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450クラス
ジェット・ローレンスが1位/2位、タイトル争いにカムバック!
ザ・ウィック338(旧称モトクロス338)は、アメリカ北東部のニューイングランド地方に多いサンドコースの一つ。全周にわたって続くギャップやうねりがライダーを苦しめ、得手不得手がはっきりと表われる難所だ。今年は大会前の降雨量が多く、流出した表層のサンドを追加する補修が行われた。スポット参戦が多いこともこのラウンドの特徴で、今年はアルビン・ウストルンド(スウェーデン)、ゲルト・クレスティノフ(エストニア)、カイル・ウェブスター(オーストラリア)といった国外からのエントリーがあった。タイムクオリファイでは、2分05秒091を記録したトム・ギヨン(フランス)が、250クラスのポールポジションを獲得する珍事が起きた。これはタイムアタックの組み分けが、250-B、250-A、450-A、450-Bという順で行われるので、路面状況が比較的良好な250-Bグループでファーステストラップが出やすいためだ。ちなみに450-Aでは、チェイス・セクストン(KTM)の2分04秒370が最速だった。なお、450クラスにスポット参戦した横澤拓夢(ホンダ)は、タイムクオリファイ61位、ラストチャンス27位で決勝進出を逃した。
450クラスのヒート1(30分+2周)は、ジェット・ローレンス(ホンダ)のホールショットで始まった。ハンター・ローレンス(ホンダ)とセクストンが後に続いたが、逃げ足の速いJ・ローレンスが序盤のうちに独走を固める。当初は2位争いに加わっていたセクストンだが、中盤以降はペースが衰えて単独3位。レースはローレンス兄弟の1-2フィニッシュで幕を閉じた。
450クラスのヒート2は、スタート直前に降り出した小雨によって、ウェットコンディションに変化する路面でのレースとなった。オープニングラップのオーダーは、J・ローレンス、セクストン、H・ローレンス、アーロン・プレシンガー(KTM)、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)。ここでは総合優勝に意欲を燃やすH・ローレンスが、2台をかわして3周目からリーダーとなった。
一時はH・ローレンスが3秒ほどのマージンを蓄えたが、10周目にJ・ローレンスが逆転。さらにセクストンのスパートもあって、三つ巴の接近戦へとヒートアップする。終盤の大詰めになって、セクストンのチャージがローレンス兄弟を攻略。セクストン、J・ローレンス、H・ローレンスの順でゴールした。オーバーオールウィナーは、J・ローレンス(1位/2位)。シリーズランキングは、H・ローレンス=213、J・ローレンス=210、セクストン=210。3人が3点を争う首位争いとなっている。
Photo: MX Sports Pro Racing
450 Heart1Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 1 J・ローレンス | Team Honda HRC | Honda | 35:58.741 | |
2位 | 96 H・ローレンス | Team Honda HRC | Honda | +06.438 | |
3位 | 4 C・セクストン | Red Bull KTM | KTM | +17.505 | |
4位 | 21 J・アンダーソン | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +58.381 | |
5位 | 32 J・クーパー | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +1:04.857 | |
6位 | 51 J・バーシア | Troy Lee Designs Red Bull | GASGAS | +1:17.134 |
450 Heart2Result
順位 | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1位 | 4 C・セクストン | Red Bull KTM | KTM | 36:59.288 | |
2位 | 1 J・ローレンス | Team Honda HRC | Honda | +08.528 | |
3位 | 96 H・ローレンス | Team Honda HRC | Honda | +11.424 | |
4位 | 7 A・プレシンガー | Red Bull KTM | KTM | +15.242 | |
5位 | 14 D・フェランディス | Phoenix Racing | Honda | +43.728 | |
6位 | 32 J・クーパー | Monster Energy Star Racing | Yamaha | +1:05.730 |