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AMA 450SX
450SX トマックが3連勝! 首位ダンジーに接近!
アメリカ東部の屋内競技場に設けられるコースは、軟質土でワダチだらけになること多い。昨年のインディアナポリスSXは、土が軟らかすぎて路面が荒れたが、今年は土の搬入時から含水量が絶妙に管理され、昨年よりドライなコンディションが実現した。ルーカスオイル・スタジアムは、採光と換気システムによって土の硬化が比較的早い。午前中にライダーの下見が行われる頃には、土に湿り気があったが、午後のプラクティス、夜のレースと時間が経過すると、表面に乾いた粒子が浮くようになった。それでもグリップは概して悪くなかった。
コースレイアウト的には、インディ名物のショートスタートが復活。1コーナーまでのストレートは長方形のフィールドの短辺方向に配置されていた。そのストレートを横切る形でフィニッシュジャンプが設けられていたが、結果的に1コーナーの進入部分はスタート時にしか使用されないため、ここだけは路面コンディションが悪化しなかった。
第7戦のミネアポリスSX同様にラップタイムが短いコース設定で、タイムドプラクティス450SXは、マービン・ムスキャン(KTM)が45秒948、250SXではジョーイ・サバッチー(カワサキ)が45秒605でトップ。当初のデザインからドラゴンズバックなどが修正されたこともあったが、ジャンプの飛び方によって250のトップライダーの方が速いセッションもあった。
450SXのメインレース(20分+1周)では、ブレイク・バゲット(KTM)がホールショットを取り、イーライ・トマック(カワサキ)、ライアン・ダンジー(KTM)、そしてポールポジションのムスキャン、チャド・リード(ヤマハ)が続いた。インディアナポリスで優勝経験が2回あるリードは、今大会の予選でダンジー競り勝ったこともあり、注目の的となっていた。
3周目には上位が入れ替わり、トマック、ダンジー、バゲット、ムスキャンの4台が僅差のまま5位以下を引き離す展開。12周目にムスキャンがバゲットをかわした後は、トップスリーに絞られる形になった。トマックとダンジーの差は、1~3秒の間で変動してきたが、10分経過した辺りからムスキャンがチームメイトにアタックを開始。20周目にはダンジーをかわして2位に浮上した。
終盤は上位3台の間隔がやや開き、トマック、ムスキャン、ダンジーの順でフィニッシュ。今シーズンで最も周回数の多い、27周でチェッカーフラッグが振られた。3連勝を飾ったトマックと首位ダンジーの差は、12ポイントとなっている。
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AMA 450SXResult
順位 | ゼッケン | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1 | 3 | E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 21:26.086 | |
2 | 25 | M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | +05.850 | |
3 | 1 | R・ダンジー | Red Bull KTM | KTM | +11.491 | |
4 | 4 | B・バゲット | Rocky Mountain ATV/MC | KTM | +29.504 | |
5 | 14 | C・シーリー | Team Honda HRC | Honda | +37.775 | |
6 | 18 | D・ミルサップス | Rocky Mountain ATV/MC | KTM | +40.449 |
AMA 450SXPoint
順位 | ゼッケン | 選手名 | チーム | メーカー | ポイント | |
1 | 1 | R・ダンジー | Red Bull KTM | KTM | 234 | |
2 | 3 | E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 222 | |
3 | 25 | M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | 185 | |
4 | 14 | C・シーリー | Team Honda HRC | Honda | 185 | |
5 | 21 | J・アンダーソン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | 155 | |
6 | 18 | D・ミルサップス | Rocky Mountain ATV/MC | KTM | 136 |
※AMAスーパークロス第11戦/450SX第11戦/250SXイースト第5戦