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450クラス

セクストンが両ヒートを制しポイントリーダーに!

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サクラメント郊外のランチョコルドバにある、プレイリーシティSVRAで行われる今大会は、「ハングタウン・モトクロス・クラシック」の異名を取る。AMA全米選手権に組み入れられる前から近くで実施されてきた、伝統的なイベントに端を発しているからだ。初回大会は1969年に当地ではなく近隣のプラサービルで開催されたが、「ハングタウン」はその町のニックネームで、ゴールドラッシュ時代に絞首刑台があったことに由来する。
 プレイリーシティSVRAに移転して以来、コースを管理する地元のクラブは土質改善に腐心してきた。晴天が多いカリフォルニアならではの硬質土を掘り起こし、もみがらなどを混ぜて食い付きの良さを追求してきたが、今年はサンドをミックスして硬化に対処。概してハードパックだった路面だが、コーナーに発生するワダチやブレーキングバンプが難所となった。
 タイムクオリファイでポールポジションを獲得したのは、450=ジェット・ローレンス(ホンダ)=1分56秒408、250=ケイシー・コクラン(ハスクバーナ)=1分57秒994。ルーキーのコクランに次ぐ予選2位には、ジョーイ・サバッチー(トライアンフ)が、1分58秒492で続いた。
 450クラスのヒート1は、ハンター・ローレンス(ホンダ)のホールショットで始まった。2コーナーではJ・ローレンスが前に出たが、オープニングラップ半ばで転倒を喫し、H・ローレンスにリーダーの座を明け渡した。背後にはジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)、チェイス・セクストン(KTM)が続く。再スタート後、ピットインに時間を費やしたJ・ローレンスは、最後尾からキャッチアップを開始した。
 トップのH・ローレンスに対し、2~3秒差で追い続けたアンダーソンは、後半11周目の転倒で後退。替わって2位に浮上したセクストンが、H・ローレンスを追う。セクストンは5秒あった差を一気に詰め、ラスト3周で逆転。セクストン、H・ローレンス、アンダーソンの順でチェッカーを受けた。J・ローレンスの追い上げは24位止まりで、ノーポイントに終わった。
 450クラスのヒート2では、ホールショットのクーパーをかわしたアーロン・プレシンガー(KTM)が、オープニングラップのリーダーとなった。ヒート1の勝者セクストンは、3コーナーでスリップダウン。1~2周目の混戦が落ち着くと、上位はプレシンガー、クーパー、J・ローレンス、H・ローレンスというオーダーになった。やがてJ・ローレンスが2位まで浮上したが、ヒート1で痛めた身体の影響でペースの衰えが目立つようになる。
 ハーフウェイポイント付近では、最後尾から挽回してきたセクストンが6位まで到達し、トップ争いを視野に入れた。レース後半の数ラップは、リーダーより4秒速いペースで追うセクストンのワンマンショーとなり、アンダーソン、J・ローレンス、H・ローレンス、クーパーを立て続けに攻略。最後の3周はプレシンガー対セクストンの一騎打ちとなったが、最終ラップでチームメイトを仕留めたセクストンが優勝。第2戦をパーファクトで飾ったセクストンが首位に浮上し、総合12位(24位/6位)にとどまったJ・ローレンスはランキング6位に転落した。
Photo: MX Sports Pro Racing


450 Heart1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM 34:07.393 Dunlop ユーザー
2位 96 H・ローレンス Team Honda HRC Honda +07.981 Dunlop ユーザー
3位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki +22.218 Dunlop ユーザー
4位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +24.225 Dunlop ユーザー
5位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +30.390 Dunlop ユーザー
6位 14 D・フェランディス Phoenix Racing Honda +53.762 Dunlop ユーザー

450 Heart2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM 34:56.545 Dunlop ユーザー
2位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +00.999 Dunlop ユーザー
3位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +07.358 Dunlop ユーザー
4位 96 H・ローレンス Team Honda HRC Honda +25.451 Dunlop ユーザー
5位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki +45.575 Dunlop ユーザー
6位 1 J・ローレンス Team Honda HRC Honda +52.506 Dunlop ユーザー


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250クラス

総合優勝(1位/2位)のディーガンがレッドプレートを維持!

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250クラスのヒート1では、チャンス・ハイマス(ホンダ)がホールショットを取り、リーバイ・キッチン(カワサキ)、ジュリアン・ボーメア(KTM)、ジョーダン・スミス(ヤマハ)が続いた。ポイントリーダーのヘイドン・ディーガン(ヤマハ)は、オープニング7位からトップグループに切り込んだ。
ハーフウェイポイントに差しかかる頃には、ハイマス、キッチン、ディーガンというトップスリーになった。13周目2位に浮上したディーガンは、ラスト2周でハイマスを攻略してチェッカー。開幕から3ヒート連勝を果たした。
250ヒート2のホールショットは、ディーガンがゲットした。背後にはタイ・マスタプール(カワサキ)、キッチン、ハイマス、ボーメアが控えていた。マスタプールは、負傷欠場者の多いプロサーキットに抜擢され、開幕直前に450から250にスイッチしたばかりだが、2戦目にしてポテンシャルの片鱗を示した。序盤はディーガンがセーフティリードを維持していたが、8位スタートから追い上げてきたトム・ビアル(KTM)が3位に躍進すると、ラップタイムは1分59秒台に突入した。
後半はディーガン、ビアル、キッチンという構図になったが、残り5分となった12周目にディーガンがクラッシュ。この機に入れ替わったビアルが、ヒート2のウィナーとなった。オーバーオール(1位/2位)はディーガン。下田丈(ホンダ)は、総合5位(7位/5位)を得ている。
Photo: MX Sports Pro Racing


250 Heart1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 38 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha 34:43.166 Dunlop ユーザー
2位 48 C・ハイマス Team Honda HRC Honda +01.719 Dunlop ユーザー
3位 47 L・キッチン Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +02.134 Dunlop ユーザー
4位 16 T・ビアル Red Bull KTM KTM +23.418 Dunlop ユーザー
5位 39 P・ブラウン Troy Lee Designs Red Bull GASGAS +27.906 Dunlop ユーザー
6位 29 T・マスタプール Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +45.240 Dunlop ユーザー

250 Heart2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 16 T・ビアル Red Bull KTM KTM 34:56.645 Dunlop ユーザー
2位 38 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha +04.981 Dunlop ユーザー
3位 47 L・キッチン Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +08.757 Dunlop ユーザー
4位 48 C・ハイマス Team Honda HRC Honda +14.608 Dunlop ユーザー
5位 30 下田 丈 Team Honda HRC Honda +19.759 Dunlop ユーザー
6位 31 J・スミス Monster Energy Star Racing Yamaha +22.694 Dunlop ユーザー