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450クラス

ジェット・ローレンスが今季8度目のパーフェクト(1位/1位)! 初タイトルへマジック点灯!

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西海岸ワシントン州とオレゴン州のボーダー近くにあるワシューガル・モトクロスパークは、針葉樹に囲まれた美しさが人気のマウンテンコース。今年は晴天に恵まれ気温が30度を超えたが、アメリカ東部よりも湿度が低く、暑さの中にもカラッとした過ごしやすさがあった。
 針葉樹林を突き進む斜面には「ホースパワーヒル」の異名を取る長い登り坂や、同等の下り坂があって馬力勝負のコースだと見なされてきた。ところが実際は、パワーよりもトラクションが鍵となる。林の中を巡るセクションでは、日向のハードパックの先の木陰に撒水などによるウェットスポットが残っていたり、状況が異なる路面が交互に出現するからだ。日陰への進入時には状況が全く見えないので、コースのあちこちにブラインドがあると言っても過言ではない。
 決勝のグリッドを決めるクオリファイでは、ジェット・ローレンス(ホンダ)=2分14秒510(450)、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)=2分14秒175(250)が、ポールポジションをゲットした。
 450クラスのヒート1は、ディラン・フェランディス(ヤマハ)のホールショットで始まった。フェランディスは3周目途中までトップを走り、今シーズン全ラップをリードしてきたローレンスの記録にストップをかけた。3周目からレースリーダーとなったローレンスは、フェランディス、チェイス・セクストン(ホンダ)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)を従えながら、着々と独走態勢を固めていった。
 ちょうどハーフウェイポイントに差しかかった7周目、2位に浮上したセクストンがスパートを開始。前年のワシューガルにおける勝者(2位/1位)からマークされたローレンスだったが、7~8秒のリードをコントロールしつつ逃げ切った。
 450クラスのヒート2では、またしてもフェランディスがホールショットを決めたが、スターティングゲートの不調により、赤旗が提示されやり直しとなった。再スタート後の上位集団は、アーロン・プレシンガー(KTM)を先頭に、ローレンス、セクストン、アンダーソン、フェランディス。4周目にはこのグループからローレンスがトップに躍り出て、その後にセクストンも続いた。
 レース後半は、ローレンス対セクストンのトップ争いが白熱する。チームメイト同士によるバトルが終盤まで繰り広げられたが、セクストンが転倒で自滅して接近戦に終止符が打たれた。この第8戦までパーフェクトウィンを連ねてきたローレンスは、シリーズポイント400点をもって首位を独走している。ポイントリードは95点だが、次戦ユナディラで100点以上になれば、ローレンスが初の450チャンピオンに確定する。
Photo: MX Sports Pro Racing


450 Heart1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 18 J・ローレンス Team Honda HRC Honda 36:08.489 Dunlop ユーザー
2位 23 C・セクストン Team Honda HRC Honda +07.992 Dunlop ユーザー
3位 14 D・フェランディス Monster Energy Star Racing Yamaha +16.185 Dunlop ユーザー
4位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki +18.650 Dunlop ユーザー
5位 9 A・シアンサルーロ Monster Energy Kawasaki Kawasaki +41.398 Dunlop ユーザー
6位 81 T・マスタプール Privateer Kawasaki +49.195 Dunlop ユーザー

450 Heart2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 18 J・ローレンス Team Honda HRC Honda 36:26.580 Dunlop ユーザー
2位 23 C・セクストン Team Honda HRC Honda +03.053 Dunlop ユーザー
3位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +48.452 Dunlop ユーザー
4位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki +57.103 Dunlop ユーザー
5位 14 D・フェランディス Monster Energy Star Racing Yamaha +1:07.170 Dunlop ユーザー
6位 36 G・マーチバンクス Muc-Off FXR Club MX Yamaha +1:18.325 Dunlop ユーザー


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250クラス

ディーガンが初の完全優勝(1位/1位)!

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250クラスのヒート1では、ヘイドン・ディーガン(ヤマハ)がホールショットを決め、クーパー、マックス・ボーランド(KTM)、リーバイ・キッチン(ヤマハ)が続いた。ポイントリーダーのハンター・ローレンス(ホンダ)は、スタート9位と出遅れた。
 ディーガンはルーキーらしからぬ冷静さで、2021年チャンピオンのクーパーを引き離し、一時は6秒以上のリードを蓄えた。レース後半のハイライトは、ローレンスの猛追撃だったが、クーパーをかわしてディーガンを視界に捉えたところで時間切れ。2.7秒差でフィニッシュに駆け込んだディーガンが、今季2度目のヒートウィンを飾った。
 250クラスのヒートで2は、クーパー、キッチン、ディーガンが好スタートを揃えた。YZ50周年を祝うヤマハ勢は、ホワイトを基調にパープルとピンクをあしらった外装で今大会に臨んでいたが、デイモン・ブラッドショー(ヤマハ)を彷彿とさせるレトロなマシンが、1-2-3フォーメーションを形成する出足となった。
 チームメイトで構成されるトップ3の中で、最も勢いがあったのはディーガンだった。ハーフウェイポイントでキッチンを料理した後、ラスト4周でクーパーを攻略したディーガンが、自身初のパーフェクトウィン(1位/1位)を果たした。シリーズ首位のローレンスは、総合3位(2位/4位)。この結果、ランキング2位ディーガンとの差は、13点から3点に急接近。ワシューガルで総合7位(6位/7位)だった下田丈(カワサキ)は、首位から31点ビハインドとなっている。
Photo: MX Sports Pro Racing


250 Heart1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 238 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha 36:09.841 Dunlop ユーザー
2位 96 H・ローレンス Team Honda HRC Honda +02.762 Dunlop ユーザー
3位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +06.837 Dunlop ユーザー
4位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +09.619 Dunlop ユーザー
5位 34 M・ボーランド Red Bull KTM KTM +16.232 Dunlop ユーザー
6位 30 下田 丈 Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +16.445 Dunlop ユーザー

250 Heart2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 238 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha 36:36.075 Dunlop ユーザー
2位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +07.974 Dunlop ユーザー
3位 43 L・キッチン Monster Energy Star Racing Yamaha +10.161 Dunlop ユーザー
4位 96 H・ローレンス Team Honda HRC Honda +18.450 Dunlop ユーザー
5位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +27.529 Dunlop ユーザー
6位 47 S・ハメイカー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +31.521 Dunlop ユーザー