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AMA 450SX
450SX ムスキャンが2勝目をゲット! トマックとダンジーが同点首位に!
セントルイスで東部ラウンドに区切りをつけ、西海岸に戻ってきたAMAスーパークロス。全17戦で争われるシリーズはいよいよ大詰め、今大会を含めて3戦を残すのみとなった。3年ぶりに復帰したシアトルは、後に控えているソルトレイクシティと並んで降水確率の高いラウンドだが、今年もまた雨の影響を受けてしまった。悪天候を読んで早めに完成したコースは、カバーで覆われて雨を避けていたが、搬入される土が造成前から水分を多く含んでいたこともあり、ソフトなコンディションになった。
センチュリーリンク・フィールドは、フットボール用スタジアムなので、コースは長方形のグラウンドに作られる。今回はスターティングゲートから1コーナーまでのストレートが、その短辺にレイアウトされた。このようなショートスタートには、直角の1コーナーにライダーが集中するため接触事故が多い難点があるが、やはりクラッシュを避けられない鬼門となった。
今回は軟質土の崩れやすさに対応するため、特別なタイムスケジュールが組まれた。異例の16時開始となったプラクティスは、各組10分×1回のみ。ベストラップタイムは、450SXが57秒台、250SXが59秒台だった。また、ワダチとギャップが全周に出来るほどの路面状況悪化を鑑み、レース時間が3分ずつ短縮されることになった。
450SXのメインレース(17分+1周)では、危惧されていたマルチクラッシュが1コーナーのイン側で発生。ライアン・ダンジー(KTM)、ジャスティン・ボーグル(スズキ)、ジャスティン・バーシア(スズキ)らが転倒を喫した。対照的にマービン・ムスキャン(KTM)、ジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)、クーパー・ウェブ(ヤマハ)らが好スタートを切った。ポイントリーダーのダンジーが1周目19位。前戦まで5連勝中のイーライ・トマック(カワサキ)も出遅れて10位。タイトルを争う両者がハンディを負う、波乱の幕開けとなった。
序盤からムスキャンがリードを徐々に広げ、アンダーソンとウェブが僅差で追う展開。挽回してきたトマックは5周目に4位、10周目に3位と躍進したが、その直後に転倒を喫し再び4位に後退。トップ10内まで這い上がってきたダンジーの順位との対比が注目されることになる。
終盤になると2~4位争いが激しくなり、17周目にはウェブが転倒。トマック3位、ダンジー5位となる。ラスト2周でトマックがアンダーソンを抜いて2位に上がると、ラストラップでダンジーが4位に。チェッカーフラッグはムスキャン、トマック、アンダーソン、ダンジーの順に振られた。この結果、ランキング首位にはトマックとダンジーが同点で並ぶ形になり、チャンピオン争いはまれに見る激戦のクライマックスに突入する。
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AMA 450SXResult
順位 | ゼッケン | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1 | 25 | M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | 18:45.112 | |
2 | 3 | E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +04.770 | |
3 | 21 | J・アンダーソン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +13.238 | |
4 | 1 | R・ダンジー | Red Bull KTM | KTM | +23.252 | |
5 | 18 | D・ミルサップス | Rocky Mountain ATV/MC | KTM | +26.248 | |
6 | 20 | B・ティックル | RCH Yoshimura Suzuki Factory | Suzuki | +28.012 |
AMA 450SXPoint
順位 | ゼッケン | 選手名 | チーム | メーカー | ポイント | |
1 | 3 | E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 294 | |
2 | 1 | R・ダンジー | Red Bull KTM | KTM | 294 | |
3 | 25 | M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | 252 | |
4 | 14 | C・シーリー | Team Honda HRC | Honda | 211 | |
5 | 21 | J・アンダーソン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | 208 | |
6 | 4 | B・バゲット | Rocky Mountain ATV/MC | KTM | 177 |
※AMAスーパークロス第14戦/450SX第14戦/250SXウエスト第7戦