プロモトクロス最終戦の舞台は、インディアナポリス郊外のクロフォーズビルにあるアイアンマン・レースウェイ。昨年は当地でモトクロス・オブ・ネイションズ(MXoN=国対抗団体戦)が行われた関係で、日程が第9戦に前倒しされたが、今シーズンのカレンダーでは定位置に戻された。
GNCC(グランドナショナルクロスカントリー)会場に隣接するモトクロスコースは、小川が流れる谷間と台地を利用した高低差が特徴で、最近は毎年レイアウトがマイナーチェンジされている。今回のバージョンでは、一昨年に新設されたウッズセクションが延長され、林間コースとして名高いワシューガルのような木陰が増えた。撒水後の路面の乾きが日向とは異なるので、スリップに対する注意が必要な部分だ。
熾烈なランキング争いに終始してきた今シーズンだが、450クラスでは首位ハンター・ローレンス(ホンダ)がジェット・ローレンス(ホンダ)に対し、1ポイント差をつけて最終戦を迎えている。一方の250クラスでは、コール・デイビース(ヤマハ)がタイトルに王手。前戦で2位に後退したリーバイ・キッチン(カワサキ)は、14点ビハインドという状況だ。
クオリファイングセッションでは、450=2分07秒134=ホルヘ・プラード(KTM)、250=2分10秒092=デイビースが最速。レイアウト変更によるタイム増加は、6~7秒となることが判明した。
450クラスのモト1(30分+2周)は、H・ローレンスのホールショットで始まった。3コーナーでヘイドン・ディーガン(ヤマハ)が前に出たが、ウッズセクションで転倒。背後につけていたH・ローレンスが巻き込まれ、両者とも最後尾(39~40位)まで落ちてしまった。その一方でJ・ローレンスはスタートに失敗し、21位から追い上げを開始。タイトルを争う兄弟が、揃って後方に埋もれる事態となった。
レースリーダーは、クーパー・ウェブ(ヤマハ)からプラードへと入れ替わり、序盤にして大勢が固まった。注目のタイトル争いは、猛然と失地を回復してきたH・ローレンスが、6周目に14位走行中のJ・ローレンスに追い付き再燃。この直接対決を制したH・ローレンスが先行し、さらにポジションアップを続けた。レースは独走を維持したプラードが、初のモトウィンを達成。H・ローレンスが8位、J・ローレンスが11位でフィニッシュしたため、両者のマージンは4ポイント差に広がった。
450クラスのモト2では、プラードがスタートトゥフィニッシュを決め、初の総合優勝を果たした。タイトル争いは序盤、3位H・ローレンス対4位J・ローレンスという形で展開されたが、6周目にH・ローレンスが転倒してポジションが入れ替わった。後半も僅差のバトルが繰り広げられたが、J・ローレンスの背後でチェッカーを受けたH・ローレンスが、2ポイント差でシリーズを制し、初の450クラスチャンピオンとなった。ダンロップにとっては、17年連続で獲得したシリーズタイトルである。
Photo: MX Sports Pro Racing