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AMA 450SX
450SX トマックがデイトナ2連勝を飾る!
スピードウェイのグリーンで行われるデイトナSXは、シリーズの中で最も異色なラウンドだ。別格扱いの由縁である「スーパークロス発祥の地」に言及されるとき、初開催年度に諸説があるのは、当時のデイトナ大会が、1971年トランズAMA、1972~73年AMAナショナル、1974年AMAスーパークロスと変遷してきたからである。いずれにしても、そろそろ半世紀になるスーパークロスの歴史は、このデイトナから始まった。
レース運営の独自性は依然として保たれていて、デイトナだけはプロモーターのフェルド・モータースポーツが関わっていない。コース作りは例年通り、二人のスーパークロスチャンピオン、リッキー・カーマイケル('01、'02、'03、'05、'06年AMASX)とマーク・バーネット('81年AMASX)によるものだが、このコラボレーションは今年で10年目となる。
今年のレイアウトでは、ピットレーンからメインスタンドに向かうスタートが廃止され、グリーンの東端(観客席から見て左側)にスターティングゲートが設けられた。サンド路面がデイトナの象徴的要素だが、今年はさらにビーチから多量の砂を運び入れたため、非常に深くワダチとギャップだらけの難しいコンディションとなった。
日中に行われたタイムドプラクティスでは、ライアン・ダンジー(KTM)=1分10秒935、ジェレミー・マーティン(ホンダ)=1分11秒105、イーライ・トマック(カワサキ)=1分11秒108が、450SXのベストスリーを占めた。250SXではアレックス・マーティン(KTM)=1分11秒563が最速だった。
今大会はタイム制(20分+1周/15分+1周)ではなく、周回制(20周/15周)で行われた。450SXのメインレースでは、トマックがホールショットを取ったが、マーティンが大外から並んでトップに躍り出た。1コーナーのイン側では、ジャスティン・バーシア(スズキ)、マービン・ムスキャン(KTM)が転倒。ポイントリーダーのダンジーも17位と出遅れた。
序盤からマーティンvsトマックのトップ争いが続く。両者の間隔は1秒前後のままで、3位以下はどんどん離された。マーティンはケン・ロクスン(ホンダ)の代役に抜擢され、今回限りのファクトリーライドを得たのだが、450SXデビュー戦でトップ走行を続ける姿は誰の目にも驚きだった。中盤になるとトマックのアタックがさらに激しくなり、何度かポジションを入れ替えた後、11周目にはトマックがリードを固めた。
後半はマーティンがペースを落としたこともあり、トマックが17秒差の独走でチェッカー。デイトナにおける2年連続優勝を飾った。2位マーティン、3位ジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)、4位ダンジー。この結果、ダンジーとトマックのポイント差は17点と接近している。
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AMA 450SXResult
順位 | ゼッケン | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1 | 3 | E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 23:49.310 | |
2 | 6 | J・マーティン | Geico Honda | Honda | +17.618 | |
3 | 21 | J・アンダーソン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +26.659 | |
4 | 1 | R・ダンジー | Red Bull KTM | KTM | +33.638 | |
5 | 14 | C・シーリー | Team Honda HRC | Honda | +34.440 | |
6 | 22 | C・リード | Monster Energy Yamaha | Yamaha | +42.471 |
AMA 450SXPoint
順位 | ゼッケン | 選手名 | チーム | メーカー | ポイント | |
1 | 16 | Z・オズボーン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | 86 | |
2 | 17 | J・サバッチー | Monster Energy Pro Circuit | Kawasaki | 80 | |
3 | 36 | A・シアンサルーロ | Monster Energy Pro Circuit | Kawasaki | 77 | |
4 | 44 | J・スミス | Troy Lee Designs Red Bull | KTM | 70 | |
5 | 108 | D・フェランディス | Yamalube Star Racing | Yamaha | 54 | |
6 | 39 | C・ニコルス | Yamalube Star Racing | Yamaha | 49 |
※AMAスーパークロス第10戦/450SX第10戦/250SXイースト第4戦