スーパーモトクロス(SMX)ワールドチャンピオンシップには、標高が突出した開催地が3ヶ所ある。ソルトレイクシティ(約1,400m)、デンバー(約1,600m)、そしてここレイクウッドにあるサンダーバレー(約1,700m)だ。いずれも気圧の低さによるトラブルが絶えない難所として知られてきた。マシンにはパワーダウン、ライダーには個人差があるものの高山病という課題が付いて回る。前者2ヶ所はスーパークロスだが、当地はアウトドアなのでなおさらだ。
丘陵地にあるサンダーバレーのコースは、概ね緩やかな斜面にレイアウトされているが、スタートから1コーナーまでの登り坂など、排気量差が出るセクションが多々ある。元来のハードパックを改善するためサンドや腐葉土を混ぜた路面は、今年は掘り起こしが少なかったこともあり例年よりも硬めになった。
パワー勝負のタイムクオリファイでポールポジションを獲得したのは、450=2分01秒727=ハンター・ローレンス(ホンダ)、250=2分04秒463=コール・デイビース(ヤマハ)。排気量差が如実に表れる予選結果となった。なお、今大会にはベルギーから双子兄弟のルカス・クネン(KTM/MXGP首位)、サシャ・クネン(KTM/MX2首位)がスポット参戦しており、ワールドワイドな対決が注目された。
450クラスのモト1(30分+2周)は、ジェット・ローレンス(ホンダ)のホールショットで始まった。H・ローレンス、ヘイドン・ディーガン(ヤマハ)、クーパー・ウェブ(ヤマハ)が続き、オープニングラップのグリーンフラッグをクリア。3周目にはディーガンが2位に浮上し、J・ローレンスに迫ったが、9周目に2度クラッシュして後退。上位はローレンス兄弟、L・クネン、ディーガン、ホルヘ・プラード(KTM)という順に整理された。
レース後半は僅差のバトルが繰り広げられたが、14周目にH・ローレンスが転倒で3位に後退。J・ローレンスがトップでチェッカーを受け、L・クネンが2位でフィニッシュした。このレースではトラックマーカーの外側を走行する違反が多発し、ペナルティによりディーガンが4位→11位、プラードが5位→7位、H・ローレンスが3位→4位となった。
450クラスのモト2では、1周目にH・ローレンスが転倒するハプニングがあり、オーダーはJ・ローレンスを先頭に、L・クネン、アーロン・プレシンガー(KTM)、ウェブ、ディーガンとなった。5周目にはディーガンが3位に浮上したが、ペースアップできずに単独走行。終盤になると、挽回してきたH・ローレンスがディーガンを攻略したが、転倒を喫して4位に戻る。
最後まで独走態勢を守ったJ・ローレンスが、前戦に続いて完全優勝(1位/1位)を果たし、ポイントランキング首位に躍り出た。総合2位(2位/2位)にL・クネン、3位にH・ローレンス(4位/4位)が入賞した。
Photo: MX Sports Pro Racing