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450クラス
ジェット・ローレンスがパーフェクトを更新!
マサチューセッツ州にあるザ・ウィック338(旧称モトクロス338)は、アメリカ国内でも有数のサンドコースだが、オランダやベルギーのような底なしのサンドとは異なり、硬く締まったベースの上に砂が積もった難しい路面で知られている。ヨーロッパから最も近いAMAプロモトクロス会場ということもあり、GPライダーのスポット参戦が多いところだが、彼らに聞くとサンドコースではなく「サンディ」だと言う。ビジターにとってはトリッキーな路面だが、当地限定でエントリーする地元のライダーが、トップランカーと互角に走ることがあるほど、習熟度が問われるコースでもある。
タイムクオリファイでポールポジションを獲得したのは、450=ジェット・ローレンス(ホンダ)2分05秒422、250=ジミー・デコティス(KTM)2分06秒592。AMAプロモトクロスに5年ぶりの出場を果たしたデコティスが、クラス最速ラップを記録したのは、ファクトリー勢よりも前に行われる予選グループに属していたからだ。マサチューセッツ出身のデコティスは、ギャップができる前のフラットなサンド路面でタイムアタックできた訳だが、ザ・ウィック338ではこのような下克上がよく起きる。
450クラスのヒート1では、チェイス・セクストン(ホンダ)がホールショットを決めたが、ローレンスがすかさず前に出てリーダーとなった。ホンダ1-2の後には、タイ・マスタプール(カワサキ)、アーロン・プレシンガー(KTM)、ディラン・フェランディス(ヤマハ)が控えていた。
トップのローレンスは一時4秒ほどのリードを蓄えたが、レース中盤はセクストンの方がスムーズな速さが際立っており、ハーウェイポイントでは1秒差まで接近。これに反応したローレンスがスパートすると、両者の差は10秒以上まで広がり、勝敗は決した。3位にはフェランディスが入ったが、2位セクストンからは46秒のビハインドだった。
450クラスのヒート2では、フェランディスがホールショットを決めたが、ローレンスがヒート1同様の早いアタックでトップに立った。5周目にはスタート5位だったセクストンが2位に浮上したが、ローレンスには逃げられてしまう。トップグループは早々と解体し、ローレンス、セクストン、フェランディスが各々単独走行となった状態でチェッカーとなった。
開幕から連勝中のローレンスは、11戦22ヒートのうち12勝を挙げて依然として無敗。リッキー・カーマイケルやジェイムズ・スチュワートのような、パーフェクトシーズン達成への期待が高まっている。
Photo: MX Sports Pro Racing
450 Heart1Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 18 J・ローレンス | Team Honda HRC | Honda | 36:04.812 | |
2位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | +07.003 | |
3位 | 14 D・フェランディス | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +53.703 | |
4位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | +1:29.252 | |
5位 | 81 T・マスタプール | Privateer | Kawasaki | +1:33.855 | |
6位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +1:38.691 |
450 Heart2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 18 J・ローレンス | Team Honda HRC | Honda | 37:00.398 | |
2位 | 23 C・セクストン | Team Honda HRC | Honda | +14.711 | |
3位 | 14 D・フェランディス | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +52.867 | |
4位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | +1:43.806 | |
5位 | 36 G・マーチバンクス | Muc-Off FXR Club MX | Yamaha | +2:01.032 | |
6位 | 107 J・ブトロン | Wildcat Race Team | Gasgas | +2:08.214 |