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AMA 450SX
450SX ポイントリーダーのダンジーが5戦ぶりの優勝!
アトランタはアメリカ東部で最もスーパークロス人気の高い都市だが、来年からはメルセデスベンツ・スタジアムが新会場となるため、長い間親しまれてきたジョージアドームでのレースは今回が最後となった。1993年の初開催から25年目(2015年のダブルヘッダーを数えると26戦目)ということもあって、ジョージアドーム内には「シルバーアニバーサリー」や「フェアウェル」といったアナウンスが響き渡っていた。
今大会にはそれ以外にも特別な仕掛けがあり、金曜にアリーナクロス、日曜にアマチュアアリーナクロスを併催し、モトフェストという名のジョイントイベントにまとめたことが画期的だった。アリーナクロスは小規模の屋内競技場で行われるシリーズだが、今回はジョージアドーム内のスーパークロスコースがショートカットされ、全体の6~7割がアリーナクロスに使用された。
コースコンディションの観点からは、金曜のアリーナクロスで荒れた部分と、未使用できれいな部分が混在することになった。もちろん土曜のスーパークロスが始まるまでにはコース整備が行われたが、ワダチの底など簡単に掘れてしまう部分があったのは、アリーナクロスの影響だったのかもしれない。アトランタと言えばレッドクレイと呼ばれる赤土が有名だが、今年は粘性が低く崩れやすかった。
ヒートレースのグリッドが競われるタイム予選では、イーライ・トマック(カワサキ)が50秒736で450SXのトップ。そして250SXでは、ジョーイ・サバッチー(カワサキ)の52秒099が最速。両クラスとも前戦ミネアポリスでの勝者がポールポジションを占める、順当なタイムドプラクティス結果だった。
450SXのメインレース(20分+1周)では、ライアン・ダンジー(KTM)がホールショットを取った。マイク・アレッシ(ホンダ)、ブレイク・バゲット(KTM)、ジャスティン・ボーグル(スズキ)、チャド・リード(ヤマハ)が続く。タイムアタック首位のトマックは、スタート9位と出遅れた。
上位グループの入れ替わりが落ち着くと、ダンジー、バゲットに次ぐ3位にコール・シーリー(ホンダ)が浮上する。リードやボーグルが転倒で脱落するのを尻目に、中盤になるとトマックが3位に躍進。スタートから10分を経過する頃には、ダンジーが6秒ほどのマージンを保ち、バゲットとトマックが5秒差だった。
終盤を迎えると、17周目にトマックがバゲットをかわして2位に浮上。さらにリーダーを追い詰めて行ったが、ダンジーは貯金を上手く使いながら逃げきりフィニッシュ。第3戦アナハイム以来となる、シーズン2勝目を挙げたダンジーであった。
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AMA 450SXResult
順位 | ゼッケン | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1 | 1 | R・ダンジー | Red Bull KTM | KTM | 21:13.858 | |
2 | 3 | E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | +01.509 | |
3 | 4 | B・バゲット | Rocky Mountain ATV/MC | KTM | +06.213 | |
4 | 21 | J・アンダーソン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +12.216 | |
5 | 25 | M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | +14.730 | |
6 | 14 | C・シーリー | Team Honda HRC | Honda | +35.239 |
AMA 450SXPoint
順位 | ゼッケン | 選手名 | チーム | メーカー | ポイント | |
1 | 1 | R・ダンジー | Red Bull KTM | KTM | 174 | |
2 | 25 | M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | 149 | |
3 | 3 | E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 147 | |
4 | 14 | C・シーリー | Team Honda HRC | Honda | 138 | |
5 | 21 | J・アンダーソン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | 121 | |
6 | 18 | D・ミルサップス | Rocky Mountain ATV/MC | KTM | 98 |
※AMAスーパークロス第8戦/450SX第8戦/250SXイースト第2戦