX Yamaha +1:35.883 Dunlop ユーザー
6位 9 A・シアンサルーロ Monster Energy Kawasaki Kawasaki +1:50.492 Dunlop ユーザー


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250クラス

ディーガンがアニバーサリーを初優勝で飾る!

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250クラスのヒート1では、ハンター・ローレンス(ホンダ)がホールショットを決め、ヘイドン・ディーガン(ヤマハ)、ライダー・ディフランセスコ(カワサキ)、トム・ビアル(KTM)がトップグループを形成した。2周目にディフランセスコとビアルが絡んで転倒すると、そのスポットにセス・ハメイカー(カワサキ)と下田丈(カワサキ)が浮上。チームメイト同士の3位争いは熾烈を極め、何度か下田が前に出たが、7周目の転倒により下田は8位まで後退した。
 序盤からレースの主導権を握ったローレンスは、2位ディーガンに10秒以上の差を付け、スタートトゥフィニッシュで5度目のヒート優勝をゲット。下田は7位でチェッカーを受けたが、コースアウト時の加速に対してペナルティが科され、リザルトでは8位となった。
 250クラスのヒート2では、懸念されていたハイスピードの1コーナーでマルチクラッシュが発生。そこに巻き込まれたローレンスが、再スタートできずにリタイアを喫す波乱の幕開けとなった。オープニングラップのオーダーは、リーバイ・キッチン(ヤマハ)、ディーガン、ビアル、下田、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)。リーダーが徐々に貯金を増やす一方で、下田はクーパーに先行されて5位に定着した。
 30分のハーフウェイポイントを過ぎると、レース展開は総合リザルトを考慮したペース配分に支配される。このままのポジションであれば、トップのキッチンは2位(7位/1位)以上にはなれない。一方ディーガンは、総合優勝(2位/2~3位)が見えてきたので無理はせず、キープする作戦に徹した。最終的にビアルに先行を許したことで、フィニッシュ順はキッチン、ビアル、ディーガンとなった。それでもディーガンは、総合優勝(2位/3位)をゲット。開幕から連勝してきたオーストラリアンを破り、今シーズン初めて表彰台のセンターポジションに立つアメリカンとして、ディーガンがリザルトに名を刻んだ。
Photo: MX Sports Pro Racing


250 Heart1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 96 H・ローレンス Team Honda HRC Honda 34:44.423 Dunlop ユーザー
2位 238 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha +13.363 Dunlop ユーザー
3位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +24.386 Dunlop ユーザー
4位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +31.782 Dunlop ユーザー
5位 47 S・ハメイカー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +33.610 Dunlop ユーザー
6位 34 M・ボーランド Red Bull KTM KTM +34.878 Dunlop ユーザー

250 Heart2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 43 L・キッチン Monster Energy Star Racing Yamaha 35:03.081 Dunlop ユーザー
2位 128 T・ビアル Red Bull KTM KTM +08.961 Dunlop ユーザー
3位 238 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha +12.242 Dunlop ユーザー
4位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +26.556 Dunlop ユーザー
5位 30 下田 丈 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +29.060 Dunlop ユーザー
6位 34 M・ボーランド Red Bull KTM KTM +36.056 Dunlop ユーザー