AMAプロモトクロス開幕戦を翌週に控えたFOXレースウェイで、ダンロップの新型タイヤ、GEOMAX MX54のメディア試乗会が開催された。ミディアムからハード路面までカバーするレンジの広さは、アウトドアで育まれたファクトリースペックを具現化したものだが、今回のセッションでは多くのテストライダーにMX54の高性能が評価された。
今大会はスーパーモトクロス(SMX)ワールドチャンピオンシップ第18戦とも呼ばれているが、それは同シリーズがスーパークロス17戦+プロモトクロス11戦+プレイオフ3戦で構成される選手権だからだ。ここパラを皮切りにアウトドアの連戦が始まるので、スーパークロスで負傷者リストに入っていたライダーが復帰するレースでもある。そんな中で最も注目されたのが、ジェット・ローレンス(ホンダ)。450クラスのディフェンディングチャンピオンであり、特にパラでは勝利を量産してきた実績がある。
クオリファイングセッションでは、そのJ・ローレンスが残り時間ぎりぎりまでトップだったが、最後のアタックで兄が逆転。ポールポジションを獲得したのは、450=2分16秒832=ハンター・ローレンス(ホンダ)、250=2分19秒854=リーバイ・キッチン(カワサキ)だった。
450クラスのモト1は、ミッケル・ハーロップ(トライアンフ)のホールショットで始まった。注目のJ・ローレンスは、1コーナー進入で集団に飲み込まれて16位。オープニングラップでH・ローレンスが前に出ると、ホルヘ・プラード(KTM)、ジャスティン・クーパー(ヤマハ)、チェイス・セクストン(カワサキ)が続き、序盤のトップグループを形成した。その後方では、6位争い中のイーライ・トマック(KTM)が転倒リタイアを喫し、波乱の幕開けとなった。
やがて縦に広がり、各々単独走行となった上位4台に、J・ローレンスがヘイドン・ディーガン(ヤマハ)を引き連れて接近。ディーガンは250クラスを2連覇した後、今季アウトドアから450にステップアップしたばかりだが、早速J・ローレンスを相手にチャンピオン同士のバトルを披露していた。レース終盤は8~9秒の独走を維持したH・ローレンスが、プラードを振り切ってトップチェッカー。セクストンの転倒もあり、クーパーが3位、J・ローレンスが4位、ディーガンが5位でゴールした。
450クラスのモト2では、H・ローレンスがホールショットを決めた。オープニングラップはプラードが先行したが、すぐにH・ローレンスがトップの座を奪い返し、徐々にリードを広げた。注目のJ・ローレンスは11位、ディーガンは15位と出遅れたが、レース終盤には3位、4位に浮上。モトウィンを連ねたH・ローレンスに続き、プラードを0.4秒差まで追い詰めたJ・ローレンスが3位でフィニッシュした。
オーバーオールでは、H・ローレンスが初の完全優勝(1位/1位)。2位プラード(2位/2位)、3位J・ローレンス(4位/3位)を従えてポディアムに登壇した。
Photo: MX Sports Pro Racing