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AMA 450SX

450SX トマックが4連勝! 首位ダンジーと7ポイント差に!

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デトロイト地域におけるスーパークロスは、ポンティアック・シルバードーム(1976~2005)、フォード・フィールド(2006~2008、2014~2017)と会場を移しながら発展してきた。創成期から土日ダブルヘッダーが行われてきたシルバードームは、観客席に土を盛ったアップダウンセクションが名物だったが、フォード・フィールドでもその伝統が受け継がれてきた。

昨年からはアップダウンではなく半径の大きいコーナーに変更されたが、それはNASCARなどが行われるスピードウェイのバンクをイメージしたものだった。今年はそのバンクがストレートエンドの1コーナーに設けられていたが、2周目からの使用に限定された。近年のデトロイトは路面がハードパックになったが、その点だけはポンティアック=ワダチという伝統とは異なる部分だった。

土質が硬いとセクションが崩れにくくなるため、フープスなどは最後まで原型が保たれていた。レイアウト的にはリズムセクション、角度のきついウォールジャンプ、深いサンドコーナーなどがポイントとなった。サンドは粒子が細かいためライン取りが固定されず、格好のパッシングポイントとなっていた。

19時からのナイトレースに進む40台を決めるタイムアタックでは、両クラスとも僅差の攻防戦が見られた。450SXでは52秒台に12人がひしめき合う中、ブロック・ティックル(スズキ)が52秒009でトップ。250SXではディラン・フェランディス(ヤマハ)が、52秒549でポールポジションを獲得した。

450SXのメインレース(20分+1周)では、1コーナーのアプローチでマルチクラッシュが発生。チャド・リード(ヤマハ)、ジャスティン・ボーグル(スズキ)、コール・シーリー(ホンダ)らが巻き込まれた。ホールショットを取ったのは、マービン・ムスキャン(KTM)。その後にイーライ・トマック(カワサキ)、デイビー・ミルサップス(KTM)、ジョシュ・グラント(カワサキ)、ジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)がつけた。

3周目は4位にアップしたアンダーソンが転倒し、11位まで後退。4周目には早めの勝負を仕掛けたトマックが、ムスキャンをかわしてトップに躍り出た。トマックは徐々にリードを広げ、10分を経過する頃には8秒の貯金を蓄えた。

一方、ポイントリーダーのライアン・ダンジー(KTM)は、転倒こそ免れたものの1コーナーの混乱で出遅れ、7位の位置から4位まで挽回してきた。レース後半はミルサップス攻略に手こずり、22周目に3位に浮上したが、キャッチアップもそこまで。24周を数えた今回のメインは、トマック、ムスキャン、ダンジーの順でチェッカーとなった。この結果、トマックは首位ダンジーを7ポイント差まで追い詰めている。

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AMA 450SXResult

順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー タイム
1 3 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki 21:25.745 Dunlop ユーザー
2 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM +08.459 Dunlop ユーザー
3 1 R・ダンジー Red Bull KTM KTM +10.324 Dunlop ユーザー
4 4 B・バゲット Rocky Mountain ATV/MC KTM +12.361 Dunlop ユーザー
5 18 D・ミルサップス Rocky Mountain ATV/MC KTM +15.016 Dunlop ユーザー
6 21 J・アンダーソン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +26.399 Dunlop ユーザー

AMA 450SXPoint

順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー ポイント
1 1 R・ダンジー Red Bull KTM KTM 254 Dunlop ユーザー
2 3 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki 247 Dunlop ユーザー
3 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM 207 Dunlop ユーザー
4 14 C・シーリー Team Honda HRC Honda 196 Dunlop ユーザー
5 21 J・アンダーソン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna 170 Dunlop ユーザー
6 18 D・ミルサップス Rocky Mountain ATV/MC KTM 152 Dunlop ユーザー

※AMAスーパークロス第12戦/450SX第12戦/250SXイースト第6戦


AMA 250SX

250SX スミスが初優勝を飾る!

250SXのメインレース(15分+1周)、オープニングラップのオーダーは、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)、フェランディス、ジョーイ・サバッチー(カワサキ)、ジョーダン・スミス(KTM)。このトップグループにいるはずのポイントリーダー、ザック・オズボーン(ハスクバーナ)は、スタート直後の1コーナーでマシンを破損し、ピットインを強いられた。

序盤トップグループでは激しいバトルが展開され、リーダーはシアンサルーロからフェランディス、そしてサバッチーと入れ替わった。その後、シアンサルーロ、サバッチーが立て続けに転倒し、6周目からはフェランディスがトップを快走する。フェランディスはタイムアタックでも首位だったように、ハードパックとの相性の良さを発揮し、ハイペースを維持していた。

レース終盤になると上位の間隔が接近し、三つ巴のバトルが再燃。14周目にはスミス、サバッチー、フェランディスというポジションになった。ラスト2周にはサバッチーがトップに立ったが、次のファイナルラップでスミスが逆転し、僅差で初優勝をゲット。2位サバッチー、3位シアンサルーロ、4位フェランディスというリザルトにより、熱戦に終止符が打たれた。

オズボーンは2周遅れでピットアウトした後、トップグループと比べても遜色ないペースで周回を重ねたが、18位で3ポイントの加算にとどまった。この結果ランキングには大きな変動が起こり、首位サバッチー、2位スミス(9点差)、3位オズボーン(10点差)と入れ替わっている。

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AMA 250SX EASTResult

順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー タイム
1 44 J・スミス Troy Lee Designs Red Bull KTM 16:35.965 Dunlop ユーザー
2 17 J・サバッチー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +00.817 Dunlop ユーザー
3 36 A・シアンサルーロ Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +03.862 Dunlop ユーザー
4 108 D・フェランディス Yamalube Star Racing Yamaha +08.374 Dunlop ユーザー
5 42 K・カニンハム Autotrader JGR Suzuki Suzuki +20.533 Dunlop ユーザー
6 45 M・ハリソン Yamalube Star Racing Yamaha +21.903 Dunlop ユーザー

AMA 250SX EASTPoint

順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー ポイント
1 17 J・サバッチー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 124 Dunlop ユーザー
2 44 J・スミス Troy Lee Designs Red Bull KTM 115 Dunlop ユーザー
3 16 Z・オズボーン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna 114 Dunlop ユーザー
4 36 A・シアンサルーロ Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 113 Dunlop ユーザー
5 108 D・フェランディス Yamalube Star Racing Yamaha 86 Dunlop ユーザー
6 48 C・クレイグ Geico Honda Honda 65 Dunlop ユーザー

※AMAスーパークロス第12戦/450SX第12戦/250SXイースト第6戦