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AMA 450SX

450SX 5連勝のトマックが首位ダンジーを4点差にロックオン!

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アトランタと並び称される、イーストシリーズの要衝セントルイス。当地のスーパークロス会場は20年以上変わっていないが、命名権の解約により昨年からザ・ドーム・アット・アメリカズ・センターとなった。この会場は観客席のコンフィギュレーションを変更したり、フロアの入れ替えなどを前提として設計された多目的スタジアムなので、スーパークロスの開催も容易だ。

他のドームではフロアに木製の板を敷き詰めるところもあるが、ここでは人工芝を格納してむき出しとなったンクリートの上に、直接土を盛ってコースを設営する。このやり方には一長一短があり、長所としては完成した路面がリジッドで揺れないこと。そして短所としてはコースアウトした際など、コンクリート上で転倒するとダメージが大きいということが挙げられる。

セントルイスはまた、造成に用いられる土が上質なことで知られている。土の純度が高いことと水分の含有量が絶妙に調整されていることが相まって、終日グリップが良好なのだ。アメリカ東部のドームというと、すぐに深いワダチを連想するが、セントルイスではコーナーの立ち上がりなどに発生する程度で、きれいなワダチには加速時のトラクションを助けてくれるメリットもある。

レイアウト的には、1コーナーに大きなスイープターンを設定し、オールドスクールな立体交差を採用したことが今回の特徴。また難所となりうるサンドセクションがないことは、多くのライダーから支持されていた。

ヒートレースのグリッドが競われるタイム予選では、イーライ・トマック(カワサキ)が49秒842で450SXのトップ。250SXではジョーイ・サバッチー(カワサキ)が50秒920でポールポジションを得た。

450SXのメインレース(20分+1周)では、ライアン・ダンジー(KTM)がホールショットを決めたが、早々と3コーナーでトマックが前に出た。3位以下にはマービン・ムスキャン(KTM)、ジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)、デイビー・ミルサップス(KTM)らが控えていたが、各々の間隔は徐々に開いていった。

トマックのリードは、一時3秒強まで広がったが、中盤になるとダンジーが1.6秒まで詰め寄る。ところが16周目辺りからダンジーの前に周遅れのライダーが現れ、攻略に手こずるうちにトマックが逃げきり優勝。5連勝で今シーズン8勝目を挙げたトマックが、ポイントリーダーのダンジーを4点差と追い詰め、タイトル争いが白熱してきた。

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AMA 450SXResult

順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー タイム
1 3 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki 21:16.109 Dunlop ユーザー
2 1 R・ダンジー Red Bull KTM KTM +06.751 Dunlop ユーザー
3 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM +14.293 Dunlop ユーザー
4 21 J・アンダーソン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +25.208 Dunlop ユーザー
5 33 J・グラント Monster Energy Kawasaki Kawasaki +39.538 Dunlop ユーザー
6 14 C・シーリー Team Honda HRC Honda +44.085 Dunlop ユーザー

AMA 450SXPoint

順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー ポイント
1 1 R・ダンジー Red Bull KTM KTM 276 Dunlop ユーザー
2 3 E・トマック Monster Energy Kawasaki Kawasaki 272 Dunlop ユーザー
3 25 M・ムスキャン Red Bull KTM KTM 227 Dunlop ユーザー
4 14 C・シーリー Team Honda HRC Honda 211 Dunlop ユーザー
5 21 J・アンダーソン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna 188 Dunlop ユーザー
6 4 B・バゲット Rocky Mountain ATV/MC KTM 163 Dunlop ユーザー

※AMAスーパークロス第13戦/450SX第13戦/250SXイースト第7戦


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AMA 250SX

250SX スミスが2連勝! ポイントリーダーの座はサバッチーが死守!

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250SXのメインレース(15分+1周)では、ダコタ・アリックス(KTM)がホールショットを取ったが、すぐに公式予選トップのサバッチーが前に出た。その後に続くのは、ジョーダン・スミス(KTM)、ギャノン・オーデット(カワサキ)、アダム・シアンサルーロ(カワサキ)…。サバッチーは徐々にスミスを引き離し、セーフティリードを築いた。

ところが8周目にサバッチーがコースアウトを喫し、スミスがリーダーに浮上。2位に下がったサバッチーの背後には、ザック・オズボーン(ハスクバーナ)が接近し、トップ争いは三つ巴のデッドヒートとなった。オズボーンは風邪で体調を崩していたため、この日の公式予選1本目を休み、2本目で2位のタイムを出してきていた。

レース後半になると、サバッチーとスミスがテールトゥノーズになるまで接近したが、周遅れと接触したサバッチーのブレーキレバーが下向きになってしまい、角度を修正しながらの走行となった。一旦は離れた両者が、サバッチーのスパートによって再接近して最終ラップを迎えたが、スミスが0.4秒差で逃げきり2連勝を飾った。首位の座はサバッチーが6ポイント差で保持している。

来週からはウエスト第7戦シアトル、復活祭ホリデー、ウエスト第8戦ソルトレイクシティという日程になるので、イーストシリーズは4月29日まで3週ブランクになる。この変則的なスケジュールが、熱戦に水を差すことになるのか、あるいは形勢逆転のきっかけとなるのか、タイトル争いの行方は予断を許さない。

PhotoGallery


AMA 250SX EASTResult

順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー タイム
1 44 J・スミス Troy Lee Designs Red Bull KTM 16:29.672 Dunlop ユーザー
2 17 J・サバッチー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +00.446 Dunlop ユーザー
3 16 Z・オズボーン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna +06.173 Dunlop ユーザー
4 108 D・フェランディス Yamalube Star Racing Yamaha +18.300 Dunlop ユーザー
5 48 C・クレイグ Geico Honda Honda +21.602 Dunlop ユーザー
6 36 A・シアンサルーロ Monster Energy Pro Circuit Kawasaki +30.622 Dunlop ユーザー

AMA 250SX EASTPoint

順位 ゼッケン 選手名 チーム メーカー ポイント
1 17 J・サバッチー Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 146 Dunlop ユーザー
2 44 J・スミス Troy Lee Designs Red Bull KTM 140 Dunlop ユーザー
3 16 Z・オズボーン Rockstar Energy Husqvarna Husqvarna 134 Dunlop ユーザー
4 36 A・シアンサルーロ Monster Energy Pro Circuit Kawasaki 128 Dunlop ユーザー
5 108 D・フェランディス Yamalube Star Racing Yamaha 104 Dunlop ユーザー
6 48 C・クレイグ Geico Honda Honda 81 Dunlop ユーザー

※AMAスーパークロス第13戦/450SX第13戦/250SXイースト第7戦