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450クラス

ジェット・ローレンスが完全優勝!

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AMAプロモトクロスのラウンドは、アメリカ東部に集中している。ユナディラ、サウスウィック、バッズクリークなど、名門コースがイーストに多いのは、このモータースポーツがヨーロッパから伝来した証しだ。今回の会場であるハイポイント・レースウェイは、1970年代に訪米中だったマイコのファクトリーチームが設計に関わったこともあり、最もヨーロッパ的なコースとしてリスペクトされている。自然の緩やかな起伏を最大限に生かした、アップダウンや逆バンク主体のレイアウトが特徴だ。
 朝8時から始まったプラクティスは、前夜の降雨でウェットコンディションだったため、MX14タイプを選ぶライダーもいたが、決勝レースが行われる午後にはドライになり、タイヤチョイスはMX34タイプが主流となった。予選タイムのトップは、450=2分22秒029、250=2分24秒178だったが、決勝では路面状況の回復につれて10秒以上短縮された。
 450クラスのヒート1(30分+2周)は、ハンター・ローレンス(ホンダ)のホールショットで始まった。レッドプレートを装着するポイントリーダーの背後には、ジェット・ローレンス(ホンダ)、ディラン・フェランディス(ホンダ)、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)が続く。4周目、H・ローレンスがバランスを崩した隙に、J・ローレンスが前に出た。
 兄弟によるトップ争いが延々と続く。2台のギャップは1秒前後で推移したが、逆転には至らないままJ・ローレンス、H・ローレンスが0.7秒差でチェッカー。3位のチェイス・セクストン(KTM)は、ローレンス兄弟に36秒差をつけられてフィニッシュした。
 450クラスのヒート2では、ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)を先頭に、J・ローレンス、セクストン、H・ローレンスが序盤のトップグループを形成。5周目にはセクストンが2台をまとめてかわしたが、その直後にJ・ローレンスが逆転してリーダーとなった。
 ヒート1とは打って変わり好タイムを刻むセクストンは、J・ローレンスを相手に抜きつ抜かれつのバトルを展開。9周目からはリーダーを務めたセクストンだったが、残り5分を切った12周目の転倒で、J・ローレンスにトップの座を明け渡してしまった。これでクルージングモードに切り替えたJ・ローレンスが、総合優勝(1位/1位)をゲット。2位セクストン(3位/2位)、3位H・ローレンス(2位/3位)を従えて、ポディアムのセンターポジションに立った。
Photo: MX Sports Pro Racing


450 Heart1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 1 J・ローレンス Team Honda HRC Honda 36:03.960 Dunlop ユーザー
2位 96 H・ローレンス Team Honda HRC Honda +00.724 Dunlop ユーザー
3位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM +37.259 Dunlop ユーザー
4位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +45.539 Dunlop ユーザー
5位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +47.619 Dunlop ユーザー
6位 14 D・フェランディス Phoenix Racing Honda +53.491 Dunlop ユーザー

450 Heart2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 1 J・ローレンス Team Honda HRC Honda 35:08.537 Dunlop ユーザー
2位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM +03.761 Dunlop ユーザー
3位 96 H・ローレンス Team Honda HRC Honda +06.084 Dunlop ユーザー
4位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki +27.737 Dunlop ユーザー
5位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +32.264 Dunlop ユーザー
6位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +37.418 Dunlop ユーザー


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250クラス

マスタプールが初優勝を果たしプロサーキットに300勝目をプレゼント!

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250クラスのヒート1、オープニングラップのオーダーは、チャンス・ハイマス(ホンダ)、タイ・マスタプール(カワサキ)、ライダー・ディフランセスコ(ガスガス)、下田丈(ホンダ)。ポイントリーダーのヘイドン・ディーガン(ヤマハ)は、1周目のコントロールラインで14位と出遅れた。ハイマスは序盤の数周でセーフティリードを築いたが、やがてマスタプールと3位に浮上した下田が迫ると、三つ巴のトップ争いが始まった。
 ハーフウェイポイントに差しかかった7周目、ハイマスのミスに乗じてマスタプールと下田が1~2位に浮上する。ちょうどその頃、3位に下がったハイマスの後方にディーガンが現れた。中団を這い上がってきたディーガンは、トップスリーを凌ぐスピードで急接近。ラスト4周でハイマス、下田、マスタプールを立て続けに攻略した後、逆転勝利を収めた。最終ラップに刻まれた2分14秒093は、ディーガンのみならずレース全体のベストタイムだった。
 250クラスのヒートで2は、コーティ・ショック(ヤマハ)がホールショットを決めた。注目のディーガンは1周目に転倒を喫し、ヒート1よりも不利な18位からの追い上げを強いられた。序盤のリーダーは、マーク・フィネス(ヤマハ)、トム・ビアル(KTM)、マスタプールと入れ替わったが、6周目トップに返り咲いたフィネスの転倒リタイアにより、7位スタートから挽回してきたハイマスが先頭に躍り出た。
 レース中盤は、ハイマスとマスタプールがトップ争いを繰り広げたが、終盤になると後方から挽回してきたディーガンが加わり、入れ替わったマスタプールとハイマスを追い詰める。ディーガンは最終ラップにハイマスを攻略し、マスタプールにも並びかけたが、0.3秒差で2位に甘んじた。マスタプールの初優勝(2位/1位)は、プロサーキットにとって300勝という節目を飾る快挙でもあった。
Photo: MX Sports Pro Racing


250 Heart1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 38 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha 36:27.649 Dunlop ユーザー
2位 29 T・マスタプール Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +02.633 Dunlop ユーザー
3位 30 下田 丈 Team Honda HRC Honda +11.439 Dunlop ユーザー
4位 48 C・ハイマス Team Honda HRC Honda +18.258 Dunlop ユーザー
5位 34 R・ディフランセスコ Troy Lee Designs Red Bull GASGAS +1:04.927 Dunlop ユーザー
6位 929 J・ボーメア Red Bull KTM KTM +1:05.577 Dunlop ユーザー

250 Heart2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 29 T・マスタプール Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 35:36.801 Dunlop ユーザー
2位 38 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha +00.387 Dunlop ユーザー
3位 48 C・ハイマス Team Honda HRC Honda +06.187 Dunlop ユーザー
4位 16 T・ビアル Red Bull KTM KTM +18.460 Dunlop ユーザー
5位 30 下田 丈 Team Honda HRC Honda +23.151 Dunlop ユーザー
6位 39 P・ブラウン Troy Lee Designs Red Bull GASGAS +43.656 Dunlop ユーザー