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AMA 450SX
450SX トマックがスタートトゥフィニッシュで5勝目!
今シーズンのイーストシリーズは、非常に路面変化に富んだ日程になっている。ダラス=ハードパック(ミディアムに土質改善中)、タンパ=ホワイトサンド、アトランタ=レッドクレイ、デイトナ=ビーチサンド、そしてセントルイスは粒子の細かい粘土。今年も健在だったその上質土だが、しっとりとした表面にタイヤのブロックが適度に食い込むためトラクションが良好で、年間のベストダートに挙げるライダーが多い。
セントルイスの土が評判なのは、ザ・ドーム・アット・アメリカズ・センターの密閉度が高いことと関係がある。オープンエアの球場では直射日光や夜露による路面の変化が激しいものだが、ドームの中であれば気温も湿度も安定しているので、土の含水率をコントロールしやすい。こうした条件で造成された当地のコースは、湿り気を保っているので崩れにくく、ワダチが掘れてもあまり深くならならない。
セントルイスのコースレイアウトには、フロアの長辺方向を多用する場合と短辺を巧みに絡ませる場合があるが、今年のデザインはオーソドックスな前者だった。それでもユニークだったのは、スタート地点の中央に設けられたテーブルトップジャンプ。2016年開幕戦アナハイムに登場したものと同じで、ゲートが左右のブロックに二分されるため、スタート時には1コーナーに向かう集団が二手からV字型に合流する形になる。1コーナーはコの字型の複合ターンで、ホールショット判定ラインは2コーナーの出口に設定されていた。
ポールポジションは、450SX=イーライ・トマック(カワサキ)46秒265、250SX=ザック・オズボーン(ハスクバーナ)47秒663。ハイスピードコースであることを裏付ける、クオリファイタイムとなった。
450SXのメインレース(20分+1周)では、トマックがホールショットを取った。ジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)、マービン・ムスキャン(KTM)、ブロック・ティックル(KTM)が上位を占めたが、トマックは1周につき1秒ずつリードを広げていく。
やがてトップグループの背後では、前戦デイトナで初優勝を果たしたジャスティン・ブレイトン(ホンダ)が、スタート7位から4位にポジションアップ。しかしトップスリーの間隔は開くばかりで、トマック、アンダーソン、ムスキャンは各々単独走行となった。
ラップタイムが短かったため、27周でチェッカーが振られた今大会のウィナーは、20秒の大差でスタートトゥフィニッシュを遂げたトマック。5個目となった勝ち星は首位アンダーソンを上回り、現時点での今季最多勝を更新している。
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AMA 450SXResult
順位 | ゼッケン | 選手名 | チーム | メーカー | タイム | |
1 | 3 | E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 21:19.918 | |
2 | 21 | J・アンダーソン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | +20.721 | |
3 | 25 | M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | +24.823 | |
4 | 10 | J・ブレイトン | Smartop Motoconcepts | Honda | +32.795 | |
5 | 34 | W・パイク | Autotrader JGR Yoshimura | Suzuki | +38.875 | |
6 | 4 | B・バゲット | Rocky Mountain ATV/MC | KTM | +40.530 |
AMA 450SXPoint
順位 | ゼッケン | 選手名 | チーム | メーカー | ポイント | |
1 | 21 | R・ダンジー | Red Bull KTM | KTM | 246 | |
2 | 25 | E・トマック | Monster Energy Kawasaki | Kawasaki | 204 | |
3 | 10 | M・ムスキャン | Red Bull KTM | KTM | 189 | |
4 | 3 | C・シーリー | Team Honda HRC | Honda | 186 | |
5 | 4 | J・アンダーソン | Rockstar Energy Husqvarna | Husqvarna | 181 | |
6 | 34 | D・ミルサップス | Rocky Mountain ATV/MC | KTM | 171 |
※AMAスーパークロス第11戦/450SX第11戦/250SXイースト第5戦