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450クラス

ローレンス兄弟が1-2フィニッシュ! ハンターが首位に躍進!

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ロッキー山脈の麓、デンバー郊外のレイクウッドにあるサンダーバレー・モトクロスパークは、AMAプロモトクロス開催地の中で最も難しいコースの一つだ。標高1,700mという立地条件による空気の薄さ、丘陵地ならではの緩斜面の連続、そしてハードパックを改善するためにサンドがミックスされた路面…。時の経過とともにワダチやギャップが増え、ダウンヒルのエンドにはブレーキングバンプが発生する。
 刻々と変化する難易度は、ラップタイムを比べてみれば一目瞭然だ。今大会のジェット・ローレンス(ホンダ)に注目してみると、クオリファイ1=2分10秒342、クオリファイ2=2分13秒815、決勝ヒート1=2分14秒874、決勝ヒート2=2分16秒763。450でもこれほどベストラップが鈍化するものだが、250クラスの例ではクオリファイのトップ=タイ・マスタプール(カワサキ)2分16秒262、決勝ヒート2の最速=チャンス・ハイマス(ホンダ)2分21秒154という大差だった。
 今大会はTV放送の都合に合わせたタイムスケジュールにより、プラクティスからメインレースまで450→250の順で実施されたが、これも排気量格差に拍車をかける一因となった。また、昼過ぎに発生した雷を避けるため、午後の進行が全体的に30分遅れとなった。普段は「サンダーバレー」の由来をあまり意識しないものだが、今回はその会場名が示す自然現象に翻弄された。
 450クラスのヒート1は、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)のホールショットで始まった。ジャスティン・バーシア(ガスガス)、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)、ハンター・ローレンス(ホンダ)、そしてJ・ローレンスが続く。クーパーは序盤の数周、で7秒ほどの独走態勢を築いた。
 ハーフウェイポイントを過ぎる頃には、H・ローレンスとJ・ローレンスが2~3位に浮上。徐々にリードを削り取られたクーパーは、12周目に3位に後退。終盤のトップ争いは、ローレンス兄弟の一騎打ちとなった。両者のマージンが1秒を切る局面もあったが、ラスト2周になるとJ・ローレンスの追撃ペースが衰え、H・ローレンスが8秒差で450初勝利を収めた。
 450クラスのヒート2では、ホールショットのクーパー、H・ローレンス、J・ローレンスに続いて、ポイントリーダーのチェイス・セクストン(KTM)が4位につけた。1周目にローレンス兄弟をかわしたセクストンは、クーパーに狙いを定めて猛然とプッシュ。しかし、リーダーに並びかけたところで転倒し、6位までポジションを落としてしまった。
 その後のトップ争いは、クーパー、H・ローレンス、J・ローレンスによる三つ巴になった。ヒート1と同様の顔ぶれだが、総合成績に関わるだけにより熾烈なバトルが繰り広げられた。4位以下を大きく引き離した争いは、僅差のまま終盤へ。残り5分を切った11周目に、まずJ・ローレンスが2位に浮上。13周目に兄弟が揃ってクーパーを攻略した後は、マッチレースと化す。ラスト4周はテールトゥノーズのまま駆け引きが白熱したが、接戦を制したJ・ローレンスがオーバーオールウィン(2位/1位)。総合2位(1位/2位)のH・ローレンスが、セクストンに替わってシリーズランキング首位に躍り出た。
Photo: MX Sports Pro Racing


450 Heart1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 96 H・ローレンス Team Honda HRC Honda 36:17.352 Dunlop ユーザー
2位 1 J・ローレンス Team Honda HRC Honda +08.057 Dunlop ユーザー
3位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +20.154 Dunlop ユーザー
4位 51 J・バーシア Troy Lee Designs Red Bull GASGAS +31.334 Dunlop ユーザー
5位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +34.072 Dunlop ユーザー
6位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM +55.307 Dunlop ユーザー

450 Heart2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 1 J・ローレンス Team Honda HRC Honda 36:49.723 Dunlop ユーザー
2位 96 H・ローレンス Team Honda HRC Honda +01.220 Dunlop ユーザー
3位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +15.429 Dunlop ユーザー
4位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki +20.237 Dunlop ユーザー
5位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM +29.758 Dunlop ユーザー
6位 51 J・バーシア Troy Lee Designs Red Bull GASGAS +45.928 Dunlop ユーザー


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250クラス

総合優勝ディーガンが首位キープ! ハイマスが初優勝!

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250クラスのヒート1では、ヘイドン・ディーガン(ヤマハ)がホールショットを決めた。トム・ビアル(KTM)、ハイマス、ジャリク・スウォール(トライアンフ)、リーバイ・キッチン(カワサキ)が続く。アップヒルスタートを登り切った先、1コーナーではマルチクラッシュが発生。注目の下田丈(ホンダ)は、オープニングラップのコントロールラインを9位で通過した。
やがてトップグループは、1~2位と3位以下に分断される。12周目、ディーガンの転倒がきっかけとなってビアルが前に出たが、ラスト2周で逆転したディーガンが優勝。続いてビアル、キッチン、ハイマス、下田の順でチェッカーを受けた。
250クラスのヒート2直前、にわか雨が降ったが路面への影響はなかった。ホールショットをゲットしたのはハイマス。追うディーガン、キッチン、スウォールに後塵を浴びせた。オープニングラップ6位につけた下田は、着実にポジションアップを図った。
ハーフウェイポイントを過ぎた時点で、ハイマス、ディーガン、下田によるトップスリーが定着。この段階で総合優勝(1位/2位)が見込めたディーガンは、無理なチャージを仕掛けずにラップを消化した。キャリア初優勝を遂げたハイマスに続き、ディーガン、下田、ビアルがフィニッシュ。下田はポディアムにあと一歩と迫る総合4位(5位/3位)を得た。
Photo: MX Sports Pro Racing


250 Heart1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 38 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha 34:53.865 Dunlop ユーザー
2位 16 T・ビアル Red Bull KTM KTM +05.875 Dunlop ユーザー
3位 47 L・キッチン Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +19.212 Dunlop ユーザー
4位 48 C・ハイマス Team Honda HRC Honda +20.890 Dunlop ユーザー
5位 30 下田 丈 Team Honda HRC Honda +21.037 Dunlop ユーザー
6位 39 P・ブラウン Troy Lee Designs Red Bull GASGAS +33.572 Dunlop ユーザー

250 Heart2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 48 C・ハイマス Team Honda HRC Honda 35:36.974 Dunlop ユーザー
2位 38 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha +03.876 Dunlop ユーザー
3位 30 下田 丈 Team Honda HRC Honda +06.284 Dunlop ユーザー
4位 16 T・ビアル Red Bull KTM KTM +19.884 Dunlop ユーザー
5位 38 J・スウォール Triumph Racing Triumph +22.040 Dunlop ユーザー
6位 29 T・マスタプール Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +23.029 Dunlop ユーザー