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450クラス

ジェット・ローレンスが14ヒート無敗の7連勝!

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ミルビルのスプリングクリーク・モトクロスパークは、その名が示すようにミシシッピに注ぐ小川のほとりにある楽園で、冷房完備のVIPルームがあることでも有名だ。コース前半はサンド質の平坦な地形だが、後半は山の斜面を利用した高低差150メートルのアップダウンが続き、路面は粘土質に変化する。タイヤ特性としては、スタートからサンドフープスにおける軟質路面のトラクションを重視しつつ、アップダウンに入ってからは硬質路面での加減速とコーナリング性能も求められる。
 クオリファイングセッションでトップタイムを記録したのは、450SX=ジェット・ローレンス(ホンダ)1分59秒716、250SX=ハンター・ローレンス(ホンダ)2分02秒392。サンドでの推進力や排気量によって異なるライン取りの違いから、ラップタイムに差が出やすいコンディションだった。
 450クラスのヒート1は、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)のホールショットで始まった。ローレンスが並びかけ、アーロン・プレシンガー(KTM)、チェイス・セクストン(ホンダ)、ギャレット・マーチバンクス(ヤマハ)が続く。オープニングラップの激戦からローレンスがトップに立ち、セクストンは転倒で6位に後退した。
 上位集団の中で際立っていたのは、セクストンのスピードだった。4周目には2位まで挽回したセクストンが、ローレンスに狙いを定めて猛然とプッシュを開始。当初は5秒ほどあった2台の差は、0.3秒まで縮まった。これに反応したローレンスが、残り10分を切る頃からペースアップすると、両者の間隔が2秒台に広がる。熾烈なトップ争いがラスト2周まで続いたが、セクストンの転倒によって終了。ローレンスが11秒差の勝利をつかんだ。
 450クラスのヒート2では、セクストンがホールショットを決めたが、サンドフープス手前でローレンスがトップに躍り出た。3周目までは僅差のバトルが展開されたが、その後セクストンの転倒によって、ローレンスに12秒のリードが与えられた。ハーフウェイポイントを過ぎると、単独走行のローレンスとセクストンに続き、ディラン・フェランディス(ヤマハ)が3位浮上。プレシンガーの追撃を振り切ったフェランディスが、ポジションを保ってゴールした。
 開幕から無敗のローレンスは、またしてもパーフェクト(1位/1位)。セクストンが総合2位(2位/2位)、フェランディスが総合3位(5位/3位)となって、スプリングクリークのポディアムに登壇した。
Photo: MX Sports Pro Racing


450 Heart1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 18 J・ローレンス Team Honda HRC Honda 35:24.029 Dunlop ユーザー
2位 23 C・セクストン Team Honda HRC Honda +11.908 Dunlop ユーザー
3位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki +51.078 Dunlop ユーザー
4位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +52.967 Dunlop ユーザー
5位 14 D・フェランディス Monster Energy Star Racing Yamaha +1:04.507 Dunlop ユーザー
6位 36 G・マーチバンクス Muc-Off FXR Club MX Yamaha +1:33.289 Dunlop ユーザー

450 Heart2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 18 J・ローレンス Team Honda HRC Honda 36:01.342 Dunlop ユーザー
2位 23 C・セクストン Team Honda HRC Honda +16.728 Dunlop ユーザー
3位 14 D・フェランディス Monster Energy Star Racing Yamaha +22.464 Dunlop ユーザー
4位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +27.662 Dunlop ユーザー
5位 9 A・シアンサルーロ Monster Energy Kawasaki Kawasaki +1:05.308 Dunlop ユーザー
6位 81 T・マスタプール Privateer Kawasaki +1:22.016 Dunlop ユーザー


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250クラス

ハンター・ローレンスがリーダーに返り咲くオーバーオール(1位/2位)!

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250クラスのヒート1では、下田丈(カワサキ)が会心のスタートダッシュでホールショットを決めた。背後にはヘイドン・ディーガン(ヤマハ)、リーバイ・キッチン(ヤマハ)、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)が控えていたが、下田は序盤のうちに6秒リードの独走態勢を築いた。
 6周目には、スタート8位から追い上げてきたローレンスが2位に浮上し、下田との距離を徐々に詰めてくる。残り10分を切ると、トップ争いはテールトゥノーズに発展。過熱したバトルがラスト2周まで続いたが、下田を攻略したローレンスが先にチェッカーを受けた。
 250クラスのヒート2では、スタート前に後輪を交換したローレンスのピット作業が注目された。サイティングラップを終えた時点で、ソフト路面用タイヤからサンド用に換装したのだが、ローレンスの判断が奏功した結果はホールショットだった。キッチン、クーパー、ライダー・ディフランセスコ(カワサキ)を挟んで、下田がオープニングラップ5位につけた。
 早々と独走を決め込むローレンスに対し、キッチンのペースが衰え始め、2位にはクーパーが浮上。やがてハーフウェイポイントに差しかかると、下田が3位までポジションアップしてきた。終盤になって各々単独走行となり、順位も確定したと思われたが、ラスト2周でローレンスが転倒し、リーダーはクーパーに入れ替わる。ローレンスの背後には下田が0.4秒差まで迫ったが逆転には至らなかった。
 オーバーオールでは、優勝ローレンス(1位/2位)、2位クーパー(4位/1位)、3位下田(2位/3位)が表彰台に立った。ポイントリーダーのディーガンが低迷(5位/8位)したため、ローレンスがランキング首位に返り咲いている。
Photo: MX Sports Pro Racing


250 Heart1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 96 H・ローレンス Team Honda HRC Honda 36:09.816 Dunlop ユーザー
2位 30 下田 丈 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +02.201 Dunlop ユーザー
3位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +08.787 Dunlop ユーザー
4位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +25.124 Dunlop ユーザー
5位 238 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha +30.157 Dunlop ユーザー
6位 128 T・ビアル Red Bull KTM KTM +39.899 Dunlop ユーザー

250 Heart2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha 36:30.861 Dunlop ユーザー
2位 96 H・ローレンス Team Honda HRC Honda +04.026 Dunlop ユーザー
3位 30 下田 丈 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +04.424 Dunlop ユーザー
4位 43 L・キッチン Monster Energy Star Racing Yamaha +17.067 Dunlop ユーザー
5位 128 T・ビアル Red Bull KTM KTM +19.775 Dunlop ユーザー
6位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +33.427 Dunlop ユーザー