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450クラス

完全優勝のセクストンがポイントリードを広げる!

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AMAプロモトクロス後半戦の難関ミルビルは、いつもタイヤ選択が話題になるラウンドである。会場のスプリングクリーク・モトクロスパークが、多くの要素を合わせ持った変化に富むコースだからだ。スタートからしばらくは平地でサンド路面だが、コースの後半にはハードパックのアップダウンが待ち受ける。従来はスタートと前半を重視してサンド路面用のタイヤを選ぶと、後半の硬質路面で苦労するきらいがあった。
 ダンロップの最新型サンド・マッド用タイヤMX14は、スクープ型でありながら横方向のグリップにも配慮したパターンにより、ハードパックでのコントロール性にも優れている。したがって、近年はMX14タイプを選ぶライダーが多く、サンドとハード路面が混在する今大会でもその傾向に変わりはなかった。
 公式予選で最速だったのは、450=ジェイソン・アンダーソン(カワサキ)2分06秒566、250=トム・ビアル(KTM)2分07秒225。450と250のトップタイムに例年ほどの差がなかったのは、アンダーソンが2回目のセッションで転倒し、最後のアタックを断念したことと関係があるかもしれない。
 450クラスのヒート1(30分+2周)は、ハンター・ローレンス(ホンダ)のホールショットで始まった。アーロン・プレシンガー(KTM)、チェイス・セクストン(KTM)、アンダーソンが続いてトップグループを形成。5周目にセクストンが2位に浮上すると、トップ争いはH・ローレンスとの一騎打ちに絞られていった。僅差のバトルに終止符が打たれたのは10周目。H・ローレンスをかわした後は、セクストンが独走でヒート1を制した。
 450クラスのヒート2では、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)がホールショットを決め、H・ローレンス、アンダーソン、ディラン・フェランディス(ホンダ)が続いた。ポイントリーダーのセクストンは、スタート6位からチャージを開始、5周目には3位に到達した。レースのハーフウェイポイントとなる7周目には、H・ローレンスがトップに立ったが、リーダーの座はわずか3周でセクストンに明け渡された。
 後半はセクストンが独走に持ち込む一方で、H・ローレンス、クーパー、アンダーソンによる2~4位争いが激化したが、折からの雨の影響もあってポジションに変動がないままフィニッシュ。12秒差でトップチェッカーを受け、2戦連続となる完全優勝を果たしたセクストンは、ランキング2位のH・ローレンスに対するリードを13ポイントに広げた。
Photo: MX Sports Pro Racing


450 Heart1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM 36:34.491 Dunlop ユーザー
2位 96 H・ローレンス Team Honda HRC Honda +10.130 Dunlop ユーザー
3位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +28.014 Dunlop ユーザー
4位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki +41.642 Dunlop ユーザー
5位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +53.904 Dunlop ユーザー
6位 14 D・フェランディス Phoenix Racing Honda +1:09.164 Dunlop ユーザー

450 Heart2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 4 C・セクストン Red Bull KTM KTM 36:36.471 Dunlop ユーザー
2位 96 H・ローレンス Team Honda HRC Honda +12.919 Dunlop ユーザー
3位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +17.041 Dunlop ユーザー
4位 21 J・アンダーソン Monster Energy Kawasaki Kawasaki +25.573 Dunlop ユーザー
5位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM +1:02.599 Dunlop ユーザー
6位 14 D・フェランディス Phoenix Racing Honda +1:13.688 Dunlop ユーザー


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250クラス

キッチンが初優勝(1位/1位)! ランキング2位に躍進!

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250クラスのヒート1では、ヘイドン・ディーガン(ヤマハ)がホールショットを決めたが、4周目に転倒を喫して後退。リーバイ・キッチン(カワサキ)とビアルが、トップ争いをする展開となった。ディーガンの後方には下田丈(ホンダ)が控えていたが、顕著なスピード差をもって接近。下田は8周目にディーガン、9周目にはビアルをかわして2位に浮上した。
 リーダーのキッチンは2秒ほど先行していたが、残り10分を切る頃には下田のプッシュによってテールトゥノーズの争いに発展する。トップに並びかけたところまでは下田の勢いが勝っていたが、周遅れにてこずる間にキッチンを逃がしてしまった。下田はラスト2周でビアルとディーガンにかわされ、最終的に4位でフィニッシュ。キッチンは今シーズン初のヒート優勝をゲットした。
 250クラスのヒート2は、サンダーストーム警報を受けて約50分遅れで実施された。通り過ぎた雷雨でウェットに急変した路面を考慮し、サイティングラップをパスするライダーもいた。ホールショットを決めたのは、チャンス・ハイマス(ホンダ)だったが、1コーナーでイン側の足を他車にヒットされた痛みでスローダウン。転倒は免れたものの、リタイアを強いられる珍事となった。1コーナーではディーガンをきっかけとするマルチクラッシュが発生し、下田も巻き込まれてしまった。
 オープニングラップのオーダーは、ケイシー・コクラン(ハスクバーナ)、ダックス・ベニック(ヤマハ)、ビアル、マックス・アンスティ(ヤマハ)。2周目にはビアルが転倒し、3位はキッチンに入れ替わった。その後ベニックをかわしたキッチンは、一時は独走していたコクランを捉えてトップチェッカー。初の総合優勝を果たしたキッチンが、ランキング2位に躍進した。1コーナーのクラッシュでフロントブレーキディスクを曲げてしまった下田は、ホイールを交換して走行を続けたが、2周遅れとなった時点でリタイアした。
Photo: MX Sports Pro Racing


250 Heart1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 47 L・キッチン Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 35:11.468 Dunlop ユーザー
2位 16 T・ビアル Red Bull KTM KTM +01.590 Dunlop ユーザー
3位 38 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha +04.603 Dunlop ユーザー
4位 30 下田 丈 Team Honda HRC Honda +11.027 Dunlop ユーザー
5位 48 C・ハイマス Team Honda HRC Honda +36.188 Dunlop ユーザー
6位 31 J・スミス Monster Energy Star Racing Yamaha +43.697 Dunlop ユーザー

250 Heart2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 47 L・キッチン Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 35:41.519 Dunlop ユーザー
2位 166 C・コクラン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +21.703 Dunlop ユーザー
3位 37 M・アンスティ Monster Energy Star Racing Yamaha +27.128 Dunlop ユーザー
4位 38 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha +28.077 Dunlop ユーザー
5位 34 R・ディフランセスコ Troy Lee Designs Red Bull GASGAS +48.770 Dunlop ユーザー
6位 40 D・シュウォーツ Toyota Redlands BarX Suzuki +52.126 Dunlop ユーザー