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450クラス

ジェット・ローレンスの連勝を止めたセクストンがオーバーオールウィナー(1位/2位)!

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アメリカ北西部ワシントン州にあるワシューガル・モトクロスパークは、自然の地形を利用したマウンテンコース。「ホースパワーヒル」の異名を取る長い登り坂やスキージャンプなど、アップダウンに富むレイアウトが特徴だ。日本の稚内に相当する高緯度に位置し、針葉樹に囲まれたコースなので、木陰と日なたの明暗差に目を慣らすのが難しい。
 ワシューガルの路面は概して硬めの黒土だが、踏み固められたラインなどが非常に滑りやすい。主催者はサンドやおがくずを混ぜるなど土質改善を行ってきたが、トラクションのつかみにくさは変わっていない。スロットルワークに長けたケビン・ウィンダムが、ワシューガルで好成績を残してきたのは必然であり、レジェンドたる所以でもある。

 タイムクオリファイでリスト最上段に名を刻んだのは、450=2分10秒869=ジェット・ローレンス(ホンダ)、250=2分14秒412=ギャレット・マーチバンクス(カワサキ)。新設されたビッグジャンプなど、排気量差が生じる要素が増えたが、キャリア初のポールポジションを獲得したマーチバンクスのアタックが際立つ予選だった。

 450クラスのモト1(30分+2周)は、ホルヘ・プラード(カワサキ)のホールショットで始まった。即座にチェイス・セクストン(KTM)がリーダーとなり、J・ローレンスが追いかける。2周目にはイーライ・トマック(ヤマハ)がプラードをかわし、トップスリーの形が整った。序盤のトップ争いは、セクストンとJ・ローレンスが2秒前後の差で繰り広げ、トマックを徐々に引き離していった。
 ハーフウェイポイントを表すフラッグが提示される頃になると、J・ローレンスの追撃が激しくなったが、8周目の転倒により3位に後退した。終盤はセクストンの独走状態となり、トマック、J・ローレンスが続いてフィニッシュ。今シーズン初のモトウィンにより、オーバーオールへの布石を打ったセクストンだった。

 450クラスのモト2では、ハンター・ローレンス(ホンダ)がホールショットを決めたが、3周目にはJ・ローレンスがリーダーになった。その直後、レッドフラッグが振られてレースが中断。スーパークロスでは斜めに並ぶスタッガードスタートが実施されるが、初適用となったアウトドアモトクロスでは、イン側のゲートからJ・ローレンス、H・ローレンス、セクストンという順に並び、オフィシャルの合図で時間差を付けた再スタートとなった。レッドフラッグ直前の3周目のオーダー通りである。
 リスタートされた残り21分22秒プラス2周は、J・ローレンスが優勢を貫いた。背後につけたセクストン、トマックをを含めたトップグループは徐々に間隔が広がり、H・ローレンスははるか後方に下がった。その後はポジションに変動がないままチェッカーとなり、セクストンが総合優勝(1位/2位)。J・ローレンスは連勝がストップし、今季初の2位(3位/1位)表彰を受けた
Photo: MX Sports Pro Racing


450 Moto1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 1 C・セクストン Red Bull KTM KTM 35:32.517 Dunlop ユーザー
2位 3 E・トマック Monster Energy Star Racing Yamaha +03.441 Dunlop ユーザー
3位 18 J・ローレンス Honda HRC Progressive Honda +17.655 Dunlop ユーザー
4位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +33.518 Dunlop ユーザー
5位 96 H・ローレンス Honda HRC Progressive Honda +36.061 Dunlop ユーザー
6位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +1:14.767 Dunlop ユーザー

450 Moto2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 18 J・ローレンス Honda HRC Progressive Honda 52:06.603 Dunlop ユーザー
2位 1 C・セクストン Red Bull KTM KTM +08.718 Dunlop ユーザー
3位 3 E・トマック Monster Energy Star Racing Yamaha +17.635 Dunlop ユーザー
4位 96 H・ローレンス Honda HRC Progressive Honda +38.485 Dunlop ユーザー
5位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha +41.924 Dunlop ユーザー
6位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +43.365 Dunlop ユーザー

450Points

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 18 J・ローレンス Honda HRC Progressive Honda 382 Dunlop ユーザー
2位 96 H・ローレンス Honda HRC Progressive Honda 321 Dunlop ユーザー
3位 3 E・トマック Monster Energy Star Racing Yamaha 288 Dunlop ユーザー
4位 32 J・クーパー Monster Energy Star Racing Yamaha 280 Dunlop ユーザー
5位 24 R・ハンプシャー Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna 255 Dunlop ユーザー
6位 7 A・プレシンガー Red Bull KTM KTM 204 Dunlop ユーザー


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250クラス

下田丈がシーズン2度目の総合優勝(2位/1位)をゲット!

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250クラスのモト1は、ホールショットのジャリク・スウォール(トライアンフ)が、2周目に転倒する波乱含みの幕開けとなった。リーダーはライダー・ディフランセスコ(ガスガス)、ヘイドン・ディーガン(ヤマハ)と入れ替わり、3周目にはスタート7位から躍進した下田丈(ホンダ)が2位につけた。
 ディーガンvs下田のマッチレースは、3位のディラン・シュウォーツ(ヤマハ)以下を置き去りにしたが、後半になると徐々にギャップが広がりポジションが確定。ディーガン、下田、マーチバンクス、シュウォーツの順でフィニッシュした。

 250クラスのモト2は、ホールショットのセス・ハメイカー(カワサキ)をかわした下田が、2周目からトップに躍り出た。ポイントリーダーのディーガンは、スタート6位からなかなか挽回できないまま。ハーフウェイポイントに差しかかる頃には、独走を続ける下田のリードは10秒に達していた。ラスト4周になってディーガンが2位に浮上したが、20秒以上先行する下田の優位は変わらなかった。

 こうして今季2度目のオーバーオールウィナー(2位/1位)となった下田が、2位ディーガン(1位/2位)を従えてポディアムのセンターに登壇した。首位ディーガンを追う下田のビハインドは、前戦から45ポイントのまま変わらない。
Photo: MX Sports Pro Racing


250 Moto1Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 1 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha 36:31.579 Dunlop ユーザー
2位 30 下田 丈 Honda HRC Progressive Honda +06.042 Dunlop ユーザー
3位 36 G・マーチバンクス Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +29.006 Dunlop ユーザー
4位 44 D・シュウォーツ Toyota Redlands BarX Yamaha +34.915 Dunlop ユーザー
5位 83 A・フォークナー Triumph Racing Factory Team Triumph +43.421 Dunlop ユーザー
6位 19 J・スミス Triumph Racing Factory Team Triumph +45.918 Dunlop ユーザー

250 Moto2Result

順位 選手名 チーム メーカー タイム
1位 30 下田 丈 Honda HRC Progressive Honda 37:11.321 Dunlop ユーザー
2位 1 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha +18.228 Dunlop ユーザー
3位 56 S・ハメイカー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +25.361 Dunlop ユーザー
4位 36 G・マーチバンクス Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +31.039 Dunlop ユーザー
5位 83 A・フォークナー Triumph Racing Factory Team Triumph +37.947 Dunlop ユーザー
6位 107 M・ハーロップ Triumph Racing Factory Team Triumph +40.391 Dunlop ユーザー

250Points

順位 選手名 チーム メーカー ポイント
1位 1 H・ディーガン Monster Energy Star Racing Yamaha 368 Dunlop ユーザー
2位 30 下田 丈 Honda HRC Progressive Honda 323 Dunlop ユーザー
3位 36 G・マーチバンクス Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 252 Dunlop ユーザー
4位 47 L・キッチン Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 239 Dunlop ユーザー
5位 107 M・ハーロップ Triumph Racing Factory Team Triumph 209 Dunlop ユーザー
6位 16 T・ビアル Red Bull KTM KTM 202 Dunlop ユーザー